年賀状の文章ネタで2021年はどんな年。干支でひも解く

生活

2021年(令和3年)はどんな年になるでしょうか。世間では丑年と言って、牛の絵が描かれた年賀状が出回りますが、本当は少し意味が違います。

これはわかりやすいように、動物の名称を与えただけで本当は丑なのです。中国の十干十二支、短くすれば干支に基づく考え方です。

4千年ともいわれる長い歴史の上に築かれた考え方をもとに来年を展望してみましょう。

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干支とは何でしょうか

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸十干を一年ごと順番に巡っていきます。

読み方は、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと、です。

名前をあてはめれば、木の兄、木の弟、火の兄、火の弟、土の兄、土の弟、金の兄、金の弟、水の兄、水の弟となるわけです。全体を一回りとして性格を決めていきます。

子丑寅卯辰己午未申酉戌亥十二支もこの順番に巡ってくるものです。同様に、全体を一回りで性格を決めます。

この両者を組み合わせます。最初は甲子、次は乙丑という感じです。

全体で10×12=120の組み合わせになるはずですが、両方とも偶数なので、60通りの組み合わせしかできません。

60年に一度ずつ同じ性格の年が巡るという思想です。60歳を還暦と言いますが、このことを示しています。

もう一つ大事なことは先の十干が幹十二支は枝であるということです。日本では幹を忘れて論じているのが残念です。

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2021年(令和3年)はどんな年になるでしょうか

まずはです。これは上と下からの衝突を示し、つらい状況を示します。身を切るようなことが必要です。

季節は秋になってきて葉も落ちて枯れ始める時期です。またこれは変化を示しますので、新ともつながります

次に、です。これは子から始まり2番目となって手足が伸び何かをつかむ形を示します。

この二つを合わせると、前半は非常に辛い状況が増えていくことになります。このときこそ、身を切るような決断をして物事に果断に対処することが必要です。

どうです、2020年の状況からすると共感できるような気がしませんか。

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過去の辛丑の年の状況はどうだったのか

一巡前の1961年(昭和36年)はどんな年だったでしょうか。

宇宙時代の幕開け

ガガーリンの有人衛星の成功に始まる、新たな宇宙時代の幕開けになった年です。

ベルリンの壁

辛い事件では、ベルリンの壁が築かれた年でした。

当時往来は自由だったのですが、西ベルリンへ出ていく側の人が増えてきたのに、業を煮やして、ソ連の管理圏が壁を作ったのが悲劇のはじめです。

でもこれを逆から見れば東ドイツを維持するための非常手段と考えれば厳しく対処した例と言えます。

ポリオの大流行

日本にもっとすごい好事例がありました。2020年の現在と非常に似ております。1950年代ポリオいわゆる小児麻痺が流行っておりました。

直近の1958年59年には2千人台、1960年では北海道で大流行があり発症者が5千人を超えました。

ワクチンの有効性は認められていましたが、国内では反対もあり、体制が整わない状況でした。米国でも流行があり肝心の米国からの輸入が止まっている状況でした。

61年には前年を上回る流行の兆しがあり、古井厚生大臣の政治判断で未承認のワクチン35万人分を九州対応に当てたのが5月。

それでも状況は改善されず、6月「責任はすべて私にある。」との大臣談話とともに、カナダから300万人分、ソ連から1000万人分の緊急輸入を決め。

特にびっくりするのはソ連からの輸入です。当時は冷戦真っただ中でしたので、どうしてできたのかわかりません。

7月から1か月で1300万人の乳幼児・学童の全国一斉接種をおこないました。これにより患者数は61年2436人、62年63人という急速な終息をみせることになりました。

 

二巡前の1901年(明治34年)はどんな年だったのか

鉄の世紀

伸びていくことを示したのが、次の事例です。2月に米国のUSスチールが設立、日本でも官営八幡製鉄所が操業開始しました。その後の20世紀、鉄の時代を象徴しております。

北京議定書

辛いのはこの事件です。前年の義和団事件の後処理として、北京議定書いわゆる辛丑条約が結ばれました。

日本を含む列強11か国と清とで結んだもので、賠償金、外国軍隊の北京駐留、排外団体の設立禁止など清国に非常に厳しい内容でした。

これにより、清国の弱体化が留まるところを知らぬ結果になったのです。

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年賀状の文章ネタで2021年はどんな年のまとめ

2021年(令和3年)について干支の面からどんな年になるだろうか考えてみました。

どうも今の状況からは厳しい面が見えてきて、この年の辛の状況が容易に想像できてしまいます。

このような時こそ、冷静な判断をして、果断に物事に当たることにより道が開けることもあります。

特に日本において、このような素晴らしい事例が発見できてとてもうれしく、かつ誇りに思えます。

世の中総てこのような大きなことばかりではありません。小さな悩みもたくさんあるでしょう。

そんな時こそ、この辛丑の巡り合わせに沿って判断していただくことが役に立つことでしょう。それによって辛は新に繋がります。新たな方向への発展も見えてくると思います。

 

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