境界戦機第1、2話のあらすじと感想

映画・ドラマ

境界戦機は2061年の近未来の日本を描いたアニメです。この設定は通常の日本ではなく既に衰退した日本を描いているのがおもしろいですね。

日本が各国からの治安維持と経済援助を受けて、四つに分割統治されるまでに落ちぶれている状態です。

その中で何も取り柄のない少年がふとしたことから、戦闘型ロボットを手に入れ、自立型AIと知り合うことによりレジスタンスの仲間入りをしていくことになります。

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境界戦機第1,2話に至るまでのあらすじと感想

2061年日本は少子高齢化と経済政策の失敗により完全に破綻してしまいます。そして、「北米同盟」、「大ユーラシア連邦」、「アジア自由貿易協商」、「オセアニア連合」の主要経済圏の介入を受けて分割統治されます。

北米同盟首都圏から関西圏までの日本の人口密集地を押さえています。

大ユーラシア連邦東北地方と北海道を押さえます。

アジア自由貿易協商上越地方から九州に至る日本海側を押さえます。

オセアニア連合四国、瀬戸内海沿岸、南九州、沖縄諸島となります。

この境界間でそれぞれの戦闘が散発している状態です。

その頃の戦闘は巨大化した戦闘型ロボットが主流となっています。AMAIM、Auto Mobile Artificial Intelligence Mount、アメインと呼ばれています。無人機が主流ですが、少数の有人機もあります。主人公は有人機に乗り込みます。

また、I-LeSという自立思考型のAIがあります。これがアメインに組み込まれて能力を発揮することになります。

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境界戦機第1、2話のあらすじと感想

主人公の椎葉アモウは通信高校に通う16歳の少年という設定です。両親は死別しており遺産で細々と暮らしています。

四国に住んでいるのでオセアニア連合の支配下にあります。偶然廃工場で見つけたアメインを自力で組み立てる作業を秘密で行っています。名前はケンブというそうです。

足りない部品は、戦闘地域での壊れたアメインの廃品を盗んでは継ぎ足しているところです。

占領民というのか保護民というのかわかりませんが、椎葉アモウはこれからの人生に何の希望もなく暮らしているとなると気の毒に思えてきますね。

それに全くの孤児ですから。しかしながら、日本が占領される過程で各国の軍隊のために亡くなったわけではないので、ここではオセアニア連合を恨むわけにはいきませんね。

アモウは人工知能のガイと出会うことから人生の転機に

偶然、森の中で自立型人工知能のガイに出会うことになりことから人生が変わっていきます。

ガイを工場で充電し離れているうちに、ガイはリモートでケンプを組み上げてしまいます

一方、オセアニア連合のジェフェリー分隊長は残骸アメインのパーツを盗難する少年たちをテロリストと決めつけ、手柄を挙げようとします。そして、廃工場に戻ったアモウをアメインで襲撃します。

しかし、ガイの助けでアモウはケンプに乗り込むことができ、襲撃してきたオセアニア連合の2体のアメインを破壊してしまいます。それだけケンブにはそれだけの実力があるということです。

この思考型人工知能はとても面白い発想でした。形状はペットボトルの大きいもののようなイメージですが、ちゃんとしたキャラクター設定もできていて、とてもやんちゃなしかし頼りになる人工知能です。

さっさとガイはケンブを作り上げたところを見るともともと何らかのつながりがあったのでしょう。

そして、工場が襲撃されたときにガイはアモウを促してケンブに乗り込ませます。

この設定も秀逸でアモウの網膜とか、感覚器を測定して、本人は座っているのですが、あたかも立っているかのような感覚を得て、自由に操縦できるのです。

しかし、一つだけ不満があります。いくらガイが優秀でも、たった今乗っただけの操縦士が、正規のアメインを倒すというのは話が出来すぎていますよね。

こうでもしないとアニメとして成立しないでしょうが、このお手軽感はあまり好きにはなれないでしょう。

アモウは四国を離れて対岸の本州に向かう

この場にいられなったアモウは四国を離れて、対岸の本州に移動しようとします。

そして、海辺の村まで出かけますが、お腹がすいたアモウは畑のトマトを取って食べようとします。見つけられた畑の主人に謝り、作業を手伝うことになります。

その人の家に招かれごちそうにもなります、その人は亡くなった息子のイメージを重ねていたのでしょう。しかしながら、オセアニア連合の追求から逃れるため、その人の漁船を借りて、対岸に進んでいきます。

ここでは、本題から離れてちょっとしたエピソードが入るのです。この畑のおやじがアモウを信じることができる人間としてその妻とともに歓待してくれるのです。そして自分たちの息子をアモウに投影しているのでしょう。

でも、アモウはこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないので、その家を去ります。せっかく感じた親の温かみですが仕方がないですね。

アジア自由貿易協商との闘い

一方、不審なアメインがオセアニア連合のアメイン2体を倒した情報は、対岸のアジア自由貿易協商側が察知しており、対岸ではその捕捉、撃滅のために待ち構えているのです。

待機する12体のアジア自由貿易協商側のアメインとの戦いとなりますが、さすがに連携を組んだアメインに取り押さえられてしまいます。

そして、降伏するか破壊されるかというときに、山の上から自由貿易協商のアメインを攻撃する新たなアメインがあらわれます。

さすがに、1体のケンブでは12体のアメインにはかなわなかったようです。それでも何体かは倒すことに成功しますが。

これで一巻の終わりというときに助け船が出てくるのです。そして事態は新たな展開を迎えることになります。

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境界戦機第1、2話のあらすじと感想のまとめ

境界戦機という近未来物ですが、私は日本列島が分割統治された発想は初めて会いました。そのうち、この分割統治の特質についても考察を加えたいと考えています。

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