天然記念物根尾谷の薄墨桜の見どころ案内 開花時期とアクセスは

生活
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やっと寒い冬もそろそろピークを終えて、少しずつ日が長くなってきました。お花見についても考える時期になってきたころでしょう。
中部地方でも各地にいろいろな桜の名所があります。お城とか川沿いにたくさんの桜が一斉に咲いているのは気持ちの良いものです。
しかし、これとは別に歴史を感じさせる桜も興味が尽きないものです。
幸い岐阜市に住んでから僅かですが、毎年、根尾谷の薄墨桜を見に出かけています。ここへの開花時期とかアクセスについてお知らせします。

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薄墨桜とは一体何でしょうか

樹齢1500年を超える国指定の天然記念物の彼岸ザクラです。何しろ1500年ですから聖徳太子よりももっと前の時代です。

樹齢1000年の福島県の三春滝桜、樹齢2000年の山梨県の山高神代桜と並んで三大桜と言われています。
第17代履中天皇の後継問題について朝廷側で争いがあった時に、難を避けようとその子孫がこの地に移り住んだといわれています。
後の第26代継体天皇になる人が朝廷側に戻る際に、子供の産殿を焼いてその跡に、桜の苗木を植えたそうです。すなわち継体天皇お手植えの桜ということになります。
昭和の頃にさすがに弱ってきて一時枯れかけましたが、懸命の手当てで蘇り、現在に至っています。
薄墨桜の後方に、そのクローンを作って植えてありますが、これも立派に咲いております。

 

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薄墨桜の場所はどの辺にあるのか、どのように行くか

正確な住所は次の通りです。岐阜県本巣市根尾板所625番地1。地図で行くと大垣から北の方に20㎞ぐらい山の中に入ったところです。
車で行こうとすると岐阜市からは1時間強、大垣市からは1時間弱の距離になります。
カーナビがあれば「薄墨桜」または「薄墨公園」で入力すれば案内してくれます。道もわかりやすいので迷うことはありません。
8時ぐらい前に入れば、駐車場も混んでいませんので、すぐに入れます。最大700台程度のスペースがあるそうです。私は、大体7時過ぎには着いていますので、混んだという経験はありません。
電車で行こうとすると、大垣から樽見鉄道に乗って60分、終点樽見駅まで行きます。そこから歩いて15分ぐらいです。始発は7時22分。それなりに時間がかかります。

 

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薄墨桜はいつ頃が開花時期か

二年前の平成31年は、開花3/29、二、三分咲き 4/1、五分咲き 4/3、満開 4/6 ~ 4/14、散り始め 4/15、散り終わり 4/20でした。
昨年の令和2年は、開花3/23、二、三分咲き 3/24、五分咲き 3/25、満開 3/28 ~ 4/3、散り始め 4/4、散り終わり 4/13です。
令和2年はかなり暖かかったため、早くなりましたが、今年は少し遅くなるのではと思います。
その時期になりますと、岐阜県本巣市のホームページhttps://www.city.motosu.lg.jp/に開花情報とか、ライブ映像が出ていますので、正確な日取りを推測することができます。
実は、この淡墨桜はいつ行けばよいのかが問題なのです。
この淡墨桜の特徴としては、開花時期の頃はピンク色、満開のときは白色、散り際になってくると少し墨がかかったような色になるといわれています。
これをもって薄墨桜といわれています。
したがって正確にその様子を知るためには三回出かけなければいけないのです。私もなるべく複数回出かけようとしております。
しかし、必ずしもこちらの都合に合わせて散ってくれたりするわけではありませんので、まだ、「薄墨桜の墨を引いたような」というのは実感できていません。
それを体感しようとすると散り始め枯れ散り終わりにポイントを合わせる必要があります。

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薄墨桜を見に行くときに注意すべき点

絶対に気を付けたほうが良いのは、寒さ対策です。
3月、4月とはいえ、谷の奥地になりますので、結構寒いです。日の出も山にさえぎられて遅いので、真冬並みのスタイルで出かけたほうがよろしいかと思います。
一度か二度みぞれに出くわしたこともありました。その寒いこと。
もう一つは、食べ物とか温かいものの用意が必要です。
薄墨桜がある薄墨公園には飲み物は自動販売機がありますが、食べ物については、露店に近い状態の食べ物を売っています。
昼間はよろしいのですが、8時ぐらいだとまだ開店していませんので、早朝出かける方は、途中で調達されたほうが良いでしょう。

桜だけで一日過ごすのは大変でしょうから、近所の施設も少し紹介しておきます。

地震断層観察館・体験館 

私は根尾谷と言えば、薄墨桜よりも明治24年の濃尾地震の方が有名だと思っていました。
直下型としては国内最大級の地震です。その時にできた断層を保存している施設です。

谷汲山華厳寺

西国三十三か所の最後になるそうです。桜と紅葉で有名ですので、こちらの桜もダブルで花見することができます。
開花の季節が合うかどうかは定かではありませんが、薄墨桜を見に行くとき平地でも満開になっていますので、大丈夫でしょう。

うすずみ温泉

薄墨公園から少し足をのばしたところにあり。入浴と食事が可能です。

本巣市富裕柿センター

季節外れなので紹介しないのですが、ここの3階に高木貞治博士記念室というのがあります。
大学で理工系の方は知っているのではないかと思いますが、あの「解析概論」を書かれた明治生まれの世界的数学者がここ本巣市の出身です。
私も「解析概論」は買いましたが、途中で挫折してしまいました。でもいつかは読む蔵書としてまだ持ち歩いています。ちょっと特殊な分野ですがご参考までに。

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根尾谷の薄墨桜のまとめ

毎年出かけることにしている薄墨桜について、そろそろ時期が来るので、まとめてみることにしました。
現地に行ってみると、いわゆるお花見と違って、お酒を飲んで騒いでいる人もいませんし、むしろ一生懸命写真を撮っている人が多かったです。
もっとも朝なのでいないのが自然ですね。夕方かライトアップされる時刻になるとどうなるか分かりませんが。
一年に一度ぐらいは喧騒を避けて、静かに花見をするのもいいかもしれません。
ましてや、樹齢1500年の天然記念物ですから。
機会を見つけてまた出かけようと思っています。

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