弓道の審査一週間前からの準備、心の持ち方、澄ましの手引き

弓道の審査対応

弓道はとてもメンタルなスポーツです。普段からの心がけ、直前でのちょっとした気の持ちようで、結果がかなり変わってしまいます。

審査は単に中り外れだけではありませんが、その中り外れ一つとっても、どんな名手でも百射皆中の人はほとんどいないでしょう。

その、一手を評価すれば、結果には必ずしも普段の実力が反映されるとは限らないのです。それを含めた実力と言ってしまえばそういうものですが。

だからと言って、準備が無用だと言っているわけではありません。微妙なことが左右するだけに、大切な審査とか試合については、その人にあった準備を考えておく必要があると考えます。

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弓道の審査一週間前からの準備

射技の練習

射技の訓練については、新しいことに取り組むのはやめたほうが良いと考えます。

ジタバタ射をいじったところで、本番では意識が他のところに行ってしまって、身についていないので、結局は無駄に終わります。

練習量も少しずつ落としておいて、体に疲労がたまらないようにしたほうが良いでしょう。練習不足を直前の練習でカバーするなどということは決してやってはいけません。

では、射技の練習は何をしたらよいのでしょうか。

自分の普段の射のチェックポイントを確認することです。

具体的に射法八節でいけば、足踏みのときは例えば足の開く幅の確認。胴造りでは、どの場所に意識を集中するか。打起こしの高さなどです。

人によってポイントは異なりますが、八節で一つずつポイントを決めていきます。できれば、紙に書いておきます。これは直前になると大切になりますのでやっておいてください。

体配の練習

射技よりもどちらかと言えばこちらの練習に時間を割いたほうが良いのです。なぜなら、普段から体配の練習はしていない人が大部分です。

慣れない動作はその人にとって大きなストレスになります。つい注意も散漫になります。ましてや体配を間違えたなどということになると、それが残って射技にも影響してしまいます。

少なくとも、1週間前になったら、必ず入退場迄含めて最低1回、できれば2、3回は練習しておくべきでしょう。

そんなに道場に行けないという人は、体配なら家でもできますので、必ずこなしておきましょう。

そして、これも同じです。入場のポイント一つ、歩行のポイント一つ、曲がるときのポイント、座るときのポイント、開き足のポイント、肌脱ぎのポイントなどを決めておいて、紙に書いておきます。

生活について

特に1週間前は、生活に気をつけましょう。睡眠、仕事の状況などは普段を変わらない生活をしてください。

もっとも気をつけなければいけないのは、喜怒哀楽、感情の高ぶりです。こちらではコントロールできないものは仕方がありませんが、可能な限り刺激を避けた生活を送るべきです。

私生活でも新しい、刺激的なことは避けるべきです。

食事では、特に気を付けるのは飲酒です。普段から飲んでいる人は普段通りとおっしゃるかもしれませんが、深酒は禁物です。

微妙に体のコントロールが狂ってきます。飲まなくてもすむなら、決して口にしないでください。

審査で旅行して、前の日においしいものを食べたり、酒を飲んだりするのはとんでもないのです。外出の機会が減るので、審査受審者の地域が限定されてきたのは良いことかもしれません。

もう一つはお風呂です。本当は入らないほうが良いのですが、直前の長湯は厳禁です。温泉などがホテルについている場合は気を付けてください。

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弓道審査の前日に行っておくべきこと

前日も心静かに過ごしてください。このごろは学科も審査申し込み提出時になったので、余計なストレスがなくなりました。本当に良いことです。できればずっと続けてほしいくらいです。

行ってほしいのは、射技と体配についてのチェックポイントを書いてあると思いますが、これを整理することです。

できれば入場から本座までで3つ、射技で3つ、本座から退場までで2つぐらいに絞って、書き留めておくことです。

これは動作のポイントであって「中てること」というのは結果であって動作のポイントではありません。

当日意識してできることはこの8つぐらいです。これを書いたら入場から退場までイメージしてみてください。

当然、道具の点検は済ましておいてください。矢の汚れ、羽の傷み、筈の点検、弓の点検、弦の中仕掛け、替弦、着物、帯、袴、バッチ、足袋などです。

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弓道審査の当日に行う澄ましについて

澄ましとは、心の動揺を静め、雑念を去り、体の構え、心の配りを考え、心身に凝りの無いような状態になることを云う。

その為には息合いの緩急、遅速、長短、気息の配分が度に叶い、これに心の安定と技とが調和しなければならない。これによって射品に富み、格調の高い良射が生まれてくる。

澄ましについては、人によっていろいろな区分がしてあります。

三つの澄まし、三段の澄まし、三澄心

弓構えの時の心の澄まし

打起しの時の心の澄まし

引き分けて大三、中力、三分の二の時の澄ましから会に至り離れた後の残身に至るまでの連続しての心の澄まし

五澄心

弦調べの際の澄まし

弓構えの際の澄まし

打起しての澄まし

引き込みて自満の間の澄まし

残身の澄まし

前の澄まし、中の澄まし、後の澄まし

前の澄まし:執弓の姿勢で控え、射位に至って跪坐するまでの心の澄まし

中の澄まし:足踏みから胴造り、弓構え、打起し、引分け、会に至るまでの心の澄まし

後の澄まし:離れから残心(残身)、弓倒しを終え退坐するまでの心の澄まし

本来は、すべての内容について、射場に入る前に対応すべきです。このため、少なくとも喜怒哀楽を伴うようなこと、体力を消耗することを前日まで避けてきたのです。

すべての動作のチェックポイントの選定も終わりましたよね。

後すべきことは、射の問題、体配の問題の中で、本日注意する動作のポイントを8つ挙げてもらったことだけになるはずです。

入場から退場まで、この8つポイントを一つ一つチェックしていくことで、心が余計なところに右往左往するのを避けるのです。

例えば、入場の両足の開きと向きをチェックポイントにしているなら、審査員の表情に気を留める必要はなくなります。

会のところの馬手の開き方をポイントにしているなら「中てたい」という気を防ぐことになります。このように心があちらこちらに行くのを防ぐのです。

そして、チェックポイントの評価は決してしません。

できてもできなくてももう戻らないという覚悟が必要です。

中りも外れも同じことです。これらは結果ですので、変えようがないという意識が必要です。意識して中るくらいなら既に中っています。

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弓道の審査一週間前からの準備、心の持ち方、澄ましの手引きのまとめ

弓道の審査を受けることについて、その準備、心の持ち方などがとても大切だなと最近感じるようになりました。

この頃審査も気軽に受けられるので前のように緊張してという風潮でもなくなりましたが、逆に、見ていると明らかに準備の仕方に問題がありそうな例がいくらか見かけるようになりました。

そんなことから、普段から思っていることを取り纏めてみました。

審査も試験も同じことですが、やはり事前にどれだけの準備、心構えができたかが大事かと思います。そういう意味での参考になれば幸いです。

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