弓道のウッドカーボン矢の塗装のお手入れ方法を説明します

弓道の道具、衣装

弓道のウッドカーボン矢はとても優れた製品だと思います。ジュラ矢に比べれば軽いし箆張りも強いため、弓にとって最適な重さが得られます。欠点と言えば軽すぎることかもしれませんが、ウエイトを調整することで重さを合わせることができます。

更にウッドカーボンなら竹矢と遠目では見分けがつかないので、いろいろな場に使うことができます。しかも竹矢ほど気を遣うこともありません。しかし、長く使うにしたがって、矢の先端が削れていき中からカーボンの地色が出てきてしまうのが欠点です。そうなりかけたときのお手入れについて解説します。

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塗装が剥げかかったウッドカーボン矢

ウッドカーボン矢も半年ほど使い込むと先端の塗装が痛んできます。本当はそうなる前に、クリアー系の塗装をしておけば良いのですが、ほとんどの方はそのまま使っているようです。

今回のモデルとして使うウッドカーボンです。かなり塗装が剥げかかっていて、中のカーボンの黒色がうっすらと見える状態です。

中には、先端が真っ黒になったものも使用されている人がいますが、見ていて心が痛みます。

 

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ウッドカーボン矢の塗装で用意するもの

塗装のためには次のものが必要だと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塗料

まずは塗料ですが、茶色の塗料を用意してください。絵具というよりは、シリコン系とかアクリル系の入った耐久性の良い塗料が良いと思います。簡単に言えば屋外塗装用の塗料です。

塗料には水性と油性があります。本当は油性の方が耐久性が高いのですが、別途溶剤が必要なこと、ほっておくと筆などが固まってしまうので、私は扱いやすい水性を利用しています。

色は茶色とさらに丁寧に仕上げたければその上に補強のために塗るクリアーの塗料を揃えてください。こちらの方は絶対必要というわけではありませんが。

茶色だけでは色が合わないことがありますので、色合わせ用に、黄色、白、黒の絵の具を買います。これは百均のアクリル絵の具で結構です。そのままでは耐久性がと考えるでしょうが、色合わせ用ですので、絵具で結構です。

筆、パレット、雑巾

その他のものも大して解説はいらないと思いますが、一応述べておきます。筆は百均の筆で十分です。

パレットも百均で買ってしまいましたが、それまでは食品トレイ、豆腐のパッケージを利用していました。

雑巾は最初に矢のホコリ、土などを取り除くことと、絵具が変なところについて時にぬぐうためのものです。

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ウッドカーボン矢の塗装の仕方

1.まず最初にすることは、雑巾で塗装するところをしっかり拭いてゴミ、ホコリ、土などを取り除いておくことです。塗装の乗りを良くするために、サンドペーパーをかけるという方もいますが、私は面倒だからしません。

2.塗装面の色合わせです。基本の茶色をパレットに取った後、黄色とか白を加えて色合わせをしていきます。ここらは感性の問題ですから、解説しにくいのですが、自分で大体良いかな思ったところが頃合いです。塗装の色も水分を含んでいる時と乾燥した時では色合いが変わってきますので、神経質になっても仕方がないのです。

 

3.いよいよ色塗りです。塗装の禿げたところから射付け節ぐらいまでを塗っていきます。箆の途中で塗装が剥げたところがあれば、そこも塗っていくことになります。写真は塗る前、塗った後という状況です。

本当は一回塗って2時間ほど置いてしっかり乾いてから、2回目を塗ればよいのですが、私は適当に2回塗りしています。

乾燥する方法ですが、そのまま置いておいても良いのですが、気にする向きは、洗濯の小物を干すもののクリップで矢の筈を挟んでまっすぶぶら下げておきます。そうすると何も触るところがありませんし、塗料が垂れても片面に寄ることもありません。

4.塗装が2回目がしっかり乾いたら、クリアーの塗料を2度塗りして表面を保護しておきます。

上の写真がクリアーをかける前、下の写真がクリアーをかけた後です。表面が光っているのがわかるでしょう。

これが完全に乾けば使用することができます。1日ぐらいは置いておきましょう。

 

 

 

 

 

 

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弓道のウッドカーボン矢の塗装のお手入れ方法のまとめ

ウッドカーボン矢の塗装のお手入れについて解説してきました。普通の使い方で半年に一度のお手入れで気持ちよく使うことができます。個人的には夏休みとお正月でしょうか。

この方法を推奨してきたし、簡単な作業ですので誰かやってくれる人はないのかなと思っていたのですが、なかなか踏み出せない人が多いようです。

その他の矢の作業についてはこちらにまとめてありますのでご覧ください。

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