趣味探しで中高年が考える9つのポイント。

生活

「ご趣味はお持ちですか。」と聞かれることがあると思います。「ゴルフ、カラオケ・・・読書。」というお答えが多いでしょう。

特に男性は。人生100年時代になってくると、仕事を辞めても、体力がなくなっても、楽しく暮らしていける準備が必要です。私の、経験も踏まえて趣味探しの考え方、見つけ方を紹介します。

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趣味について考えるようになったきっかけ

私も20代のころはお決まりのようにテニス、30代になるとゴルフ、碁、カラオケというサラリーマンとしてはごく普通の遊びをしてきました。これも上手なら問題はないのです。

テニスは社内では連戦連敗。ゴルフは百獣(110)の王。碁も初段には程遠く、カラオケだけは場数でこなしていました。

実際のところ、付き合いから入っているので、本当に楽しいかどうかはわかりませんでした。

そんな中、ある先輩から、「盆栽をはじめたらどうか。」と勧められました。「盆栽なんて、年寄りがやるものでしょう。引退後でも十分じゃないですか。」と、反応したところ。

趣味というものは時間がかるんだよ。盆栽だって10年かけてやっと見せられるものができるんだ。60から始めたんでは、一生、世間に出せるものはできない。

早く始めれば始めるほど、長く楽しむ期間が得られるものなんだ。」

それから考えました。趣味と娯楽とは違うということがわかってきました。娯楽は何の準備も必要とせずそのままで楽しめるもの

趣味というからには、年単位の準備を経て楽しみが見いだせるものなのです。

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高齢化社会の趣味の条件を考えよう

若くしてすでに楽しむ領域にいる人は、こんなこと考える必要がありません。ゴルフでも早々とシングル入りした人はそれで楽しんでいただければ結構です。

テニスもそうです、オープンに出て、それなりに活躍できる人は究めていただきたい。碁でも三段クラスになれば碁会所(いまもあるかな?)に行っても楽しいと思います。

でも、大部分の人は、付き合いで何かやっては、ものにならないを繰り返しているのです。とにかく、並の人が上手になるためには、仕事も家庭サービスもしていたのでは、時間が取れないのです。

そこで中高年にとっての趣味を選ぶための条件を考えました。

三つ以上の異なるカテゴリーを考える

運動系、頭脳系、芸術系といったところでしょうか。年を取ると体も動かなくなる。障害も出やすい、病気になるかもしれない。ということで、リスク分散です。

全く異なる分野から一つずつ選択していくのです。

最低限3年から5年続けたうえで判断する

仕事を持っていると練習が続かない。趣味というものはスキルが備わらないと楽しいかどうかわからない。ここが娯楽と違うところです。

簡単に楽しめるものは、飽きやすい上達の楽しみを味わうことが大切です。

そういうことからも、40代に始めれば60までに10年×2チャンスあるので、一つで失敗しても次に見つけることができるという考え方です。

60過ぎにある程度楽しめるようにスタート時期を考える

仕事で立派なキャリアを持ってしまった人が、一からお願いしますというのはなかなかできません。部門によりますが、礼の仕方、お辞儀の仕方、挨拶の仕方から入るところもあります。

自尊心が強すぎる人には、耐えがたい面もあるでしょう。なるべく早く、若いころに頭を下げたほうがずっと溶け込みやすいでしょう。

メジャーな競技には気をつけろ

マスコミ等に出てくるメジャーな分野は、若いころからたくさんの人が参入しています。中高年の才能のない人が入ったら、いつまでも初心者、下積み状態が続いてしまいます。

往々に下手は下手なりに楽しめばいいのだという人もいますが、はっきり言ってモチベーションが続かなくなると思います。

特に、運動競技で勝敗がはっきりするものはだんだんいつまでやってもダメという意識に駆られ、とてもつらいと思います。

特に身内、連れ合いと一緒に始めて、片方はどんどん上達、一方はいつまでたってもというのは時々見かけますが、結果は片方が辞めてしまうことになります。

頭脳系、芸術系は基本的に内にこもるので比較しなくても済むところがうれしいです。

私的には、運動系ではゴルフ、テニスは、つらい練習を繰り返すばかりで、結果が伴わず辛かったので、比較的マイナーな競技の中から選んでおります。

説明しなければ解らないものは避ける

日本人はよきにつれ悪きにつれ、世間を気にします。変人にみられることはつらいので、一言、二言、三言ぐらいで理解されるものを選びます。

運動系に例えれば、オリンピック競技とか国体競技の中であれば、説明はしなくて済むので、その中から選んでみることです。

体力がなくなってもできるもの

中高年からは体力が落ちるばかりですので、厳しい運動は避けましょう。

60歳、70歳を過ぎると、体力がグッと落ちる場有があります。熱中症で倒れる人も出てくるでしょう。なるべく、体力の消耗が少ないものを選ぶことも頭の片隅には入れておいてください。

頭脳系、芸術系は体力の問題は生じませんが、運動系を選ぶ場合は、競技年齢が長いものもあるので、それを見て選んでみることです。

お金がかからないもの

定年後は、財政事情が厳しくなるので、続けるためには、特にランニングコストがかからないことを考えるべきです。私的に言えば一日1000円以内で済むようなものを考えましょう。

イニシャルコスト、または、上達に合わせて必要な道具立てについては、計画的に揃えていくとか、高齢化社会の利点として譲ってもらうとか、何とか方策を考えることができます。

習いに行くにしても、公共施設で初心者教室があれば、それらを積極的に利用すれば、費用は相当抑えられます。

どこでもできること

場所がとても遠くにあるものは、通う費用がばかにならないし、通うのも段々おっくうになってきます。この意味で近くの公共施設で行っている教室を選べば、参加しやすいのです。

また、全国的に組織がしっかりしているものは、移転したら移転先で始めることができますので、転勤、移住の可能性のある人は気を付けてください。

一人で楽しめること

定年前は会社のつて、仲間で人集めも簡単ですが、定年後はそうもいきません。

会社と組織の力で、声をかければ人が集まるということにはならないし、いつまでも会社がらみで寄りかかるのはあまり良いものではありません。

実は、集うことに慣れてしまうと、その内容が楽しいのか、集うのが楽しいのかわからなくなる傾向にあります。特に今日のような情勢の場合、その内容の真価が問われております。

基本一人になっても、続けられることができるかどうかを見極めることが大切です。会社を離れ。群れを離れ。地域に根付こう。

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まとめ

私が、40歳近辺になった時、このまま何もしなければ、60になった時に誰も相手にしてくれなくなるという恐れに取りつかれ、趣味の見つけ方を9つ観点から整理したものです。

まずは運動系から一つ、10年ほどしてから芸術系、さらに5年後には頭脳系ととりあえず3ジャンルを集めることができました。趣味探しで、困っている方の参考になれば幸いです。

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