弓道の審査において入場で気を付けること

弓道の審査対応

弓道の審査においてチェックポイントとなる入場について注意点を説明します。

最近弓道の審査のお手伝いをすることになり、一日中入場を見ていましたが、その中で本来ならできているはずのところが、ほとんどできていないことに愕然としました。

それも、直前にそれらしいことを説明しているのですが、全く無視しています。こんなことでは、審査員からも丸わかりですから、射を行う前に相当減点されているのではないでしょうか。

そんなことからもう一度審査の入場についてのポイントと注意点を説明します。

スポンサーリンク

入場の際の敷居又は入場線

入場の際の敷居又は入場線は踏まないようにと言われていますよね。ところがいくら言っても心がここにないのか線を踏んで出てしまうのです。

入場の際には大前はなるべく後ろのことを考えると、入場線に近いところに立って一歩大きめに踏み出す心構えが必要なのですが、歩幅が小さいため後ろの人がつっかえてしまいます。

二番、三番と進むごとに立つ位置が後ろになって、一歩踏み出しても入場線ぎりぎりの外といった感じです。

スポンサーリンク

入場の際の執弓の姿勢

執弓の姿勢も全くできていません。初段受審者では大部分ができていないのです。執弓の姿勢の細かい部分ではありません。

どういうことかというと、入場線の近くに立って入場線を超えないようにしようとすると、弓の末弭を思いっきり体の右側に持っていきます。本来なら入場の前に弓の末弭を体の中心に持ってきてから入場するのですが、ほとんど忘れてしまっているようです。

こんなことを避けるためには、執弓の姿勢で構えていて、末弭が入場線を超えない位置で待機して、入場となったら入場線の手前まで進めばよいのですが、後からもどんどん詰めていくため、つい前に詰めてしまうのでしょう。

二番、三番以下も同じようで、末弭を体の右側においたまま入場してしまうのです。もう少し離れて余裕をもって入場すればこんなことは起らないのにと思いながらみていました。

執弓の姿勢については、末弭の床からの高さ、左右の拳の位置など細かい点はありますが、それ以前の問題ができていないのです。

スポンサーリンク

入場の際の礼の方向

これも当たり前ですよね。入場の際の礼の方向は、1に神棚、2に国旗、3に審査委員長(審査委員の中の一番の上座)という順番です。ところが、この向きが全くできていないのです。

自分では行っているつもりなのでしょうが、後から見ると全く別の方向を向いています。大体は曲がる角度が少ないため、また、体はそちらを向いているつもりでも足先の方向が全く別になっているのです。

この間違いは、初段受審者のほとんど、参段受審者でも半分ぐらいしかできていませんでした。

礼については息合いとかがありますが、それ以前の問題だと思っています。

スポンサーリンク

弓道の審査において入場で気を付けることのまとめ

入場については、審査においては一番目立つところです。今回指摘した点については、審査員からも容易に気が付く点ですので、はずしていれば必ずチェックが入るはずです。

今回は3カ所について述べましたが、半分以上の方ができていないとすればこれだけで相当の減点となってしまいます。

審査というと弓を引くことだと思っているのでしょうが、これは、演武、デモンストレーションですからいくら矢がまっすぐに飛んで的に中ったところで、そこまでの所作が許容範囲を逸脱していれば、必ずしも期待した成果はでないと考えるのが普通でしょう。

審査前にはこのような点によく注意して臨んでいただけたら幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました