弓道の練習に巻藁は必需品ですが、ある程度使いこむと矢が抜けてしまい、後ろの壁を傷つけることがあります。こんな場合に備えて、自宅の巻藁を修理したので、自分でできる修理方法を紹介します。
公共の弓道場などは巻藁が定期的に交換されるようなので、あまり痛まないし問題もないのですが、個人で持っている巻藁とかですとなかなか交換というわけにはいきません。
使っている間に藁が後ろに抜けるようになっていきます。最後は、矢が抜けていくことになり、後ろの壁に穴が開くようになります。そうならないように、板とか緩衝材を噛ませるのですが、矢がこれにあたる音もかなり耳障りなものです。
そうなったら巻藁を回して使いまわしするのですが、それでも処置なしになってきます。
自宅の巻藁の状態をご紹介します
3年前に買ったときはこんな状態だったのですが。
前から見れば多少古い感じはしますが、あまり変わりないように見えますね。白いキャップは的に見立ててつけているものです。
後から見ると、藁が長年の使用によって飛び出してきます。かなりの量がさらに下に積もっています。
巻藁を回転させて、抜けないようにしていますが、それでもこの頃は2回に1回ぐらいは突き抜けるようになっています。後ろに板を置いたり、緩衝材を置いていますが、それでも穴が開いてボロボロになります。またそれに当たる音も相当なものですので、近所迷惑にもなります。
横から見るとこんな感じになります。相当派手に出ていることがわかります。
修理のための考え方と用意するものは
矢の抜ける現象の原因は、巻藁の中の藁が抜けて内部がスカスカになってしまうことにあります。このためには、巻藁全体を締め上げればよいのです。巻藁を巻いてあるロープを締め直せばよいのですが、とても個人の力で締めあげるとこまではいかないでしょう。
そこで用意したのが、左のものです。これは荷造り用のバンドで金属製のラチェットが付いていて、簡単に締め上げることができるものです。2本組で1500円程度で購入しました。
私が買ったものとは違いますが同じようなものですからここにリンクを貼っておきます。
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修理方法の解説と修理後の状況は
作業は極めて簡単です。購入した締め付けベルトを巻藁に巻いて、ラチェットで締めあげていくだけです。左側の写真のようになります。
締め付けると巻藁の周りに巻いてあるロープが緩みますので、ほどいて締めておきます。
ついでに飛び出した藁もみっともないので鋸でカットしましたが、あまりきれいに切れませんでした。どうやら鎌か包丁で切ったほうが良いようです。
これで完成です。作業時間は30分もかからないでしょう。何射化しましたが、抜けることもなく無事に修復が完了しました。
また緩んできたら、ラチェットを締め上げればよいので、これからは楽に気兼ねなく練習できます。
弓道の巻藁を自作で修理する方法を紹介しますのまとめ
ご覧のような手はずで巻藁の修理は完成しました。こうしていけば、だんだん外径は小さくなっていくものの、かなりの期間仕えるものと思います。
個人で巻藁を持っている場合は、頻繁に交換できませんし、その廃棄処分も大変となります。このようにして末永く練習の友として活用できれば幸いかと考えています。
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