「子どもの入学式、父親は参加すべき?」「昔は少数派だったけど、今はどうなの?」
かつては母親に任せきりだった学校行事も、今や**父親の参加は当たり前**の時代となりました。家族を大切にするライフスタイルが重視される中で、子どもの大切な節目に参加することは、親としての喜びであると同時に、少しの戸惑いもあるかもしれません。
この記事では、**実際に幼稚園から高校まで子どもの入学式に出席し、PTA活動では副会長・会長まで経験した父親**の視点から、あなたの疑問にすべてお答えします。
**服装マナー**といった形式的な準備から、多くの父親が直面する**「PTA役員募集の重い沈黙」をどう乗り越えるか**まで、あなたの入学式を成功させ、さらには**「その後の人生」まで豊かにするヒント**を、臨場感たっぷりに語りかけます。
さあ、子どもの成長を見守る特別な一日、最高の形で迎え入れる準備を始めましょう!
なぜ父親は入学式に出席すべきなのか?成長を見届ける節目の重要性
結論から申し上げます。**入学式は、可能な限り出席すべきです。**
私たちが子育てをした時代は、「仕事が最優先」で、平日の式典に出ることは難しい風潮がありました。しかし、現代では**「家庭のイベントが最も大切」**という価値観が浸透しています。日程が事前に決まっている行事ですから、ぜひ有給を取得するなどして、子どもの晴れ姿を見届けてください。
幼稚園・小学校は「当然」、悩むのは中学・高校
幼稚園や小学校の入学式は、夫婦で参加するのがもはや**「当然の風潮」**です。ここではほとんどの親御さんが迷いません。
問題は、**中学や高校**の入学式です。子どもが思春期に入り、「親に来てほしくない」と言うケースも出てきます。しかし、これは親として子どもの成長を見守る**3年に一度の貴重な機会**です。
【元父親からのアドバイス】
お子さんが受験を乗り越えて入学したなら、なおさらです。入学式は単なるセレモニーではなく、**親子で達成感を分かち合う「節目」**です。思春期の子の気持ちを尊重しつつも、「お祝いだから」という気持ちをしっかり伝え、堂々と出席してあげてください。
プロの視点で解説!父親の入学式ファッションマナー
入学式や卒業式は、学校にとって最も重要な行事です。「平服で」と案内があっても、Tシャツやジーンズは論外。**「きちんとした、清潔感のある装い」**が鉄則です。
失敗しないスーツとネクタイの選び方
来賓ではありませんから、礼服(ブラックフォーマル)を着る必要はありません。最も無難で好印象を与えるのは、以下のスタイルです。
- スーツ: **濃紺(ネイビー)** または **チャコールグレー**の落ち着いた色合い。できれば普段着ているものより、**比較的新しいもの、または手入れの行き届いたもの**を選び、**「くたびれた父親」**を演出しないように心がけましょう。
- ネクタイ: **青系統**のオーソドックスな柄が無難です。お子さんの門出を祝う意味で、**少し明るい色(青に赤が混じったレジメンタルなど)**を選ぶと、華やかさが加わります。白ネクタイは来賓向けなので避けるのが一般的です。
- アクセサリー: 胸に挿すハンカチ(ポケットチーフ)は、必須ではありません。シンプルで清潔感のある着こなしが最も評価されます。
足元にこそ気配りを!革靴のチェック
せっかくスーツが完璧でも、足元が汚れていては台無しです。前日には必ず、**黒の革靴**を磨き、汚れを落としておきましょう。細かい部分ですが、学校の先生や他の保護者は意外と見ていますよ。
忘れずに持参すべき必需品
式典の場所は体育館であることが多く、**室内履き(スリッパ)**は必須です。その他、学校から配布物を受け取る可能性がありますので、**A4サイズの資料が入る程度の大きめなバッグ**を持っていくと安心です。
PTA役員募集の「重い沈黙」を打ち破れ!父親が参加する驚きのメリット
無事に式典が終わると、多くの学校で始まるのが**PTA役員の募集**です。体育館や教室に残った保護者の間で、あの**重苦しい沈黙**が流れる瞬間ですね。「仕事があるから」「下の子の育児が…」といった言い訳が飛び交い、場の雰囲気に耐えきれず、こっそり帰ってしまう人もいるでしょう。
なぜ会社人間のあなたにこそPTAが効くのか
「仕事があるから」と逃げたくなる気持ちはわかります。しかし、ここで発想をガラリと変えてみましょう。人生の折り返し地点とも言える**40代前後の働き盛り**こそ、**仕事以外の世界に目を向ける最高の時期**なのです。
【元会長が断言!】PTA活動で得られた4つの異次元経験
- 知識の幅が広がる!異業種交流会以上の出会い:
学校の先生方は、様々な専門分野の知識を持った博識な方ばかりです。また、PTA役員には、会社経営者、弁護士、医師など、普段の仕事では接点のない**多様なバックグラウンドを持つ人**が集まります。下手なカルチャースクールや異業種交流会よりも、よっぽど知見が広がり、刺激を受けます。 - 学校運営という「異世界」への参画:
学校の冷房設備問題、通学路の安全対策、修学旅行の企画など、学校運営の中には様々な課題があります。制約は違えど、実社会と同じように**議論し、アプローチを考える**プロセスは非常に新鮮で楽しいものです。 - 組織と人間関係の多様性を学ぶ:
会社や業界とは全く無縁の世界で、物事を決めていく経験は、**異次元の経験**です。多様な意見をまとめ、イベントを成功させる経験は、あなたの仕事にも必ず役立ちます。 - 一生モノの友人との出会い:
イベントの後の交流会など、一緒に汗を流した仲間との絆は強く、**今でもお付き合いが続いている友人**がいます。「あなたの青春時代だったね」と妻に言われたほど、私にとっては貴重な時間でした。
「仕事以外の趣味を見つける」「幅の広い人間になる」といったことが求められる現代だからこそ、**傍観者ではなく一員として**学校に関わるPTA活動に、毛嫌いせずに取り組んでみてください。それは、その後の**仕事生活、老後の暮らし方にも良い影響**を与えるはずです。
まとめ:親として、一人の人間として、節目を大切に
入学式への参加は、**「仕事さえしていればいい」という古い価値観からの脱却**を意味します。
子どもの学校は、一日の中で大部分を過ごす重要な場所です。その環境を理解し、時には**学校運営に参画するPTA活動**を覗いてみることは、子育ての一環であると同時に、あなた自身の**人生を豊かにする種まき**になります。
休日に旅行に連れ出すだけが家庭サービスではありません。子どもの最も大切な節目に立ち会い、学校という**「異次元のコミュニティ」**で活動することが、きっと家族との関係、そしてあなたの人生に良い影響をもたらすでしょう。
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