ツルネアニメの2期第2話から弓道の矢についての感想

弓道

ツルネーつながりの一射-第2話ではいよいよ地方大会が始まります。第一回戦を順調に勝ち抜いた風舞高校でしたが、矢返しの時に、山之内遼平の矢が間違えられてしまいます。

湊は山之内と藤原愁の身長が同じぐらいであることがわかって、愁に矢を借りに行くことになります。でもこんなことってあるのでしょうか。

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ツルネアニメの2期第2話から弓道の矢の取り違えがあったら

まずは、運営に届け出ることから始まります。矢が違えばその後引くことができませんので、運営としても最大限取り違えた先を見つける努力をするでしょうし、見つけられない場合は、それなりに配慮するでしょう。

参加する選手としては、ある程度こんなことが起こることは予想されることです。取り違え出なくても、矢の筈を打ってしまうこともあるので、必ず予備は持っていくはずなのです。

普通、競技用に使うジュラ矢やカーボン矢は6本組で販売されています。そうすれば1本欠けてもそれなりに対処できるはずです。学生ではない大人であって竹矢を使っている場合でも、私なら2組持って8本用意するはずです。

したがってこんなことは起らないし、いくら知り合いでも身長が同じだから矢を借りるという発想は練習ならいざ知らず、試合ではあり得ないことです。相手にも同じように矢の破損が生じることがあるでしょう。そんな時に自分の予備が無くなってしまっては、元も子もないのです。

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ツルネアニメの2期第2話から弓道の矢を選択する条件

弓道の矢は長さがあっていれば良いというものではありません。そんなことから、弓道の矢に必要な条件と違いについて解説します。

矢の長さ

矢の長さは普通、体の中心から真っすぐに左右に開いた指先までの長さに、熟練者で6㎝ぐらい、初心者で10㎝ぐらい足した寸法で決めていきます。こうすると、会に入った状態で2、3㎝は余るので危険なく引くことができるのです。アニメの中では、山之内遼平と藤原愁の身長がほぼ同じなので、大体この長さが同じとしたものなのでしょう。

矢のシャフトの素材と規格

高校生なので、基本ジュラ矢でしょうが、それでも何種類かあります。高校男子なら一般的に2015というジュラ矢を使うでしょう。多分高校で弓道を始めた山之内君は2015なのでしょうが、相当長い経験を持っていて、家庭も裕福な藤原君は果たしてジュラ矢でしょうか。

実際に身長が180㎝を超えるようになると、矢の寸法も1mを簡単に超えてしまうでしょう。しかも初心者の山之内君は弓力が強くないかもしれませんが、経験者の藤原君はそれなりに強い弓を引いている可能性があります。

そうなってくると、ひょっとしたらカーボン矢を使っている可能性もあるのです。カーボン矢となると種類ががぜん増えてきます。また、仮にジュラ矢であっても、2015よりも箆張りの強い2117を使っている可能性もあるのです。

そんな矢を仮に山之内君が使用すれば、よく当たるどころか前矢が出て、的中に悪影響が出ることになってしまいます。

カーボン矢なら矢の重量は軽くなりますので、上に抜けてしまいます。ジュラ矢であっても2117であれば相当重くなるため、下に落ちてしまいます。

矢の羽

アニメの中では、羽についてあれこれやり取りしていましたね。山之内君はやはり七面鳥の羽なのでしょうね。七面鳥の羽とジュラ矢の取り合わせですと、6本組で15,000円ぐらいでしょう。

一方、藤原君の羽は黒ワシと言われている種類でしたね。黒ワシは正式なタカの種類はわかりませんが、丈夫な羽で定評があります。

数多く練習すると、七面鳥はボロボロになってしまいますが、黒ワシはかなり長持ちします。練習で数多く引く人には最適かもしれません。しかし、ある程度箆張りの強い矢に使うと良いとされています。

では、羽の種類による飛び方の差、的中の差はあるでしょうか。七面鳥のように地面を這っている鳥は飛びが悪いなどと人によっては言われますが、実際のところはほとんど差がないのが通例とされています。

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ツルネアニメの2期第2話から弓道の矢の感想のまとめ

今回は、矢の種類について解説してきました。弓道の矢はそれなりに長さだけではなく、全体の重量、重心の位置、箆張りの要素を組み合わせて決めるべきものとされています。その中から自分に合ったものを選んでいくのです。

それでも弓道の矢の選択は大雑把なものです。重さについても0.5gぐらいまでは変わらないと言っていますが、アーチェリーに比べればものすごく大雑把な世界と考えられるでしょう。

最後に、藤原愁の矢について黒ワシは5万円ぐらいと言っていましたが、そういうところから行くと、黒ワシの尾羽にカーボン矢という組み合わせだったんじゃないかなと思います。

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