弓道アニメの声優まとめ|主要作品のキャストを作品別に紹介

静かな高校の弓道場に並ぶ部員たちと声の収録を思わせる一本のマイク アニメ

『ツルネ』の鳴宮湊役は上村祐翔さん、竹早静弥役は市川蒼さん、山之内遼平役は鈴木崚汰さんです。

本記事では、第1期、TV未放送第14話、劇場版、第2期の主要声優を作品別に整理し、公式の各話情報をもとに演技の魅力も読み解きます。

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  1. 弓道アニメ『ツルネ』の主要声優は誰?
    1. 風舞高校の主な声優一覧
    2. 桐先高校の主な声優一覧
    3. 第2期で中心となる辻峰高校の声優一覧
  2. 『ツルネ』第1期・第14話・劇場版・第2期で声優は変わる?
    1. 第1期『ツルネ ―風舞高校弓道部―』
    2. TV未放送第14話「矢場い」
    3. 『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』
    4. 第2期『ツルネ -つながりの一射-』
  3. 『ツルネ』主要声優7人の演技で注目したい場面
    1. 鳴宮湊役・上村祐翔さん
    2. 竹早静弥役・市川蒼さん
    3. 山之内遼平役・鈴木崚汰さん
    4. 如月七緒役・矢野奨吾さん
    5. 小野木海斗役・石川界人さん
    6. 滝川雅貴役・浅沼晋太郎さん
    7. 藤原愁役・小野賢章さん
  4. 第2期の新規声優は『ツルネ』に何を加えた?
    1. 二階堂永亮役・福山潤さん
    2. 辻峰高校5人の声は似ていない
    3. 雅貴と二階堂は異なる指導者像を示す
  5. 弓道経験者から見た『ツルネ』声優陣の魅力
    1. 弓道の「間」と声優の演技はよく似ている
    2. 「弦音」と「声」は一度ごとに異なる
    3. 声優の続投は作品内の時間をつなぐ
    4. 声優を知って見直すと人物関係が立体的になる
  6. 弓道アニメ『ツルネ』主要声優まとめ
  7. よくある質問
    1. 『ツルネ』の鳴宮湊、竹早静弥、山之内遼平の声優は誰ですか?
    2. 『ツルネ』第2期で加わった主な声優は誰ですか?
    3. 『ツルネ』第14話「矢場い」はどこに収録されていますか?

弓道アニメ『ツルネ』の主要声優は誰?

『ツルネ』の物語を中心で支えるのは、風舞高校弓道部の男子部員5人、コーチの滝川雅貴、桐先高校の藤原愁です。

まずは、声優名を早く確認したい方のために、主要人物の配役を一覧にまとめます。

キャラクター 担当声優 作品内での立場
鳴宮湊 上村祐翔 早気を経験した主人公
竹早静弥 市川蒼 湊の幼なじみで風舞高校弓道部部長
山之内遼平 鈴木崚汰 高校から本格的に弓道を始めた部員
如月七緒 矢野奨吾 周囲を観察し仲間をつなぐ部員
小野木海斗 石川界人 弓道への思いが強い副部長
滝川雅貴 浅沼晋太郎 風舞高校弓道部のコーチ
藤原愁 小野賢章 桐先高校の実力者で湊の旧友

この7人は、第1期の公式キャスト欄と劇場版の公式キャスト欄に共通して掲載されています。第2期でも同じ声優が続投し、人物の成長を声でつないでいます。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト+2『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト+2

風舞高校の主な声優一覧

風舞高校では、男子部員だけでなく、女子部員や顧問も物語を支えています。

キャラクター 担当声優 立場
鳴宮湊 上村祐翔 男子弓道部員
竹早静弥 市川蒼 男子弓道部部長
山之内遼平 鈴木崚汰 男子弓道部員
如月七緒 矢野奨吾 男子弓道部員
小野木海斗 石川界人 男子弓道部副部長
妹尾梨可 大地葉 女子弓道部員
花沢ゆうな 島袋美由利 女子弓道部員
白菊乃愛 七瀬彩夏 女子弓道部員
森岡富男 鈴木勝美 弓道部顧問、通称トミー先生
滝川雅貴 浅沼晋太郎 弓道部コーチ

妹尾梨可、花沢ゆうな、白菊乃愛は、第2期だけに加わった人物ではありません。第1期の公式人物紹介にも掲載されている続投キャラクターです。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

第2期第6話では、女子3人が市民弓道大会の団体戦へ出場します。男子部員を応援するだけでなく、自分たちの射と体配に向き合う選手として描かれたことが重要です。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

桐先高校の主な声優一覧

強豪校である桐先高校の部員も、第1期から継続して物語に関わります。

キャラクター 担当声優 立場
藤原愁 小野賢章 桐先高校の中心選手
本村宏樹 寺島拓篤 弓道部部長
佐瀬大悟 宮崎遊 弓道部副部長
菅原千一 小林裕介 双子の兄
菅原万次 天﨑滉平 双子の弟

本村宏樹、佐瀬大悟、菅原千一、菅原万次も、第2期からの新規人物ではありません。

第1期の公式人物紹介に掲載されており、第2期では桐先高校の変化を見せる役割がさらに大きくなっています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト+1

第2期で中心となる辻峰高校の声優一覧

第2期『ツルネ -つながりの一射-』では、二階堂永亮が率いる辻峰高校弓道部が物語の中心に加わります。

キャラクター 担当声優 作品内での立場
二階堂永亮 福山潤 辻峰高校を実質的に率いる中心人物
不破晃士郎 近藤孝行 二階堂を独特の距離から見守る部員
樋口柊馬 広瀬裕也 自分のペースを保つ部員
荒垣黎司 梅原裕一郎 口数の少ない弓道部部長
大田黒賢有 阿座上洋平 豪快な射を見せる部員

第2期の公式キャスト欄には、風舞、桐先、辻峰の主要人物として合計16名が掲載されています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

辻峰高校の5人は、単に風舞高校の前に立ちはだかる対戦相手ではありません。

指導者がいる風舞、伝統と設備に恵まれた桐先、限られた環境で独自の射を築いた辻峰という違いを、声の雰囲気からも伝えています。


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『ツルネ』第1期・第14話・劇場版・第2期で声優は変わる?

主要7人の声優は、第1期からTV未放送第14話、劇場版、第2期まで基本的に続投しています。

作品ごとに物語の焦点は変わりますが、中心人物が別の声優へ交代したわけではありません。

第1期『ツルネ ―風舞高校弓道部―』

第1期は、NHK総合で2018年10月21日24時10分から放送されました。

暦上では2018年10月22日午前0時10分に当たり、本編は全13話です。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト+1

原作は綾野ことこさんの小説『ツルネ ―風舞高校弓道部―』で、アニメーション制作は京都アニメーションが担当しました。

物語の中心となるのは、早気をきっかけに弓道から離れようとした鳴宮湊です。

湊は夜多の森弓道場で滝川雅貴と出会い、竹早静弥、山之内遼平、如月七緒、小野木海斗とともに、再び射場へ戻っていきます。

第1期前半では、5人の声がまだ一つの方向へそろっていません。

湊は言葉を慎重に選び、静弥は感情を抑え、海斗は思いを強い口調で外へ出します。七緒は会話を軽やかにつなぎ、遼平は初心者らしい率直な疑問を口にします。

声の性質が異なるからこそ、県大会へ向かって5人の関係が整っていく変化が伝わるのです。

TV未放送第14話「矢場い」

第14話「矢場い」は、テレビ放送された全13話とは別に制作された未放送エピソードです。

2019年5月1日発売のBlu-ray&DVD第5巻に収録され、同年3月3日に開催されたスペシャルイベント「納射の儀」で先行上映されました。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

物語では、人気アイドルの「のりりん」が夜多の森弓道場へ撮影に来ることになります。

雅貴や風舞高校の部員たちはアイドルに詳しくありません。そこで七緒が、のりりんの熱心なファンである桐先高校の佐瀬大悟へ協力を求める案を出します。

湊が愁へ連絡すると、佐瀬だけでなく桐先高校のレギュラー陣も集まり、風舞と桐先の部員たちはそろって夜多の森弓道場を訪れます。

試合の緊張から離れた会話が多いため、人物の普段の話し方を確認しやすい回です。

深刻な場面だけでなく、何気ない雑談を聞くことで、試合中の声がどれほど緊張していたのかも比較できます。

『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』

『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』は、2022年8月19日に公開されました。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

公式キャスト欄には、鳴宮湊役の上村祐翔さん、滝川雅貴役の浅沼晋太郎さんをはじめ、竹早静弥、山之内遼平、如月七緒、小野木海斗、藤原愁の主要7人が掲載されています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

劇場版は第1期をそのまま短く並べ直した作品ではありません。

鳴宮湊と滝川雅貴の関係を中心に、竹早静弥が抱えてきた思いや、それぞれが弓道へ向き合う理由を再構成しています。

同じ声優が同じ人物を演じていても、場面の順序や物語の焦点が変わることで、台詞の意味も変わって聞こえます。

テレビシリーズを見た後に劇場版を鑑賞すると、「何を話したか」だけでなく、「誰に向けて、どのような間で話したか」を確かめやすくなります。

第2期『ツルネ -つながりの一射-』

第2期は、2023年1月4日からTOKYO MX、ABCテレビ、BS11などで順次放送されました。

全13話で、第1期の主要キャストに加え、辻峰高校の二階堂永亮たちが物語の中心へ加わっています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト+1

第2期で描かれるのは、個人の調子だけではなく、団体戦における「息合い」です。

一人ひとりが自分の的だけを見て的中を求めると、かえって5人の流れが崩れてしまいます。

この変化は声の演出にも表れています。

第1期では自分の問題を語る台詞が多かった湊が、第2期では仲間の状態や相手校の射へ意識を向けます。

声優が続投しているため、過去の悩みを忘れた別人ではなく、経験を抱えたまま前へ進む高校生として聞こえるのです。

※画像はAIによるイメージ

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『ツルネ』主要声優7人の演技で注目したい場面

ここからは、公式の各話紹介やキャストコメントを踏まえ、主要7人の演技を簡潔に整理します。

声の感じ方には個人差があるため、演技に関する記述は、弓道経験を持つ筆者の解釈としてお読みください。

鳴宮湊役・上村祐翔さん

鳴宮湊は、幼い頃に聞いた「弦音」に魅せられて弓道を始めた少年です。

しかし、中学最後の試合で、意図した時機より早く矢を放してしまう「早気」に陥り、風舞高校へ進学した後は弓道から離れようとします。

演技の変化を確認するなら、第1期第2話「矢も楯も堪らず」と第13話「かけがえのない」が分かりやすいでしょう。

第2話では、弓道部説明会で射を失敗し、早気が治っていない現実を突きつけられた湊が、逃げるように学校を飛び出します。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

この場面の湊は、自分の苦しみを長い言葉では説明しません。

筆者には、声の途切れや呼吸の乱れから、弓を引きたいのに引けない悔しさが伝わってきます。

一方、第13話の県大会決勝では、湊が海斗、遼平、静弥、七緒の射を感じながら、一人ずつ名前を呼びます。

上村祐翔さん自身も公式コメントで、仲間の名前を呼ぶ場面を丁寧に演じた趣旨を語っています。自分の射だけに苦しんでいた少年が、仲間を受け止める声へ変わったことを確認できる場面です。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

竹早静弥役・市川蒼さん

竹早静弥は、湊の幼なじみであり、風舞高校弓道部の部長です。

成績優秀で冷静に見えますが、湊を大切に思う気持ちが強すぎるため、かえって距離を見失うことがあります。

第1期第2話では、弓道から逃げようとする湊へ、静弥があえて厳しい言葉を向けます。

市川蒼さんは公式コメントで、静弥が湊を救うためにもがいていると捉えた趣旨を述べています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

第10話「離れぬ心」では、雨に打たれた静弥が熱を出し、部長不在となった弓道部もまとまりを失います。

普段の整った話し方が崩れることで、静弥もまた、迷いを抱えた高校生であることが見えてきます。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

筆者には、市川蒼さんの演技が静弥を「優しい幼なじみ」という一言に閉じ込めず、愛情と不安が隣り合う人物として表しているように聞こえます。

山之内遼平役・鈴木崚汰さん

山之内遼平は、湊と静弥の小学校時代の友人です。

転校を経て高校で再会し、本格的に弓道を始めます。中学校から同じ弓道部だった人物ではなく、経験面では風舞高校の男子5人の中で最も初心者に近い存在です。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

第1期第3話では、湊を信用しようとしない海斗に対し、遼平が真剣な思いを伝えます。

鈴木崚汰さんは、湊への尊敬と、好きな人たちに一つになってほしいという気持ちを軸に演じたと公式コメントで説明しています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

第2期第7話では、ほかの部員より的中数が少ないことに焦りを覚え、借りた矢を返すため藤原愁の自宅を訪れます。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

明るい人物が不安を隠そうとするとき、無理に大声を出す必要はありません。

筆者には、言葉を少し急ぐ調子や返答の迷いが、経験者へ追いつこうとする切実さを伝えているように感じられます。

如月七緒役・矢野奨吾さん

如月七緒は、明るく人当たりがよく、熱くなりやすい海斗をなだめることの多い人物です。

華やかな外見から軽い性格に見えますが、実際には周囲の感情をよく観察しています。

第1期第5話では、七緒が鳴宮湊を初めて「湊」と名前で呼びます。

矢野奨吾さんも公式コメントで、この呼び方の変化と、七緒が大切にしている帽子、海斗への思いに触れています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

呼び名が変わるだけの小さな場面ですが、仲間との距離が縮まったことを示す重要な変化です。

矢野奨吾さんは、明るい会話では軽やかな調子を保ちつつ、本心を伝える場面では話す速さを落としています。

筆者には、その切り替えによって、七緒が単なる盛り上げ役ではなく、部員同士の関係を整える人物として立ち上がっているように聞こえます。

小野木海斗役・石川界人さん

小野木海斗は弓道への思いが強く、真面目で負けず嫌いな人物です。

一度弓道から離れた湊をすぐには信用できず、入部後もしばらく厳しい態度を取ります。

海斗は強い口調で話す場面が多いため、勢いのある演技に目を向けがちです。

しかし、石川界人さんの演技で注目したいのは、怒りが収まった後の声です。

言い過ぎたと気づいても素直に謝れず、仲間へ近づきたいのに態度を変えられない不器用さが、短い返事や声量の変化に表れます。

第2期では、海斗が一人で責任を背負おうとし、七緒との間に深い溝が生まれます。

第2期第4話と第5話の流れを見ると、海斗の厳しさが他者へ向けられるだけでなく、自分自身を追い込む性質でもあると分かります。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

滝川雅貴役・浅沼晋太郎さん

滝川雅貴は、夜多の森弓道場で湊と出会い、後に風舞高校弓道部のコーチとなる人物です。

部員からは「マサさん」と呼ばれ、冗談も交えながら高校生たちを導きます。

第1期第11話では、雅貴が夜のサービスエリアで、それまで見せてこなかった弱い部分を湊へ打ち明けます。

公式の演出コメントでも、雅貴が初めて弱さを明かす重要な場面として挙げられています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

普段の雅貴は、指導者として余裕のある話し方をします。

ところが過去や師弟関係に触れる場面では、言葉を選び、返答までに間を置きます。

筆者には、浅沼晋太郎さんの演技によって、雅貴が「答えを知っている完成された大人」ではなく、自分も迷いながら弓を引く一人の射手として表現されているように感じられます。

藤原愁役・小野賢章さん

藤原愁は、強豪の桐先高校に所属する実力者です。

湊や静弥とは中学時代のチームメイトで、華やかで風格のある射から「貴公子」と呼ばれています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

愁はライバルとして登場しますが、湊を倒すことだけを目的とした敵役ではありません。

小野賢章さんは、声を荒らげて威圧するのではなく、落ち着いた話し方によって、愁の自信と育ちのよさを表しています。

一方で、湊が本来の射を取り戻すことを待つ場面では、筆者には声の奥に孤独が残っているようにも聞こえます。

ただし、これは台詞として明言された感情ではなく、人物関係と演技から受け取った筆者の解釈です。

このように事実と印象を分けて見ると、愁の静かな声が持つ多義性を、より丁寧に味わえます。


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第2期の新規声優は『ツルネ』に何を加えた?

第2期の大きな変化は、福山潤さんが演じる二階堂永亮と、辻峰高校の仲間たちが本格的に物語へ加わったことです。

辻峰高校は、風舞高校とも桐先高校とも異なる環境で弓道部を作っています。

二階堂永亮役・福山潤さん

二階堂永亮は、指導者がいない辻峰高校で、経験の浅い部員たちへ弓を教え、チームを形にしてきました。

湊や愁と同じ桐先中学校弓道部に在籍していた過去があり、二人に対して複雑な感情を抱えています。

第2期第3話では、辻峰高校が風舞高校の前に立ちはだかり、独特な射のテンポで風舞を翻弄します。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

福山潤さんは、二階堂を最初から怒りをむき出しにした人物として演じてはいません。

礼儀正しく柔らかな調子を保ちながら、言葉の終わりに冷たさを残します。

筆者には、その穏やかさがかえって緊張を生み、「どこまでが本心なのか分からない人物」という印象を強めているように聞こえます。

辻峰高校5人の声は似ていない

辻峰高校の特徴は、二階堂に全員が従うだけの均一な集団ではないことです。

不破晃士郎は二階堂を冷静に観察し、樋口柊馬、荒垣黎司、大田黒賢有も、それぞれ異なる距離からチームに参加しています。

声の調子も統一されていません。

落ち着いた声、間を気にしない話し方、短く返す声、豪快な声が混じり合いながら、不思議と射場ではまとまりを見せます。

これは団体戦の「息合い」が、全員を同じ性格にすることではないと伝えています。

違う人間が違うまま、同じ射場で一つの流れを作ることが、『ツルネ』第2期の重要な主題なのです。

雅貴と二階堂は異なる指導者像を示す

第2期で興味深いのは、浅沼晋太郎さんが演じる滝川雅貴と、福山潤さんが演じる二階堂永亮の対比です。

雅貴には正式なコーチという立場があり、部員との対話を通じて成長を支えます。

二階堂は高校生でありながら、指導者のいない辻峰高校で仲間へ弓を教え、勝つためのチームを作りました。

雅貴の声には、相手が考える時間を残す余白があります。

二階堂の声には、丁寧に話していても、目的から外れない緊張があります。

二人とも人に弓を教えていますが、雅貴は対話を通じて相手自身の答えを探し、二階堂は自分が定めた目的へ仲間を導こうとします。

この違いが、第2期を単純な学校対抗戦ではなく、誰から、何のために弓を学ぶのかを問う物語にしています。

※画像はAIによるイメージ

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弓道経験者から見た『ツルネ』声優陣の魅力

ここからは、長く弓道の稽古に親しんできた筆者としての私見です。

本稿では、第1期全13話、TV未放送第14話、劇場版、第2期全13話を対象とし、公式のキャスト欄、人物紹介、各話紹介、キャストと制作スタッフのコメントを照合しました。

『ツルネ』声優陣の魅力は、登場人物を過度に勇ましい「武道の達人」として演じていない点にあります。

実際の道場に集まる人も、いつも落ち着いて迷いなく弓を引けるわけではありません。

試合を前に緊張し、昨日できたことが今日はできず、仲間の上達をうらやみ、自分の射を疑うことがあります。

湊は早気に苦しみ、遼平は経験の差に焦り、海斗は真剣さをうまく言葉にできません。

静弥は大切な人を守ろうとするほど自分を追い込み、二階堂は置かれた環境への思いを勝負へ重ねます。

声優陣は、彼らを理想化された弓道少年ではなく、失敗しながら前へ進む高校生として演じています。

この未完成さがあるからこそ、射と人間関係が少しずつ整う過程に説得力が生まれます。

弓道の「間」と声優の演技はよく似ている

弓道では、動作を速く終わらせればよいわけではありません。

足踏み、胴造り、弓構え、打起こし、引分け、会、離れ、残心という射法八節を、途切れた別々の動作ではなく、一つの流れとして行います。

声優の演技にも、似たところがあります。

台詞の内容だけでなく、言葉を発する前の呼吸、相手の言葉を受け止める時間、声を止めた後の余韻が、人物の状態を伝えます。

第1期第11話の公式スタッフコメントでは、『ツルネ』が野球やサッカーのような動的なカット割りではなく、「静の動作」を扱うため、場面の間を取ることが難しいという趣旨が語られています。『ツルネ -つながりの一射-』公式サイト

これは映像編集についての説明ですが、声の演技にも通じます。

静かな場面では、大きな音や激しい動きで感情を隠せません。声を出す時機がわずかに違うだけで、その人物が焦っているのか、考えているのか、言葉をのみ込んだのかが変わります。

「弦音」と「声」は一度ごとに異なる

弓道では、的に中ったか外れたかだけで、射のすべてを判断することはできません。

姿勢、力の働き、会の充実、離れ、残心、そして弦音を含め、射全体を見ながら考えます。

声優の演技も、台詞の意味だけを拾えば十分というものではありません。

声の高さ、速さ、息の量、言葉を出すまでの時間によって、その人物が今どのような状態にあるかが伝わります。

早気を突きつけられた第2話の湊と、仲間の射を感じながら決勝を戦う第13話の湊は、同じ上村祐翔さんの声でも異なって聞こえます。

台本上では同じ人物でも、経験を重ねた後の声は、物語の最初とまったく同じ場所には戻りません。

一射ごとに弦音が異なるように、一言ごとの声も同じ形では繰り返されないのです。

私は、この共通点こそが、『ツルネ』という作品と声優の演技が深く結びつく理由だと考えています。

声優の続投は作品内の時間をつなぐ

第1期は2018年から2019年に放送され、劇場版は2022年、第2期は2023年に展開されました。

現実には数年の間隔がありますが、同じ声優が人物を継続して演じることで、高校生たちが経験した時間が声にも積み重なっています。

初期の湊は、自分の射について話すことにもためらいがあります。

第2期では、仲間や他校の射を観察し、自分一人ではなく、5人で弓を引く意味を考え始めます。

遼平も、最初は用語や弓具を尋ねる初心者でした。

第2期では、自分の的中数や団体の息合いに悩む、一人の射手へ成長しています。

声優が継続しているため、過去の不安を消して別人のように演じるのではなく、以前の経験を抱えた声として聞こえます。

配役が変わらないこと自体より、同じ声の中に変化が生まれていることが、長期シリーズでは大切なのです。

声優を知って見直すと人物関係が立体的になる

初めて『ツルネ』を見るときは、物語や試合の結果を追うだけでも十分に楽しめます。

その後で担当声優と公式コメントを確認し、同じ話を見直すと、人物同士の細かな距離が分かりやすくなります。

七緒が、軽い調子から本心を伝える声へ切り替わる瞬間。

静弥が、部長としての声から湊の前で弱さを見せる声へ変わる瞬間。

雅貴が、指導者として説明する声から、一人の射手として過去を語る声へ変わる瞬間。

こうした変化は、声優が人物の性格だけでなく、誰と話しているのか、どの出来事を経験した後なのかまで考えて演じているからこそ生まれます。

声に注目して見直すなら、第1期第2話、第3話、第5話、第10話、第11話、第13話が特に分かりやすいでしょう。

第2期では、第3話、第6話、第7話、第9話から第12話までを見ると、風舞、桐先、辻峰の違いと変化をつかみやすくなります。


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弓道アニメ『ツルネ』主要声優まとめ

弓道アニメ『ツルネ』の主人公・鳴宮湊を演じるのは上村祐翔さんです。

竹早静弥は市川蒼さん、山之内遼平は鈴木崚汰さん、如月七緒は矢野奨吾さん、小野木海斗は石川界人さんが担当しています。

風舞高校弓道部のコーチ・滝川雅貴は浅沼晋太郎さん、桐先高校の藤原愁は小野賢章さんです。

TV未放送第14話と劇場版でも主要キャストは続投し、第2期では福山潤さん、近藤孝行さん、広瀬裕也さん、梅原裕一郎さん、阿座上洋平さんが演じる辻峰高校の人物たちが中心に加わりました。

一方、妹尾梨可、花沢ゆうな、白菊乃愛、本村宏樹、佐瀬大悟、菅原千一、菅原万次は、第2期だけの新規キャラクターではなく、第1期から登場している続投人物です。

『ツルネ』を見る際は、声優名だけでなく、同じ人物の声が話数を重ねてどのように変化するかにも耳を傾けてみてください。

静かな射場で聞こえる呼吸や言葉の間は、弦音と同じように、登場人物がその瞬間に抱いている思いを伝えています。


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よくある質問

『ツルネ』の鳴宮湊、竹早静弥、山之内遼平の声優は誰ですか?

鳴宮湊役は上村祐翔さん、竹早静弥役は市川蒼さん、山之内遼平役は鈴木崚汰さんです。

第1期、劇場版、第2期を通して、主要人物の配役は続投しています。

『ツルネ』第2期で加わった主な声優は誰ですか?

二階堂永亮役は福山潤さんです。

不破晃士郎役は近藤孝行さん、樋口柊馬役は広瀬裕也さん、荒垣黎司役は梅原裕一郎さん、大田黒賢有役は阿座上洋平さんが担当しています。

『ツルネ』第14話「矢場い」はどこに収録されていますか?

TV未放送第14話「矢場い」は、2019年5月1日発売の『ツルネ ―風舞高校弓道部―』Blu-ray&DVD第5巻に収録されています。

2019年3月3日のスペシャルイベント「納射の儀」では、発売に先立って先行上映されました。

執筆:結城宗太郎(元行政職員・生涯学習コラムニスト)

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