日本沈没―希望の人―2021ドラマ最終回あらすじと感想

映画・ドラマ

日本沈没―希望の人―も今回で最終回でした。最終回は倍の2時間をかけて放映されました。とても充実した内容で楽しむことができました。

一旦見続けると最後まで一気に視聴することとなりました。自衛隊の全面協力もあったでしょうが、テレビの枠の中では最大限に頑張った作品と言えるのではないでしょうか。

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東山首相と世良教授がテロに襲われる

東山首相(仲村トオル)が滞在するホテルがドローン攻撃により爆破されることになりました。幸い東山首相は一命をとりとめましたが、ドローンの襲来に気が付いた世良教授(國村隼)が首相をかばって犠牲になってしまいます。

この中で世良教授は学問を政治とか経済のために都合よく捻じ曲げたことを後悔しており、そのような過ちをおこさないでほしいと、天海(小栗旬)や常盤(松山ケンイチ)などの若い世代に伝えてほしかったと東山首相と会談していたのでした。

このテロのおかげで、日本の情勢が不安定ととらえて、移民計画に支障をきたす恐れがありまし。首相代行を引き継いだ里城副総理(石橋蓮司)の手腕により、計画の支障はなく続行することができました。

そして、移民計画を促進させるため生島自動車の生島会長(風間)が移民計画担当特命大臣となって事業を推進していきます。

何時の世も、世の中の本当の動きを直視できずに反対運動に走る人間が出てくるものです。

少し前の世良教授も里城副総理もそんな役割でしたが、今回は、すっかり見違えたかのように立派に役割をこなしていくところがとてもよかったと思います

世良教授はいかにも御用学者のようでしたし、里城副総理もどこかの副総理と同じ感じで悪役だったのが、本当に良いおじさんになってしまいました。

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移民の具体的な方法が決まりますが希望者が伸びない現実に

移民の具体的な抽選方法が発表されます。申請方法は3通りです。①個人申請、②家族申請、③5人以内のグループ申請です。この方法で希望移住国を5つ申請して、コンピューター抽選されるものとなりました。

天海の妻香織(比嘉愛未)と娘茜と連れ合いは家族申請を希望してオーストラリアに決まって喜びにあふれていました。そして移民が開始されますが、それでもまだ人口の半分の6000万人程度の希望者しか集まらないのです。

天海は母のいる故郷に行ってみますが、天海の母の佳恵(風吹ジュン)のようにやはり見知らぬ土地に行くことに不安を感じる人が多く、せめてコミュニティで移住できないかと考えるのでした。

天海は東京に戻り地域ごとの移住枠を設けるよう未来推進会議に諮ります。最初は難色を示していたメンバーもそのような希望があることを実感し、やってみることとしました。

そして、ついに移住希望者が1億人を突破することになりました。天海の母佳恵は漁村の人々と一緒にインドネシアに旅立っていきました。

いかにも日本人の集団志向があらわれたシーンでしたね。こんなことにも配慮していかないと何事もうまくいかないものなのですね。

漁村を離れるときに佳恵が天海の父の写真に漁村の最期の風景を見せるところが泣かせました。

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日本で新たな感染症が発症し、移民は停止状態に

日本のあちこちでルビ―感染症の発症者が発生することになります。しかも感染症は強毒化しており、今までの特効薬で合った常盤衣料の薬では効果がないことがわかります。

この状況はやがて各国に広がり、日本移民によるパンデミックの発生の恐れが公になってしまいます。また、瞬く間に世界中に感染が拡大していきます。このため、各国は移民を停止する措置に出て、八方塞がりの状況となってしまいます。

この騒ぎの中で、天海の妻香織のパートナーが感染症にかかり、命を失ってしまうのです。オーストラリア移住が決まって喜びもつかぬ間の出来事でした。

この中で治療事例を必死に集めたところ、常盤製薬とハタ製薬の薬の複合投与で劇的に症状が回復する事例が集まりました。

世界環境学会の権威によれば、このルビー感染症は地球温暖化により永久凍土が解けたことにより、世界に広まったのだという見解も出されました。つまり地球温暖化による世界共通の問題であり、日本発の病原体ではないということです。

そして、日本で秘かに検討した内容は、常盤製薬とハタ製薬の薬の開発特許を公開するというものでした。

これらの内容を踏まえた東山首相は世界環境会議Web会議で広く世界に訴え、移民続行への協力を訴えます。最後の開発特許の公開が決め手でした。これによってふたたび移民計画は進展していくのです。

ついに、コロナのパンデミックまで持ち出すことになりました。これだけで1時間分の内容は十分にあります。まさにてんこ盛りでした。東山首相の演説も堂に入って泣かせる内容でした。

それにしても天海の元妻香織のパートナーは残念なことをしました。ここで殺さなかっても良かったかなという気もします。ここまでてんこ盛りにしなくてもよかったかな。

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ついに日本沈没が始まります

日本の臨時政府は沈没が遅れるはずの北海道に移動します。田所教授(香川照之)も北海道で観測を続けます。

天海は椎名実梨(杏)に一緒に移住することを提案し、椎名も受け入れることになります。天海が入間基地から北海道に向かうときについに日本沈没が始まります。そして辛くも脱出に成功し、椎名を泣かせることになります。

フォッサマグナから沈没が始まり、富士山が噴火し、日本の真ん中から周囲に沈没が開始しますが、青森と九州で沈没が止まってしまいます。すなわちプレートが破壊されそこで沈没が止まったのです。日本は北海道と九州の一部を残すことになりました。

ついに天海と椎名は一緒になることになりそうです。そして中国でジャパンタウン計画に邁進するのでしょう。

日本沈没の特撮はそれなりによくできていました。沈没が早すぎるかなという気がしますが。関東で以前起きたことが、今度は九州、北海道で起きたということですね。

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エピローグ

田所博士(香川照之)と天海は北海道の海岸で語り合います。田所は言います。このまま地球の声を無視し続けたら、「止められるのは今しかないぞ。それができなければ、間違いなく地球は終わる」(田所)「その未来は僕ら一人ひとりの未来にかかっている」(天海)と言い合います。

天海は中国に移住しジャパンタウンの建設に携わることになります。椎名も同行するようです。常盤は北海道の中央政府に残ることになります。そしてこれからの人生を歩んでいくのです。

今回は、てんこ盛りの内容でしたが、一気に見られて満足感がありました。いろいろ批判はあるでしょうが、テレビドラマでここまで作れたことは評価したいと思います。続編は出てくるのでしょうか。

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