弓道の競技の間合いについて丁寧に説明します

弓道の練習方法

弓道においては演武は通常5人で行う場合が多いのですが、人数の関係で4人立ちになったり3人立ちになったりすることがあります。

試合などの競技の間合いと審査の時の審査の間合いとは若干の手順が違いますのでそこのところを間違えないようにすることが大切です。

この記事ではその方法と注意点について可能な限り丁寧に解説していきます。

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弓道の競技の間合いに入る前に

これは皆さん一番多く体験する方法だと思います。もっとも、平成26年以前には今行っている競技の間合いと違う競技の間合いがありました。

改正前の競技の間合いが掲げられている道場もあると思います。私などはこの方法で試してみるのですが、どうしてもうまく間合いが取れなくて苦労したものです。

そういう意味では今の方法の方がずっと合理的にできています。

競技の間合いの入場方法は

射場に前に立っている組がなければ、入場の合図があればそのまま入っていけばよいのですが、前に行射しているときは、二番の乙矢の弦音で入場することになっています。四矢だったら四本目ですよね。

そして、ややこしいのは人数が少ない場合です。これは、4人だったら一つ繰り上がって一番(大前)の乙矢で入場、3人だったら三番(落ち)の甲矢で入場と覚えておいてください。要はひとつずつ繰り上がると考えればよいのです。

競技の間合いの入場から本座へ

通常の入場から本座まで進んでください。本座の場合は本座で跪座、立射の場合は本座で立って待ちます。

本座から射位へ

進行係が合図をする場合と何も案内がない場合があります。何も案内がない場合は最後の射の弦音で揖をして、射位まで向かいます。

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弓道の競技の間合いの取り方の詳細は

射位からは簡単です。大前は座射なら開き足をして、矢番え動作の後、すぐに立ってしまえばよいのです。

その後は、二番は大前の胴造りが出来上がるころに立ってしまえばよいのです。その後もみんな続いて前の人の胴造りで立っていきます。これなら間違えないでしょうし、簡単ですよね。

そして、立ち上がったら、取り懸けをして待つことになります。

打起しのタイミング

大前はそのまま打起しをして、大三から引き分けに入ります。大前の弦音で二番が打起し二番の弦音で三番が打起しというのが順番です。これって極めて自然で分かり易いでしょう。

この手順でスムーズに行けは制限時間なんて気にすることなく行射できますが、いつもの仲間で行射するときは何の問題もありません。しかし、時々非常に遅いペースの方が混じるとタイミングがずれてイライラするかもしれませんが、これも修練なのです。

また、進行を早くするため、大会によっては「会打起し」でと言ってくるところがります。これは、前の人が会に入った時に後ろの人が打起しをするもので、会が20秒なんて人がいない限り、また自分の打起し引き分けが早すぎない限り追い越すことはないでしょう。

でも知らない人と立を組むときは要注意ですから、自分は前の人の癖がわかるまでは、弦音打起しでやっています。

弓を立てるタイミングについて

そして甲矢を引き終わった後ですが、競技の間合いの規則では、座射の場合、すぐに跪座して弓を立てて矢番えをしたら立つという指示になっています。

通常でしたら、打起し、引き分け、会、離れまで20秒以内ですから、引き終わって矢を持ち替えている間に後ろの弦音になります。しかし、人によってはまだ会の真っ最中の人もいます

すると、二番の人の会の時に弓を立てたり、立ったりすることになります。二番の人の視界の中に弓が入ったり、前の人が入ってくる恐れがあります。

それと、大前の場合は、五番の弦音で打起しをすることになりますので、ある程度状況を把握しておく必要があります。

そのようなことから、私が大前でしたら、二番の人の弦音を確認してから、弓を立てるようにしています。こうすることによって自分自身に落ち着きと、射場の把握ができるのことが利点です。

これによって時間制限を超えることは経験上ありません。大前の場合五番(落ち)の弦音で打起しなので、今何番まで行射したかを把握しておく必要があるのです。

射位からの退場の仕方、3人立ちと4人立ちの場合

これも通常の方法ですので、何の問題もないはずですが、時々トラブルが生じます。

通常大前から四番までは、前に進んで退場になります。五番は後ろですよね。これが四人立ちになった場合は、大前から三番までは前から退場、四番は後ろからです。三人立ちは大前と二番が前、三番が後路から退場です。

それでは、五人立ちの時落ちが欠員の場合はどうするのでしょう。この場合、四番は後ろから下がります。四番、五番が欠場ならどうします。この場合は、状況によりますが、通常三番までは前から退場になると思います。

四人立ち、三人立ちの場合はどうなるでしょう。これまでは的が5つある場合ですが、四人立ちはあまり見かけませんが、三人立ちで2射場という設定がよくありますよね。通常考えれば、この場合は落ちだけが後ろから退場になると思いますが、競技会によっては、三人立ちは前から退場としていることも見られます。ここら辺になってくると少し自信がありませんが。

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弓道の競技の間合いについて説明のまとめ

弓道の競技の間合いについて解説してきましたが、こうして細かく説明していくとなかなか難しいものです。

要は、前の人を追い越さず、後ろの人に迷惑をかけずという原則で行射すればよいのです。この手順でやっていれば制限時間など気にすることもないでしょう。

問題なのは、失があった場合です。弦替えの時間も含まれるので、そこから後は弦音取り懸けなどというわけにはいかなくなります。前を追い越さなければ良いという原則で可能な限り間合いを詰めるのでハラハラします。

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