【人生100年時代】50代・60代から始める趣味の見つけ方|定年後のセカンドライフを豊かにする9つのヒント
「仕事一筋で、気づけば定年が目の前に。一体これから何をすれば…」「何か趣味を見つけたいけれど、何から始めていいか分からない」——そうお悩みではありませんか?
特に50代・60代の中高年になると、若い頃のように時間や心の余裕がなくなったり、体力の変化を感じたりして、新しい一歩を踏み出すのをためらいがちです。しかし、人生100年時代と言われる今、定年後の長い時間を自分らしく豊かに過ごすために、趣味を持つことは非常に大切です。
この記事では、中高年が趣味を見つける際にぜひ考えていただきたい9つのポイントを、初心者にも分かりやすく解説します。これらのヒントを参考に、あなただけの「生きがい」を見つけ、充実したセカンドライフをスタートさせましょう。
目次
趣味がない?それは自然なことです
「ご趣味は何ですか?」と聞かれて、すぐに答えに詰まってしまう…。もしそう感じても、決して恥ずかしいことではありません。仕事や家庭に追われ、自分のための時間を持つことが難しい時期があったのは、ごく自然なことです。
若い頃は、流行に乗ってテニスやゴルフ、カラオケなどを楽しんでいたかもしれません。しかし、それは本当に「心から好きで続けている」趣味だったでしょうか?周囲との付き合いで、なんとなくやっていたという方も多いのではないでしょうか。
ある方が、「盆栽なんて年寄りの趣味だ」と思っていたそうです。しかし、先輩から「趣味は時間をかけて育てるものだ。早く始めれば、それだけ長く楽しめる」とアドバイスをもらい、ハッとさせられたと言います。趣味は単なる遊びではなく、あなたの人生を豊かにしてくれる、大切な“投資”なのです。
豊かなセカンドライフへ!趣味選びで考えたい9つのポイント
ここからは、中高年の方が新しい趣味を見つける際に、ぜひ考慮していただきたい9つのポイントをご紹介します。ご自身のライフスタイルや将来の展望と照らし合わせながら、読んでみてください。
1. 3つ以上の異なるカテゴリーを試してみる
一つの趣味に絞る必要はありません。運動系(例:ウォーキング)、頭脳系(例:囲碁)、芸術系(例:写真)、そして社会貢献系など、異なるカテゴリーの趣味をいくつか持ってみましょう。こうすることで、気分や体調に合わせて楽しみを切り替えられ、生活にメリハリが生まれます。
2. まずは3年から5年続けてみる
趣味は始めてすぐに面白さがわかるものではありません。新しいスキルを習得するのには時間がかかりますし、その奥深さが見えてくるには、ある程度の継続が必要です。初めは「向いてないかも」と感じても、まずは3年を目標に続けてみてください。その先に、思わぬ楽しさや発見が待っているかもしれません。
3. 60歳を過ぎても楽しめるか考える
せっかく始めるなら、生涯にわたって楽しめる趣味にしたいですよね。まだ体力的にも気力的にも余裕のある50代から、60代で無理なく楽しめる趣味を育てることを意識してみましょう。たとえば、ウォーキングから始めて、少しずつハイキングに挑戦するなど、体力に合わせて楽しめる趣味はおすすめです。
4. 競争より、楽しさを優先する
ゴルフやテニスなど、人気の競技系趣味は楽しい一方で、仲間との競争意識が強くなりすぎると、かえってストレスを感じることもあります。他人と比較するのではなく、昨日の自分よりも少しでも上達したことを喜べるような、自分のペースで成長を楽しめる趣味を選んでみましょう。
5. 人に話せる、共有できるものを選ぶ
一人で没頭する趣味も素晴らしいですが、あまりにマニアックすぎると、周囲との話題にしづらくなることも。誰かに「こんな趣味を始めたんだ」と話せる趣味であれば、自然と共通の話題が生まれて人間関係が広がり、さらに楽しさが深まります。
6. 体力が衰えても続けられるものか
年齢を重ねると、どうしても体力の衰えや関節痛、腰痛などが気になります。将来的に体力を使うのが難しくなったとしても続けられる趣味を、今のうちから持っておくことはとても重要です。囲碁や将棋、読書、編み物、俳句などは、生涯にわたって良き相棒となってくれるでしょう。
7. お金がかかりすぎないものを選ぶ
年金生活に入ると、趣味にかけられるお金にも限りが出てきます。経済的な負担が少ない趣味であれば、長期的に安心して続けられます。散歩や図書館での読書、写真撮影、家庭菜園など、費用をかけずに楽しめる趣味はたくさんあります。
8. どこでもできる柔軟性があるか
旅先でも、自宅でも、場所を選ばずに続けられる趣味は、あなたの生活に大きな柔軟性をもたらしてくれます。旅行先の美しい景色を写真に収めたり、旅先の風景をスケッチしたり。転居や介護など、ライフスタイルが変化しても続けられる点は大きな魅力です。
9. 一人でも楽しめるか
気の置けない仲間との趣味は楽しいですが、予定が合わなかったり、気を遣ってしまったりして、かえってストレスになることもあります。一人でも没頭できる趣味を持っておくことで、孤独を感じにくくなり、自分の時間を自由に楽しむことができます。
体験談から学ぶ!中高年に人気の具体的な趣味15選
「9つのポイントはわかったけど、具体的にどんな趣味があるの?」という方のために、実際に多くの中高年が楽しんでいるおすすめの趣味をいくつかご紹介します。
- ウォーキング・ハイキング:特別な道具も不要で、手軽に始められます。健康維持にも効果的です。
- 家庭菜園・ガーデニング:植物を育てる喜びや、収穫の楽しみが味わえます。精神的な安定にもつながります。
- 俳句・短歌・詩作:日々の出来事を言葉にすることで、新たな発見があります。文章力や表現力が磨かれます。
- 写経・写仏:静かに自分と向き合う時間を持つことで、心が落ち着き、集中力が高まります。
- 水墨画・書道:日本の伝統文化に触れながら、筆使いの奥深さを学びます。
- クラシック音楽鑑賞・楽器演奏:心を豊かにする音楽の世界。楽器演奏は脳の活性化にも役立ちます。
- 歴史研究・郷土史散策:地域の歴史や文化を深く知ることで、日々の散歩がさらに楽しくなります。
- 写真撮影・SNS投稿:日常の美しい瞬間を切り取る趣味。SNSで共通の趣味を持つ仲間も見つけやすいです。
- 語学学習・旅行プラン作成:生涯学習の代表格。海外旅行という目標を持つことで、学習意欲も高まります。
- 読書:費用もかからず、自宅にいながらにして新しい知識や物語に出会えます。電子書籍もおすすめです。
- 料理・お菓子作り:「作って食べる」というシンプルな行為が大きな喜びに。家族や友人と一緒に楽しむこともできます。
- DIY・日曜大工:自分で棚を作ったり、修理したり。完成したときの達成感は格別です。
- AIアート作成・プログラミング:ChatGPTなどのAIツールを使えば、初心者でも簡単に芸術作品を作れます。新しい技術に触れることは、脳のトレーニングにもなります。
- ボランティア活動:自分の得意なことで社会貢献。人とのつながりも生まれ、大きなやりがいを感じられます。
趣味がもたらす4つの素晴らしい効果
趣味は単なる「暇つぶし」ではありません。あなたの人生をより豊かにするための、大きな4つのメリットをもたらしてくれます。
- 健康寿命が延びる:運動系の趣味はもちろん、脳を使う趣味も認知症予防に効果的です。趣味を通じて心身ともに健康を保つことができます。
- 人間関係が広がる:趣味の教室やサークルに参加することで、仕事や家庭とは異なる新しいコミュニティが生まれます。同じ趣味を持つ仲間との出会いは、人生をさらに豊かにしてくれます。
- 精神的な充足感が得られる:何かに夢中になる時間は、日常のストレスを忘れさせてくれます。「楽しい」「もっと上手くなりたい」という気持ちが、日々の生活にハリをもたらします。
- 自己成長につながる:新しい趣味に挑戦することは、新しい自分に出会うことでもあります。年齢を重ねても学び続ける姿勢は、自信となり、人生をより前向きにしてくれます。
ある方は、退職後に俳句を始めたそうです。それまで人付き合いが少なかったその方は、句会に参加するようになり、今では俳句仲間と温泉旅行に行くなど、新たな人間関係を築いています。趣味は、ときに人生そのものを変えるほどの力を持っているのです。
まとめ|まずは小さな一歩を踏み出してみましょう
人生100年時代、中高年が趣味を持つことは、心身ともに豊かな生活を送るための必須条件と言えます。
「自分には何が向いているんだろう?」と悩む前に、まずは「面白そう」と感じるものに触れてみましょう。公民館の無料講座に参加してみたり、地域のサークルをのぞいてみたり、インターネットで情報を集めてみたり。無理のない範囲で、小さな一歩を踏み出すことが大切です。
「楽しい」「もっとやってみたい」と思える趣味に出会えたら、それを大切に育てていくことが、あなたのセカンドライフを輝かせる第一歩となるはずです。この記事が、あなたの新たな趣味との出会いのきっかけになれば幸いです。
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