林愛明京都大学元教授とはどんな人?研究不正の内容は?

生活

京都大学は熊本地震に関する論文でデータの捏造や改ざんがあったとして、林愛明(りんあいめい)理学研究科元教授を9月28日付で懲戒解雇相当とする処分を発表しました。

この処分を受けた林愛明教授のプロフィールと不正の内容について調べてみました。

スポンサーリンク

林愛明京都大学元教授とはどんな人でしょう

1958年12月に中国福建省福清市の生まれです。

中国の文化大革命の時に農村に下放され、3年半の農村生活を送っています。大変な時期でしたね。

1978年に南京大学地質学系に入学しています。

1982年に中国国家地震局福建省地震局に勤めています。

1986年東京大学大学院で修士・博士課程を修了し、理学修士と理学博士を取得しています。

その後、神戸大学、静岡大学創造科学技術大学院、プリンストン大学を経て京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻の教授となっています。

1999年に、1995年兵庫県南部地震の研究成果により「村尾育英会学術賞」を受賞しています。それなりに良い評価も受けているようです。

スポンサーリンク

今回の事件はどのような内容だったのでしょう

京大によると、不正を認定したのは、林元教授らが17年から18年に英科学誌などに発表した、熊本地震で現れた断層や亀裂を解析した論文4本。地図上で亀裂の位置を示した点の集まりを大量にコピー・アンド・ペーストしたり、棒グラフの形を書き換えたりするなどの捏造や改ざんが、4本で計37カ所あった。

京大は、共著者への聞き取りなどから、林元教授が捏造や改ざんを実行したと判断。データを自身の学説に沿うようにする意図があったとみている。林元教授は京大の調査に応じなかったという。

これによって懲戒解雇相当とする処分を発表したことになります。

スポンサーリンク

今回の事件以外にどの様な問題があったのでしょうか

2016年林愛明教授がサイエンスに投稿した熊本地震に関する論文に不正があったようです。2019年3月に京都大学が論文撤回を勧告し、論文は自主的に撤回されたようです。

この問題で意図的かどうかについては最終認定できなかったものの、文部科学省が定めるガイドラインにより改竄と盗用と認められたため、懲戒処分となったものです。林愛明教授はこの後辞職しています。

スポンサーリンク

林愛明元教授の評判はどんな感じだったのでしょうか

幾つかのツィートから拾ってみると次のようなツイートがありました。

活断層の専門家だそうです。

その人柄から不正をするのも納得できるような気がする。

 

また地震の専門家として著作もあります。

地震の化石―シュードタキライトの形成と保存―という本も書いています。単行本で6076円もする立派な本です。2010年刊行

2016年M7.3熊本地震 2017年刊行

フォトルポルタージュ 四川大地震 2009年刊行 共著

スポンサーリンク

林愛明京都大学元教授とはどんな人?研究不正の内容は?のまとめ

今回の公表は京都大学が2016年から2019年に行った処分を更に詳細に調べた内容で、改めて懲戒処分相当としたものです。

その後の林愛明元教授の行方も不明ですし、家族関係も不明ですので、すでに中国に帰ったのではないかとみる方が大多数です。

研究不正は時々見つかる事件ですが、本人が業績の裏付けをはっきりさせるために、測定点を追加したり、測定値を直したりすることがあります。

実際にやった人以外はわからないので、ばれる心配がないと思うのでしょうが、いろいろのところから発覚してしまうものですね。

それにしても文化大革命を苦労して乗り越えて、せっかくの地位と業績を掴んだのに、もったいないことです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました