『ツルネ』のテレビアニメと劇場版で使われた主要曲は、主題歌5曲と第1期第10話の挿入歌1曲です。
第1期の「Naru」「オレンジ色」「風のソルフェ」、劇場版の「Hand」、第2期の「℃」「ヒトミナカ」を時系列でたどると、物語が「湊の再生」から「仲間やライバルとのつながり」へ広がったことが見えてきます。
ここでいう6曲は、テレビアニメと劇場版で主題歌・挿入歌として使用された曲に限定しています。サウンドトラックの劇伴やキャラクターソングは、後半で別に整理します。
『ツルネ』主題歌5曲・挿入歌1曲の一覧
『ツルネ』の主題歌・挿入歌として押さえておきたい6曲は、次のとおりです。
使用作品・話数 種別 曲名 アーティスト 発売・配信時期
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』 オープニング Naru ラックライフ 2018年11月14日発売
『ツルネ ―風舞高校弓道部―』 エンディング オレンジ色 ChouCho 2018年10月31日発売
第1期第10話「離れぬ心」 挿入歌 風のソルフェ ChouCho 2018年12月25日配信開始
『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』 劇場版主題歌 Hand ラックライフ 2022年8月1日先行配信
『ツルネ -つながりの一射-』 オープニング ℃ ラックライフ 2023年1月25日発売
『ツルネ -つながりの一射-』 エンディング ヒトミナカ 丁 2023年2月22日発売
第1期の公式音楽ページには「Naru」「オレンジ色」と、第10話挿入歌「風のソルフェ」の制作担当や収録情報が掲載されています。劇場版と第2期についても、それぞれの公式音楽ページで曲名、歌手、発売日、制作クレジットを確認できます。
正確に表現すると、ラックライフが担当したのは、第1期オープニング、第2期オープニング、劇場版主題歌です。劇場版の「Hand」はオープニング曲ではありません。
『ツルネ』という作品名は、矢を放ったときに弦から生じる「弦音」に由来します。
大きな音を連続させる競技ではなく、静寂の中に弦、矢、足運び、呼吸の音が浮かぶ弓道を題材としているため、主題歌にも勢いだけではない繊細な音響設計が求められます。
以下では、公式に発表された基本情報とアーティストコメントを先に示し、その後に曲調や映像との関係を筆者の聴感として分けて解説します。
第1期のOP・ED・第10話挿入歌は何?
第1期『ツルネ ―風舞高校弓道部―』では、オープニングに「Naru」、エンディングに「オレンジ色」が使われ、第10話「離れぬ心」では「風のソルフェ」が流れました。
3曲はそれぞれ、物語を前へ動かす役割、一話の感情を受け止める役割、特定の場面を深く記憶に残す役割を担っています。
オープニング「Naru」はラックライフの成長を促す歌
第1期オープニング「Naru」を歌っているのは、大阪を中心に活動を始めた4人組のギターロックバンド、ラックライフです。
公式基本情報
- 曲名:Naru
- アーティスト:ラックライフ
- 使用箇所:第1期オープニング主題歌
- 発売日:2018年11月14日
- 作詞・作曲:PON
- 編曲:本間昭光、ラックライフ
- 収録曲:「Naru」「棚の上の僕」「おんがくのえき」
「Naru」は本間昭光さんがサウンドプロデュースに加わり、ラックライフのバンド演奏を支えています。公式音楽ページにも発売日、制作クレジット、シングル収録曲が明記されています。
主人公の鳴宮湊は、中学時代の試合をきっかけに早気へ陥り、弓道から離れようとしていました。
早気とは、十分に狙いを定めて伸び合う前に、自分の意思に反するように矢を放してしまう状態です。単に動作が速いという問題ではなく、失敗への恐れや焦りとも結びつきます。
第1期で描かれるのは、完成された選手が勝利を重ねる物語ではありません。
湊が滝川雅貴と出会い、竹早静弥、山之内遼平、如月七緒、小野木海斗と風舞高校弓道部を形づくりながら、再び弓を引く理由を探す物語です。
曲調とオープニング映像の印象
「Naru」は、ギター、ベース、ドラムを軸としたまっすぐなバンドサウンドで始まり、PONさんの少し粗さを残した歌声が前方へ押し出されます。
軽快ではありますが、何も悩みのない明るさではありません。音の勢いの中に、迷いながらも立ち上がろうとする切実さが残っています。
オープニング曲は、本編が始まる前に視聴者の気持ちを動かす音楽です。
「Naru」の速すぎない前進感は、いきなり結果へ飛びつくのではなく、湊たちが稽古や衝突を重ねながら少しずつ変わっていく映像とよく合います。
筆者の考察
「Naru」という題名の意味について、公式は一つの解釈に限定していません。
ここからは筆者個人の受け止め方ですが、「何者かになる」という到達点よりも、迷いながら自分の形をつくる途中の時間を表す題名に感じられます。
弓道には、足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心という射法八節があります。
的中だけを見れば一瞬ですが、その一本は八つの節を経て生まれます。「Naru」も完成を祝う歌というより、これから一つずつ自分の射をつくる若者を送り出す歌なのでしょう。
エンディング「オレンジ色」はChouChoが歌う余韻の曲
第1期エンディング「オレンジ色」を歌っているのは、ChouChoさんです。
公式基本情報
- 曲名:オレンジ色
- アーティスト:ChouCho
- 使用箇所:第1期エンディング主題歌
- 発売日:2018年10月31日
- 作詞・作曲:藤井万利子
- 編曲:村山☆潤
- カップリング曲:still
公式のカウントダウンコメントでは、「オレンジ色」は青春の一場面を切り取った曲として紹介されています。公式音楽ページでは、制作クレジットと収録内容も確認できます。
曲調とエンディング映像の印象
「オレンジ色」は「Naru」よりも歩調を落とし、ChouChoさんの透明感と艶を併せ持つ声を中心に置いたミディアムテンポの楽曲です。
柔らかな鍵盤の響きとバンド演奏が重なり、曲が進むにつれて視界が少しずつ開けていくような広がりがあります。
オープニングの「Naru」が視聴者を物語へ連れ出す曲なら、「オレンジ色」は、その日に見た表情や言葉を急いで結論づけず、静かに振り返らせる曲です。
湊、静弥、遼平、七緒、海斗は同じ弓道部に所属していても、弓を引く理由も、不安の形も同じではありません。
一話の終わりに声と音を柔らかく広げることで、登場人物が言葉にできなかった感情まで視聴者の中へ残します。
筆者の考察
題名の「オレンジ色」から思い浮かぶのは、昼と夜が交わる夕暮れです。
明るさと暗さのどちらか一方ではない色は、もう一度弓を引きたい気持ちと、また失敗するのではないかという湊の恐れにも重なります。
弓道では、矢が的へ届いた後も射は終わりません。
離れの後に姿勢と心を保つ残心があるように、「オレンジ色」は一話を閉じるだけでなく、物語の余韻を視聴者の心へ納める役割を果たしていると感じます。
挿入歌「風のソルフェ」は第10話のどこで流れる?
「風のソルフェ」は、第1期第10話「離れぬ心」で使用されたChouChoさんの挿入歌です。
公式基本情報
- 曲名:風のソルフェ
- アーティスト:ChouCho
- 使用話:第10話「離れぬ心」
- 配信開始:2018年12月25日0時
- 作詞・作曲:ChouCho
- 編曲:村山☆潤
- フルサイズ収録:第1期オリジナルサウンドトラック
公式サイトは2018年12月24日、第10話で使用されたことと、翌25日から配信を始めることを発表しました。フルサイズは2019年1月16日発売のオリジナルサウンドトラックに収録されています。
以下は第10話の内容に触れます。
第10話では、雨に打たれた静弥が熱を出して学校を休みます。
部長の静弥を欠いた風舞高校弓道部は、県大会予選を突破した勢いを保てず、わずかな行き違いからまとまりを失っていきます。
物語の中心となるのは、湊と静弥が歩道橋で向き合う場面です。
静弥は幼い頃から抱えてきた事故の記憶や、湊に対する複雑な思いを表に出します。それに対して湊は、すぐに答えを求めたり、無理に立ち直らせたりせず、静弥を待つ姿勢を示します。
公式のスタッフ・キャストコメントでも、歩道橋で静弥と湊が向き合う場面や、湊の言葉によって静弥が救われる流れが、第10話の重要な場面として挙げられています。
曲調と場面の関係
「風のソルフェ」は、通常のオープニングやエンディングよりも、映像の感情へ近い位置から始まります。
静かな導入ではChouChoさんの声が細く伸び、登場人物が言葉にできなかった気持ちをすくい上げます。曲が広がっても感情を過剰に押しつけず、二人の距離が少しずつ変わる様子を包み込むように進みます。
挿入歌は毎回流れる音楽ではありません。
特定の場面と結びつくため、後から曲だけを聴いたときにも、雨、歩道橋、熱に浮かされた静弥の表情、湊の受け止め方が思い出されます。
筆者の考察
第10話の題名「離れぬ心」には、弓道の「離れ」と、人と人との縁が簡単には離れないという二つの響きがあります。
弓道の離れは、手先で無理に弦を放す動作ではありません。十分に伸び合った結果として、左右へ自然に分かれていくことが理想とされます。
静弥も、胸の内を無理に整えてから湊の前へ出たわけではありません。
苦しさを抱えたまま本音が現れ、それを湊が受け止めます。「風のソルフェ」は、その不完全な対話を美しい結論へ急がせず、二人の心が再び動き始める時間を支えています。
劇場版主題歌「Hand」は誰が歌っている?
『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』の主題歌「Hand」を歌っているのは、ラックライフです。
劇場版は2022年8月19日に公開され、「Hand」は同年8月1日にフルサイズの先行配信が始まりました。横山克さんによる劇伴と「Hand」を収録したオリジナルサウンドトラックは、8月21日に発売されています。
公式基本情報
- 曲名:Hand
- アーティスト:ラックライフ
- 使用箇所:劇場版主題歌
- 先行配信日:2022年8月1日
- 作詞・作曲:PON
- 編曲:ラックライフ
- サウンドトラック発売日:2022年8月21日
公式の配信告知では、「Hand」は、何かを頑張ろうと決める力や、聞く人の活力につながる曲として紹介されました。
曲調と劇場版での役割
「Hand」は、ラックライフらしいギターロックを保ちながらも、「Naru」より落ち着いた重心から始まります。
冒頭から勢いだけで押し切るのではなく、言葉を一つずつ確かめるように歌い、サビで音の幅を大きく広げていきます。
劇場版は第1期の出来事を振り返りながら、湊と雅貴をはじめとする人物の関係を改めて見つめる作品です。
そのため主題歌にも、新しい戦いを始めるだけではなく、これまで誰に支えられ、誰へ手を伸ばしてきたのかを確かめる役割があります。
湊は一人で早気と向き合えたわけではありません。
雅貴の指導、静弥の長い支え、遼平の素直さ、七緒の気配り、海斗の厳しさが重なったことで、再び弓を引く道が開かれました。
筆者の考察
「Hand」は日本語にすれば「手」です。
弓を支える左手には「手の内」があり、右手では弦へ指を掛ける「取り懸け」を行います。しかし、手先だけで弓を操作すると、肩や腕に余分な力が入り、射全体が崩れます。
手は身体全体、呼吸、心の状態とつながっていなければなりません。
人との関係も似ています。差し伸べられた手を取ることは、自分の弱さを認めて立ち止まることではなく、自分だけでは見えなかった方向へ進む選択です。
第1期の「Naru」が自分自身の形をつくる歌なら、「Hand」は、他者との関係の中で自分を取り戻す歌だと筆者は考えます。
第2期のOP「℃」とED「ヒトミナカ」はどう違う?
第2期『ツルネ -つながりの一射-』では、オープニングにラックライフの「℃」、エンディングに丁さんの「ヒトミナカ」が使われました。
第2期は2023年1月4日からTOKYO MX、ABCテレビ、BS11などで順次放送され、風舞高校だけでなく、桐先高校や辻峰高校の選手たちにも物語の焦点が広がりました。
オープニング「℃」は異なる熱量がぶつかる曲
「℃」を歌っているのは、第1期と劇場版に続いて主題歌を担当したラックライフです。曲名は「ドシー」と読みます。
公式基本情報
- 曲名:℃
- 読み方:ドシー
- アーティスト:ラックライフ
- 使用箇所:第2期オープニング主題歌
- 発売日:2023年1月25日
- 作詞・作曲:PON
- 編曲:ラックライフ
「℃」を収録した「℃/しるし【ツルネ盤】」には、劇場版主題歌「Hand」と「しるし」も収録されました。
公式発表時、ラックライフは、第1期と劇場版を経た自分たちと『ツルネ』の重なりを感じてほしいと述べています。
また、音楽も弓道も一人だけでは成り立たず、仲間や聞き手と一緒に取り組みたいという趣旨のコメントを寄せました。
曲調とオープニング映像の印象
「℃」は「Naru」よりも音の輪郭が鋭く、ドラムとギターが細かく前進する、緊張感のあるバンドサウンドです。
歌も一方向へなめらかに流れるのではなく、短い言葉を重ねながら熱を上げていきます。
第2期では、風舞、桐先、辻峰の選手が、それぞれ異なる環境と考え方で弓道へ向き合います。
同じ競技に取り組んでいても、藤原愁の静かな自信、二階堂永亮の反発心、湊の純粋な探究心では、心の温度が違います。
曲の強いリズムは、全員を同じ方向へまとめるためのものではありません。異なる熱量がぶつかり、互いの射によって揺さぶられる第2期の構図に合っています。
筆者の考察
曲名「℃」の意図を、公式情報だけから一つに断定することはできません。
筆者には、人物ごとに異なる心の温度を測る記号のように感じられます。
弓道の団体戦では、五人がまったく同じ射をする必要はありません。射癖や性格が異なる中で、前の射手から受け取った空気を次へつなぐことが求められます。
第2期で重視される「息合い」も、個性を消して一つになることではなく、違う人間同士が呼吸や間を感じ取ることです。
「℃」の音の鋭さは、違いを排除する力ではなく、互いの違いを意識させる熱として働いているように思います。
エンディング「ヒトミナカ」は丁が歌う広がりの曲
第2期エンディング「ヒトミナカ」を歌っているのは、シンガーソングライターの丁さんです。
公式基本情報
- 曲名:ヒトミナカ
- アーティスト:丁
- 使用箇所:第2期エンディング主題歌
- 発売日:2023年2月22日
- 作詞・作曲・編曲:丁
- EP収録曲:「ヒトミナカ」「Whispering Lights」「蟲森」「必」
EPの収録曲は、すべて丁さんが作詞、作曲、編曲を担当しています。
丁さんは公式コメントで、人々が円となり、輪が広がっていくようにとの願いを「ヒトミナカ」に込めたと説明しました。
さらに、瞳に映る景色が色鮮やかに変化する未来を、視聴者と一緒に感じたいという思いも示しています。
曲調とエンディング映像の印象
「ヒトミナカ」は、バンドの力で前へ押す「℃」とは対照的に、声と余白を大切にした曲です。
丁さんの細く透明な歌声が幾重にも重なるように響き、電子的な音と生身の声が交わりながら、現実と心象風景の境目を曖昧にしていきます。
リズムを強く刻んで結論へ進むというより、音が円を描くように広がり、視聴者を一話の出来事から登場人物の内面へ引き戻します。
第2期では、湊が愁や二階堂の射を通して、自分とは異なる弓道の見方に触れます。
相手の考えへ全面的に同意しなくても、その人がなぜその射にたどり着いたのかを想像することはできます。「ヒトミナカ」の広がる音像は、その想像の余地を残します。
筆者の考察
「ヒトミナカ」という題名には、「瞳の中」と「人の中」という二つの響きが重なっているように感じられます。
これは公式に示された語源ではなく、筆者個人の解釈です。
人は同じ射を見ても、過去の経験や現在の心境によって異なるものを受け取ります。
湊の目に映る弓道と、二階堂の目に映る弓道は同じではありません。それでも、他者の視線に触れることで、自分が当然だと思っていた価値観が揺らぎます。
第1期の「オレンジ色」が、自分の内側へ一日の感情を納めるエンディングだとすれば、「ヒトミナカ」は、人との出会いによって外側へ世界が広がるエンディングです。
6曲は物語の変化をどう表している?
6曲を時系列で聴くと、『ツルネ』の音楽が、湊一人の再生から、複数の人間が影響し合う物語へ変化していることが分かります。
- 「Naru」:自分の形をつくり始める
- 「オレンジ色」:その日に生まれた感情を受け止める
- 「風のソルフェ」:言葉にならない二人の思いを結ぶ
- 「Hand」:差し伸べられた手と支え合いを確かめる
- 「℃」:異なる熱量を持つ選手が競い合う
- 「ヒトミナカ」:他者の視点によって世界が広がる
注目したいのは、ラックライフが歌う3曲と、エンディング側の曲で役割が分かれている点です。
「Naru」「Hand」「℃」は、いずれも人物を次の行動へ押し出します。ただし、進み方は同じではありません。
「Naru」は個人の出発、「Hand」は支え合い、「℃」は異なる者同士の衝突と共鳴です。作品の規模が広がるにつれて、バンドサウンドが担う前進の意味も変わっています。
一方、「オレンジ色」と「ヒトミナカ」は、視聴者の視線を立ち止まらせます。
「オレンジ色」は夕暮れのように一日の内側へ向かい、「ヒトミナカ」は人の輪や他者の瞳へ向かって外側へ広がります。
つまり、『ツルネ』の主題歌は、単に新作ごとに入れ替わったのではありません。
オープニングは人物がどう前へ進むかを示し、エンディングは前へ進んだ後に何が見えるようになったかを示しているのです。
筆者は数十年にわたり弓道の稽古を続けてきましたが、弓道は自分一人の心を整えるだけの武道ではないと感じています。
指導者の言葉、仲間の射、後輩の成長、試合相手の体配など、自分以外の人から受け取るものが、知らないうちに自分の射を形づくります。
『ツルネ』の音楽が「自分になる」段階から「他者の中で自分を知る」段階へ移ったことは、弓道という題材の本質にもよく合っています。
サウンドトラックやキャラクターソングは6曲に含まれない
本記事の6曲は、テレビアニメと劇場版で主題歌または挿入歌として使われた曲です。
『ツルネ』には、このほかにも劇伴、サウンドトラック収録の歌唱曲、キャラクターソングがありますが、主題歌5曲と第10話挿入歌1曲とは区別する必要があります。
第1期のオリジナルサウンドトラックは2019年1月16日に発売されました。
富貴晴美さんによる劇伴に加え、「Naru」と「オレンジ色」のテレビサイズ、「風のソルフェ」のフルサイズが収録されています。
劇場版と第2期の劇伴は、横山克さんが担当しました。
第2期オリジナルサウンドトラックは2023年3月22日発売で、「℃」と「ヒトミナカ」のテレビサイズのほか、「射法八節のテーマ」「ぷりむろーど!」「シグナル」という3曲の歌唱曲も収録されています。
同じ2023年3月22日には、キャラクターソングミニアルバム「星をつなぐ」も発売されました。
「Up Stairs」「クロスオーバー」「ありのままで」「Growing Up」「月光」「響鳴」の計6曲を収録し、デュエット5曲と滝川雅貴のソロ曲1曲で構成されています。
主題歌は作品全体の入口です。
劇伴は道場の空気、試合前の緊張、人物の記憶などを細かく支えます。キャラクターソングは、人物同士の関係を本編とは異なる角度から掘り下げるものです。
初めて聴く方は、まず本記事の6曲を作品順に聴き、その後で劇伴やキャラクターソングへ進むと、役割の違いを理解しやすいでしょう。
配信サービスの取扱状況は変更される場合があります。聴く際には、作品公式サイトや利用する配信サービスの最新情報を確認してください。
まとめ
『ツルネ』のテレビアニメと劇場版で使われた主要な歌は、主題歌5曲と第1期第10話挿入歌1曲です。
第1期では、ラックライフの「Naru」が湊の再出発を押し出し、ChouChoさんの「オレンジ色」が各話の余韻を支えました。
第10話の「風のソルフェ」は、静弥が抱えてきた苦しさと、湊がそれを受け止める場面に重なります。
劇場版の「Hand」は、人から差し伸べられる手と支え合いを描きました。
第2期の「℃」では、風舞、桐先、辻峰の異なる熱量がぶつかり、「ヒトミナカ」では、他者の瞳を通して新しい景色が見えるようになります。
オープニングは、射位へ進む前の決意に似ています。
エンディングは、矢を放った後も心と姿勢を保つ残心に似ています。
『ツルネ』の歌は、映像を飾るだけの音楽ではありません。人物が矢を放つまでに抱えた思いと、放った後に残る感情を、視聴者と一緒に見守るもう一人の語り手なのです。
よくある質問
『ツルネ』の挿入歌「風のソルフェ」は何話で流れますか?
「風のソルフェ」は、第1期第10話「離れぬ心」で使用されています。
静弥が抱えていた思いを湊へ表し、二人の関係が変化する重要な回です。作詞・作曲はChouChoさん、編曲は村山☆潤さんが担当しています。
『ツルネ』の主題歌や挿入歌は配信で聴けますか?
公式サイトでは、各曲についてダウンロード配信やサブスクリプション配信が案内されています。
ただし、利用できるサービスや配信作品は変更される場合があります。現在の取扱状況は、各音楽配信サービスで曲名とアーティスト名を検索して確認してください。
主題歌、挿入歌、劇伴、キャラクターソングの違いは何ですか?
主題歌はオープニング、エンディング、劇場版の中心曲として作品全体を象徴する歌です。
挿入歌は特定の本編場面で使用され、人物の感情や場面の印象を強めます。劇伴は台詞や映像の後ろで流れる音楽、キャラクターソングは登場人物を演じる声優が人物同士の関係や心情を歌う楽曲です。
執筆者と確認方針
筆者は数十年にわたり弓道の稽古を続け、射法八節、体配、手の内、取り懸け、残心などを学んできました。
この記事では、弓道経験だけに頼らず、『ツルネ』各作品の公式音楽ページ、公式ニュース、公式ストーリー、公式アーティスト情報を照合しています。
曲名、発売日、作詞・作曲・編曲、使用作品、使用話数は公式情報を基準とし、曲調や題名の意味については「筆者の考察」として事実と区別しました。
参考資料
- TVアニメ『ツルネ ―風舞高校弓道部―』公式サイト「音楽」。第1期OP・ED、オリジナルサウンドトラックの収録内容を確認。
- TVアニメ『ツルネ ―風舞高校弓道部―』公式サイト、2018年12月24日発表「第10話挿入歌『風のソルフェ』試聴動画を公開」。使用話、制作担当、配信開始日を確認。
- TVアニメ『ツルネ ―風舞高校弓道部―』公式サイト「物語・第十話 離れぬ心」。第10話のあらすじとスタッフ・キャストコメントを確認。
- 『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』公式サイト「音楽」および2022年8月1日発表「Hand先行配信開始」。劇場版主題歌とサウンドトラック情報を確認。
- 『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト、2022年10月21日発表「OP主題歌はラックライフ『℃』、ED主題歌は丁『ヒトミナカ』に決定」。アーティストコメントを確認。
- 『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト「音楽」。第2期主題歌、サウンドトラック、キャラクターソングの発売日と収録内容を確認。
文:結城宗太郎

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