映画『ブレイブ -群青戦記-』完全ガイド|あらすじ・見どころ・キャスト情報を徹底解説

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2021年3月12日に公開された映画『ブレイブ -群青戦記-』は、戦国時代にタイムスリップした現代の高校生たちが、アスリートとしての能力を活かして戦い抜くという異色のSFアクション作品です。この記事では、ネタバレなしのあらすじ、注目の見どころ、感想、キャスト、スタッフ情報まで、初めて観る方にもわかりやすくご紹介します。

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予告編|映画『ブレイブ -群青戦記-』

▶ 公式予告編はこちら:映画『ブレイブ -群青戦記-』予告編(YouTube)

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映画『ブレイブ -群青戦記-』のあらすじ(ネタバレなし)

舞台は全国屈指のスポーツ強豪校「私立星徳高校」。主人公の西野蒼(にしの・あおい)は弓道部に所属しているものの、実力は3軍レベルに甘んじていました。ある日突然、学校全体が激しい雷と嵐に包まれ、戦国時代の「桶狭間の戦い」の直前にタイムスリップしてしまいます。

現代の常識が通じない世界。しかも、突然現れた織田軍により、生徒や教職員は襲われたり、連れ去られたりしてしまいます。西野の幼なじみで弓道部仲間の瀬野遥も拉致され、残された生徒たちは、生き延びるため、そして友人を救うため、鍛えたアスリートの能力を駆使して戦いに挑むことになります。

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映画『ブレイブ -群青戦記-』の原作と解説

本作は、笠原真樹氏による漫画『群青戦記』(集英社『週刊ヤングジャンプ』にて2013〜2017年連載)を実写映画化したものです。物語の舞台を桶狭間の戦い前夜の愛知県に設定し、歴史的背景とSF要素を融合させた斬新なストーリーが展開します。

主人公・西野蒼を演じるのは、本作が単独初主演となる新田真剣佑さん。さらに、のちの徳川家康である松平元康を演じる三浦春馬さんにとっては、遺作のひとつとして注目されています(同年公開の『太陽の子』も含む)。また、織田信長役には松山ケンイチさんがキャスティングされています。

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映画『ブレイブ -群青戦記-』の見どころ

  • スポーツ×戦国アクションの融合:本作最大の特徴は、現代のスポーツが戦国時代の戦にどう応用されるのかという設定です。弓道、剣道、ボクシング、空手、フェンシング、アメリカンフットボール、野球、薙刀、陸上、テニスといった幅広い競技を、それぞれの得意分野に応じて戦闘スタイルに落とし込む工夫は見事です。スポーツの持つ戦略性や身体能力の高さが、戦国の合戦にどう活かされるのか、まさに“戦うアスリート”の姿に胸が熱くなります。
  • 成長と覚醒のドラマ:主人公の西野蒼は、序盤では自信がなく、弓道部でも補欠に甘んじている存在です。しかし、戦国時代という極限状況の中で、仲間を守るため、自分の力を信じるために立ち上がり、弓術の才能を開花させていく過程は、まさに“成長物語”の王道。仲間たちの絆や、リーダーシップの芽生えも丁寧に描かれ、ただのアクションでは終わらない深みを与えています。
  • 歴史との交錯と人間ドラマ:織田信長や松平元康(のちの徳川家康)といった歴史的英雄との対峙や共闘は、現代の価値観と過去の信念がぶつかるシーンとして、見応えがあります。織田信長の苛烈さとカリスマ性、松平元康の懐の深さが、物語の中で重要な転換点をもたらし、観客に「正義とは何か」を問いかけてきます。
  • 映像演出とスケール感:迫力ある合戦シーンや、リアルに描かれる戦国時代の美術・衣装、CGを駆使した雷のタイムスリップ表現など、映像面でも見どころが満載です。現代的なアクションと戦国絵巻の融合が、他作品にはない独自の映像体験を提供しています。
  • タイムスリップの謎と物語の起承転結:なぜタイムスリップが起きたのか、どうすれば現代に戻れるのかという謎解き要素も含まれており、単なる戦闘アクションにとどまらないサスペンス性もあります。終盤にかけて明かされる真実や、切なさを残すエンディングにも注目です。
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映画『ブレイブ -群青戦記-』の感想

『ブレイブ -群青戦記-』は、青春・スポーツ・歴史・SFという複数ジャンルが融合した珍しい作品ですが、それぞれの要素がうまくバランスを保っており、非常に完成度の高いエンタメ映画に仕上がっています。

特に印象的だったのは、「現代人である彼らが、死と隣り合わせの世界で何を信じて行動するのか」というテーマです。戦国時代は、人命が軽んじられる過酷な時代。その中で、命を大切にする現代の価値観と、当時の武士道精神や生き様がぶつかり合うことで、物語に緊張感が生まれています。

主人公・西野蒼の成長がとても丁寧に描かれている点も好印象です。最初は弱気だった彼が、仲間を助けるために決意を固め、自ら戦いの最前線に立つ姿には胸を打たれました。また、アスリートであることが“戦う力”に直結している点も面白く、スポーツ経験者であれば共感しやすい内容です。

三浦春馬さん演じる松平元康の存在感も絶大で、その落ち着いた雰囲気と知性、そして勇敢さが、若者たちの支えになっていく展開には深い感動があります。松山ケンイチさん演じる織田信長も非常に強烈で、狂気と威厳が共存する独特の演技が記憶に残ります。

タイムスリップものとしては、ありがちな“戻ってきたら全部夢でした”的な展開にせず、最後まで物語に意味を持たせた点も高く評価できます。エンディングでは予想外の余韻を残しつつ、観る者に「あなたならどうする?」という問いを投げかけるような締めくくりが印象的でした。

アクション映画が好きな方はもちろん、青春ドラマや歴史ものが好きな方にもおすすめできる、見ごたえのある一本です。

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映画『ブレイブ -群青戦記-』の登場人物・キャスト

  • 西野蒼(演:新田真剣佑) – 弓道部に所属する主人公。
  • 瀬野遥(演:山﨑紘菜) – 弓道部の仲間で幼なじみ。
  • 松本孝太(演:鈴木伸之) – 剣道部主将で西野の親友。
  • 松平元康(演:三浦春馬) – 後の徳川家康。
  • 織田信長(演:松山ケンイチ) – 織田軍の総大将。
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映画『ブレイブ -群青戦記-』のスタッフ情報

  • 原作:笠原真樹『群青戦記』(集英社)
  • 監督:本広克行
  • 脚本:山浦雅大、山本透
  • 音楽:菅野祐悟
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まとめ|『ブレイブ -群青戦記-』は青春×歴史×アクションの異色作

『ブレイブ -群青戦記-』は、スポーツに打ち込む高校生たちが、戦国時代という極限状況の中で成長していく姿を描いた、まさに“青春SF歴史アクション”の融合作品です。アスリートとしての肉体的ポテンシャルと、現代人ならではの知識が、戦国の戦場でどう展開されるのか。歴史好きも、青春映画好きも、アクション映画ファンも楽しめる内容となっています。

まだ観ていない方は、ぜひチェックしてみてください。

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