弓道審査の間合いを完全攻略|タイミングとトラブル対応のポイント解説

弓道の審査対応

弓道の審査において、間合いの正確な取り方は成功への鍵となります。 審査の間合いには、進行のタイミング、入場のシーケンス、そして立ち位置に関する厳格なルールがあり、これらを適切に守ることが求められます。この記事では、特に弓道審査中における間合いの取り方と、それに関連するトラブルへの対処方法を詳細に解説し、皆さんが審査に臨む際の心得としてご活用いただけるように構成しています。初心者から上級者まで、全ての弓道家が審査の際に直面する可能性のある様々なシナリオを想定し、それぞれに最適な対応策を提供します。どうぞ、このガイドを参考に、堂々とした審査の進行を実現しましょう。

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審査の間合いでの入場のタイミングは

射場で前に立っている組がなければ、進行係からの入場の合図があればそのまま入っていけばよいのですが、前に行射しているときは、三番の乙矢の弦音で入場することになっています。でもこれは道着での審査の方式ですから、参段審査までです。

和服着用が前提となる四段審査以上は、全て落ちの甲矢の弦音で入場になります。本座で肌脱ぎをしなければならないのでそれなりの時間がかかるのです。

ややこしいのは人数が少ない場合です。これは、4人だったら一つ繰り上がって二番の乙矢で入場、3人だったら大前の乙矢で入場と覚えておいてください。

要はひとつずつ繰り上がると考えればよいのです。何れにしろ、審査の場合は進行係がいますので、その指示に従うので細かくは覚える必要はありません。

トラブル対応

間違ったタイミングで入場した場合、または、正規のタイミングより遅れた場合ですが、この際やり直すわけにはいきませんので、早すぎた場合は、堂々と入場すればよいのです。

遅れた場合でも、ことさら急いで、息合いが乱れるようでは何にもなりませんから、粛々と進めていくことです。

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入場についての注意すべきこと

何回か役員をやっていると注意すべきことで、できていないことがたくさんあります。若干間合いとは違いますが、ここで取り上げておきます。

入場に当たっては入場線、敷居を踏まないのは当然ですが、後ろからの圧力で、ほぼギリギリまで詰めていく人がいます。審査員から見て誤解をまねかないように、10㎝や20㎝ぐらいは余裕をもって手前に立ちましょう。

特に大前の人手、入場の前から堂々と弓の末弭を場内に入れている人がいます。入場直前までは、末弭は自身の右側にして、場内には出さないようにしましょう。

入場の際の注目点は一に神棚、二に国旗、三に審査員の一番左側ですが、問題はしっかり注目してしまう人がいることです、そちらに意を注ぐのですから、睨みつけないようにしてください。また、顔の向きはそちらを向いているのに、足の向きが違う人がかなりいることです。

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審査の間合いでの入場から射位まで

通常の入場から本座まで進んでください。本座の場合は本座で跪座、立射の場合は本座で立って待ちます。

トラブル対応

大前の人が間違った位置に跪座した場合にどうするかという問題が残りますね。大前が本座の位置より的方向又は後ろに着座した場合は。二番以下はどうするかということです。

審査は演武の一種ですが、この際は二番以降は正しい位置に着座すべきと考えます。

大前が脇正面方向又はその反対側にずれた場合ですが。脇正面方向であれば、二番以降は正規の位置に着座すればよいでしょう。

また逆に脇正面の反対方向に着座した場合は、そのままでは二番はぶつかってしまいますから、正規より少し後ろに着座するしか方法がないと考えます。

本座から射位へ

前の立の落ちの弦音で、道着の場合は揖をして射位に進みます。和服の場合は既に揖が終わっていますので、そのまま立って射位に進みます。

トラブル対応

大前がいつまでも立たない場合には少しは待ってあげましょう。でも気がつかないようでしたら、二番以降は少し待って立ち上がるしか方法はないでしょう。

また、逆に大前が落ちの弦音よりも先に立ってしまった場合は、二番以降は合わせる必要がないでしょう。

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弓道の審査の間合いの取り方は

射位からは普通の審査方式ですが、大丈夫でしょうか。大前は座射なら開き足をして、矢番え動作の後、すぐに立ってしまえばよいのです。

その後は、二番は大前の胴造りが出来上がるころに立ってしまえばよいのです。私は、大前が立ち上がって足踏みをして弓の本弭を左ひざの上において、一旦、馬手の拳を腰に持ってきたときに立つことにしています。

三番は大前の弦音で立つ。四番は二番の弦音で立つ。それぞれ二人前の弦音で立つのですが、大丈夫ですよね。そして立ち上がったら、ゆっくり弦調べをして待つことになります。

打起しのタイミング

大前はそのまま打起しをして、大三から引き分けに入ります。大前の弦音で二番が取り懸けをして打起し、二番の弦音で三番が取り懸けをして打起しというのが順番です。これって極めて自然で分かり易いでしょう。

若干問題となるのは、前の人の所作があまりに早いと、自分が待つ時間が無くなる場合がありますが、審査ですからあわてずに、自分のタイミングで打起しましょう。

弓を立てるタイミングについて

そして甲矢を引き終わった後ですが、通常であれば4番の弦音で、大前、二番、三番が弓を立てることになります。

トラブル対応

2射場ある審査の場合。弦音が聞き取れない場合があります。もしくは、第一射場にいて、第二射場の弦音を聞き違える場合があります。大前の場合はそんなことでも緊張するでしょう。

しかし、そんな場合は間違えても、審査員が促してくれますので心配はほとんどありません。また逆に聞き違えて、弓を立てようとするときもあります。

そんなときも審査員は制止してくれるはずです。二射場の場合はそこらは大目に見てくれているようです。

二番以下は大前に従って弓を立てればよいので何の心配もありません。しかし、一射場しかない場合で、明らかに大前が忘れているようであれば、二番は少し待って弓を立てることも必要になります。

射位からの退場の仕方

これも通常の方法ですので、何の問題もないはずですが、時々トラブルが生じます。

通常大前から四番までは、前に進んで退場になります。五番は後ろに一歩下がってですよね。これが四人立ちになった場合は、大前から三番までは前から退場、四番は後ろからです。落ち的を越えるためには、四番は5歩程度までは下がる必要があるので気をつけましょう。

実際には三人で立を組むことはしないでしょうが、三人の場合は前から退場になるはずです。

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弓道の審査の間合いをおさらいしましょうのまとめ

弓道の審査の間合いについて解説してきましたが、こうして細かく説明していくとなかなか難しいものです。

審査の場合、その人の行射が審査員から見られるようにという原則さえわかっていれば、これらの手順も理解できるかと思います。

そんな中でも、緊張のあまり、若干のトラブルにも見舞われることがあるでしょうが、落ち着いて堂々と行うことが肝要です。起こってしまったことは、修復の仕様がありませんからね。

問題なのは、失があった場合です。前の人の失で動作が中断されますから、その間の集中力をいかに保つかということが大切です。相手の失敗に気を取られずゆったりと構えて審査に臨んでいただけたら幸いです。

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