全国版図柄入りナンバープレートについてご存じの方は少ないと思います。このナンバープレートは2022年4月頃から交付される予定となっております。
一方、オリンピック特別仕様ナンバープレートは2021年9月で申し込みが終了してしまいます。このため、その後継として登場する予定なのです。
これらのナンバープレートについて解説します。
全国版図柄入りナンバープレートとは
東京2020大会特別仕様ナンバープレートの後継として、日本を元気にするような新たな全国版図柄入りナンバープレート(以下「新全国版プレート」という。)を2022年度から交付する予定で作業が進められています。
テーマとしては、「日本を元気に!」、「立ち上がれ!美しい日本」としています。
そして、現在のところ、デザインの審査を行っており、2021年6月の段階で5つの候補に絞られています。その後1つに絞られて、2022年4月から交付される予定です。
全国図柄入りナンバープレートの候補は
2021年6月の段階での候補は次の5つがありましたが、7月の段階で絞り込みが決定しました。
Nishiki
伝統和柄「麻の葉文様」と日本の国魚「錦鯉」をキーとしてデザインされています。
花、かける
コンセプトに花を取り入れて、規則性を持って並んでいる日本の古典的な柄と融合させています。
はなれていても「思い、みな一つに」
47都道府県の県花をもちいて、植物の成長ととらえてデザインされています。
和柄2021
和柄から発想を得た模様をちりばめてデザインされています。
新・富嶽三六景―神奈川沖浪裏―
国際的に知名度の高い葛飾北斎の富嶽三十六景、神奈川沖浪裏をモチーフとしてデザインされています。
そして決定された図柄案は。はなれていても「思い、みな一つに」
<デザインコンセプト>
日本全国47都道府県の県花をモチーフに、日本の美しさを表現しました。植物は円環の象徴であり、枯れても再び綺麗な花を咲かせます。
「日本を元気に」というコンセプトをもとに、それを植物の成長と捉えてデザインしました。また、全国すべての県花を用いることで、「日本全体で立ち上がろう」という思いを込めています。
<訴求ポイント>
国民に広く定着し、親しまれるよう、子供から大人まで広く愛されるようなデフォルメを効かせたデザインにしています。
一つ一つの花(人々の思い)が集まることで大きな団結力を生むことを表現するとともに、右肩上がりに配置することで上昇、復興を表しています。
色には、日本の伝統色をあしらいつつ、夢や希望を意味する虹に見えるよう配置を工夫しました。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートとはどんなものだったの
これは、皆さんあちらこちらで見かけていること思います。東京オリンピック・パラリンピックを記念した特別仕様のナンバープレートです。
このようなデザインになっています。
このオリンピック特別仕様のナンバープレートのうち、左から1つ目2つ目が本来の図柄入りナンバープレートなのですが、人気があるのは一番左側のプレートです。
これは、軽自動車も同じデザインであるため、従来の黄色に黒文字ではなくこのように白地に緑色の文字のプレートが軽自動車でもつけられるためです。
おかげで、軽自動車の白ナンバーとしてかなりの数がでています。
しかし、このナンバープレートもオリンピック・パラリンピックが終わってしまうと終了となります。2021年9月30日の申し込みをもって終了する予定です。
それ以降は製作されない予定となります。軽自動車をお持ちで、この白ナンバーに興味のある方はぜひ急いで手続きをしていただく必要があります。
国土交通省もこのプレートがなくなることの代替として最初の全国図柄入りナンバープレーを2022年4月から交付することとしています。
全国版図柄入りナンバープレートはオリンピック特別仕様の替わりになるか?
オリンピック特別仕様のナンバープレートの右側の白ナンバーと比較して、どんな感じと考えられるでしょうか。
全国図柄入りは「はなれていても「思い、みな一つに」」になりましたが、白ナンバーと比べるとかなり色合いがついています。
これでもいいや、黄色でなければいいやと思えばこれでも良いでしょうが、どうしても白にこだわる方なら、違和感は避けられないでしょう。
こんなことを考えながら次の選択を考えていただけたらと思います。
この場合の選択肢は2つになります。
1.2021年9月30日までにオリンピック特別仕様のナンバープレーを申し込む
2.2022年4月以降に全国図柄入りナンバープレーを申し込む。
全国版図柄入りナンバープレートはオリンピック特別仕様の替わりになるか?のまとめ
一年延長になったオリンピック特別仕様のナンバープレートもいよいよ終了になります。
本来の目的とは異なり、軽自動車の需要が多かったようですが、一応の成果はあったのかなと思います。個人的にはあのオリンピックの図柄プレートも評価しています。
今後全国図柄入りがどのように決まるか注視していきましょう。
でも、もう一つ選択肢が出てくるかもしれません。大阪万博の記念プレートの話がまだ水面上に出てきていないので、どうなるか分かりません。
もしも、これが表面化して、オリンピックと同じような方式で決まれば、全国図柄入りナンバープレートの選択肢がなくなるかもしれませんね。
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