弓道で的中の安定性が欠ける理由と対策法:弓手の考え方と角見の効果

弓道の射技射法

弓道においてある程度進んでくると、射形は良いと言われているのに中らない的中の安定性がないといった悩みにあたる人が出てくるでしょう。初心者の頃はまだ良いのですが、進んでくるにつれて、中らない事が悩みになってくるのです。こんな時には弓手の考え方と角見について考えてみましょう。意外と答えが見つかります。

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的中がなかなか得られない問題、その背後に潜む弓手の考え方

中りだけが弓道ではないと言われても、それなりに射形ができているのなら、つまり、大きなところに問題がないのなら、中ることは当然と思われるでしょう。しかし、自分の場合は、なぜか中らないのです。

しかも、中りが続かない。月例会でもいつも羽分けもいかないという状態です。射が不安定な原因は何処にあるのかを考えていったときに、たどり着いたのが弓手の方向性と角見の考え方です。

的中がなかなか得られない問題、その背後に潜む弓手の考え方

弓手の形については、体から的方向に二の腕が突き出しており、肘から先はやや前側でしかも上側に突き出す形になるはずです。腕の付け根から矢までの間には肘の位置から、人によりますが、10㎝程度前と上につくはずです。このように腕は肘のところである程度の角度が付くようになっています。

逆に腕から肘のところで角度がつかず一本の棒のようになる場合は、突っ張っていることになるので、修正が必要です。矢は口割の高さになっていますし、頭があるので前に付けるから当然ですよね。この形を前提に説明をします。

弓道は心と技の結合とも言えますね。
的中しないとき、私たちはしばしば技術的な問題だけを考えがちです。
しかし、心の持ち方や集中力も非常に重要です。
弓手の考え方を深く理解することで、的中率を向上させることができるかもしれません。

会のときの弓手の考え方とイメージ

この状態で会のときには一旦保持していくのですが、この時に力の動きが止まってしまう人が多く見られます。一般に何秒持つということに意識があるため、どうしても止まってしまうのです。ここが失敗の始まりですので、そのまま伸びていくイメージを掴んでほしいのです。若しくは、的方向に引き続き力が流れていることを意識することなのです。

離れのときの弓手の考え方とイメージ

離れのときにどの様な意識で話すのかが問題になります。ここでは美しく無念無想で自然の離れということは言いません。離れの際に、拳を的方向に持っていくことがポイントになります。

理想としては弓手の腕の付け根から肘までの位置は会から離れまで変わらずに、角度が付いていた拳から肘までが離れの後に二の腕と一直線になるのが良いと思います。

良く、「胸を開け」と言われて弓手全体特に二の腕が体から後ろ向きに動く人がいます。実際に見ているとこの方が迫力があるように感じるのですが、これは、はっきり言って「振り込み」です。

これでも安定的に後ろに矢所が着くならそれでも良いのかもしれませんが、角見の利きも不安定になり、必ずしも矢は後ろに行くとは限らなくなります。場合によっては角見がきかない分、前に外れることにもなります。従ってとても不安定な離れになるのです。

また、逆に単に会の状態から拳を全く動かさずに離すと、どうしても馬手の力に負けて、弓手が前に取られる形になるのです。従ってある程度弓手は的方向に押し出す意識を持つことが必要です。

それなら前に突っ込むのではと言われますが、馬手の離れでそのバランスを取ることが必要なのです。また、これも考え方の違いなのですが、離れで的方向に押し出すというと、離れで新たな力で押してしまうこともあるのです。引き続き力が流れている中で、離れていくというのが良いかと思います。

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的中を逃す弓道愛好者へ:角見の重要性と的中向上への道

角見を聞かせるために弓手の親指は会においては中指としっかりくっついた状態で、特に第一関節は曲げずに的方向に向くとされています。この形を前提として解説します。

会のときの角見の考え方とイメージ

会のときにはこの形で良いのですが、どうしても親指の第一関節が曲がっている人がいます。これでは親指と人差し指の又の皮の張りがと掌根の張りがなくなり、角見が利かなくなるでしょう。

注意すべきは角見の利きを意識しすぎて、思いっきり会で弓を押そうとしないことです。弓力はこんなことぐらいでは受けられないので、押している意識、ある程度の押している力は必要ですが、必要以上に角見で押し切って弓を動かすほどではないのです、むしろ離れの時にも押している力が持続するイメージが大切です。もう一つ重要なのは、その押す力の方向が、正しく的方向、矢の飛んでいく方向に正確に向いているかということです。

実はこれについてはかなりいい加減にしてしまうと、28m先の的方向で微妙に外れるということが起こります。動きは止めてはいけないけれど、的方向の押す方向は精妙に、慎重に最後までもっていくことが大切です。

離れの時の角見の考え方とイメージ

なぜなら、会で頑張りすぎると、肝心の離れのときに力が抜けてしまうことになります。離れの時にしっかり親指が的方向に張れることが重要なので、その前に力を使い切ってしまわないことです。

理論的には離れの時は馬手の力が切れるので、その時こそ親指の力、角見の力が働くことになるのです。

親指についてはもう一つの働きがあるのです。親指は弓の動きに負けてしまわないことが必要なのです。離れの時に親指の第一関節が曲がってしまったり、若干親指が開き気味になるようでは、弓が手の中で暴れてしまうのです。よく弓を握ってはいけないと言われますが、必要以上に脱力して弓が手の中で暴れてしまうとこのような感じなります。

私は、個人的には親指で弓を挟むような感覚で対処しています。この挟む感覚はかなり強く持っておくほうが良いと思います。そうしないと親指が開いてしまい矢所が前に着くことの原因にもなります。

角見の技術は、弓道の中で特に難しい部分の一つと言えるでしょう。
しかし、それをマスターすることで、的中率は飛躍的に向上します。
角見の技術を磨くことで、弓道の楽しさや魅力を再発見することができるかもしれません。

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弓道で的中の安定性が欠ける理由と対策法のまとめ

弓道も段々年数が上がってくるようになると、やはり的中を求めたくなるようになってきます。射形は先生に見ていただいたり何とか形が作れますが、それに的中が伴わないとどうしてもあれこれ悩むことになります。

私もそんな一人ですが、最近この記事の内容を実践したところかなりの的中の向上を見ることができるようになりました。ひょっとしたら万人向きの方法ではないかもしれませんが、様々なテキストをみても、反するような考え方ではなさそうなので、ご参考にいただければ幸いです。

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