弓道の冬の防寒対策、寒さ対策は?

弓道の練習方法

弓道にとって冬は本当に辛い季節になるため、防寒対策が必須です。ほとんどの道場は外に向かって開いていますから暖房も効きません。

弓は温度が下がるので硬くなるので、引きにくくなります。手はかじかんで自由になりません。足は冷たくて、そのうち感覚がなくなります。

矢もジュラ矢だと思いっきり冷たく感じます。それに弓道の動作はゆっくりなので、とても体が温まるどころではありません。

こんな中で多少なりとも快適にする方法はないかと防寒対策をまとめてみました。

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弓道で個人でできる体の防寒対策は

月並みですが、とにかく着込むことです。

私も冬は大嫌いですし、寒さに弱いので、長袖の下着の上に防寒用のチョッキを着て、その上にフリースを着て、弓道着というスタイルで練習します。

弓道着も長袖です。幸い激しい動きがないので、これで動作がおかしくなることはありません。さらに冷え込むならカイロを追加します。着物ならさらに重ね着もできます。

下の方も長い股引をはいています。私はやったことはありませんが、袴の下に暖パンをはいていた人もいました。

手の方は、分厚い毛糸でできたウオーマーを常に持って普段から手を温めている方もいます。どうしても冷たくなると手の感覚がおかしくなるので、特に弓手の方は必要かと思われます。

足袋の方は、私がやっている方法は、靴の中敷きがありますね。百均で売っています。なるべく冷気を遮断するような厚手のものを選んでください。

これを足袋の形に合わせて切って入れるだけです。これで、床からの冷気の侵入を相当程度防げるので、これにしてからは寒いとは思ったことはありません。

寒いスイスでは、アルミホイルを張った中敷きがありましたので、それを使っていました。

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弓道で必要な道具の防寒対策は

防寒対策が必要なのは人間だけではありません。竹弓と竹矢も必要になります。

竹弓の防寒対策

竹弓は乾燥に弱く、しかも寒くなってくると固くなってきます。

これを冷え切った状態で、体も堅いので、無理に反動をつけてエイと引くと、外竹割れが起こって、一巻の終わりになってしまいます。

私がお世話になっている道場では、基本、室内に保管で、乾燥を避けるため、ストーブにやかんでお湯を沸かせて温度と湿度を上げています。

そこまでしなくても、少なくとも外と同じような環境に弓具庫があるなら、冬の間だけ自宅に避難するか。弦を張ってから十分に温まるまで、待ってから、やさしくゆっくり引いてやることです。

とにかく外竹割れを起こさないコツは、ゆっくりやさしく引くこと、弓手の手の内を固くしないで、弓に余計な力がかからないように引くことです。

特に大三から引き分けにかけて、角見を利かせなければと弓に捩じる力をかける引き方をしている人は気を付けてください。

冬の間に弓を乾布摩擦している人もいますが、こちらの方の効果は定かではありません。

竹矢の乾燥対策

矢の方は弓ほど神経質になる必要はないのですが、竹が乾燥しますので、ひび割れが入ったりします。こうなってくると危険なので、補修が必要です。

そうなる前に、竹矢を練習した後乾いた布で掃除しますよね。そのあと天然の椿油、なければゴマ油でも構いませんから、軽くティッシュに付けたもので拭いておくことです。

あまりべたべたしてはいけませんので、簡単にきれいなティシュで余計な油をとっておきます。

それでもひびが入ってしまったら。その時は修理しましょう。特に箆中節近辺にひびが入った場合は、専門家に言わせれば、終わりだと言われます。でも方法はあります。

ひびの入った部分をきれいに拭いた後、接着剤を補充しておきます。その後、ひびが入った部分を覆うように絹糸で巻いていきます

巻き終わったら、再びボンドを少し薄くしたものを入念に塗りこみます。その後、周囲との色の違いが目立たないように、アクリル塗料で色を塗っておきます。

この過程を経ると相当強固な仕上がりになりますので、再利用が可能となります。ただし、1、2gは重くなりますので、覚悟してください。

ひび割れが羽中節付近だと、これを行う前に羽をとって、終了後つけるという作業が加わりますので、更に面倒なことになります。

それと、矢の重心が後ろに行くため、的中に不利だと考えられますが、それほど顕著ではないようです。

かえって、重心が後ろに行くので重さによる矢が的直前で下がる効果が軽減されるようです。

ひび割れが射付節近辺だと、安土に擦れるため、この補修では巻いた糸がボロボロになって長持ちしません。この場合は、やはり射付節近辺で接ぐしか方法がないかもしれません。

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弓道場の防寒対策はどのように

室内弓道場なら全く問題ないのですが、そこまで恵まれている弓道場は少ないでしょう。せいぜいストーブが置いてある程度ではないでしょうか。

でも最近、いくつかの弓道場で、矢道と射場の間をビニールで仕切るところが出てきました。

北海道では、以前から、固定の雨戸のようなものに、矢を通す窓が付いている写真を見たことがあります。

ここまで厳重ではなくても、ビニールで仕切れば、本州ではそれなりに快適に過ごすことができるようになりました。

必ずしも個人の力でできることではありませんが、団体として、体育館にお願いするなど働きかける方法もあります。

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弓道の冬の防寒対策、寒さ対策のまとめ

防寒対策を体、道具、弓道場の面からまとめてみました。ある人に言わせると、冬の間は弓道はオフシーズンという方もいます。

実際、冬の寒い時に、ゆっくりの動作で行射するというのはとても辛いことです。これに加えて、昔は、平気で肌脱ぎをしていましたから、大変だったと思います。

そのむかし、とっても寒い時に私が審査を受けたとき、演武として一つ的射礼がありました、そして射手が出てきたのですが、通常3人のところ2人しか出てきませんでした。

後で、聞いたところ寒さで体調不良となって、搬送されてしまったそうです。おかげで審査員としても出席することができなくなったようです。

最近でこそ、こんなことはなくなり、全日本弓道連盟も着物下の道着をつけることを推奨しており、ありがたいことだと思います。決して遠慮することなく、しっかり温かくして練習しましょう。

皆様も、寒さに気を付けて練習いただくようお願いいたします。

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