日本沈没―希望の人―ドラマ2021のキャストの設定は 現実とのギャップ

映画・ドラマ

日本沈没は1973年に小松左京が公表した小説です。その後このモチーフを使って、様々な映画、テレビドラマが放映されてきました。

この時代設定を2021年に設定して新たに作ったのが日本沈没―希望の人―です。ここで描かれているキャストの設定と現実の違いについてまとめてみました。

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小栗旬演ずる主人公天海啓示の設定は環境省の官僚

小栗旬演ずる主人公天海啓示環境省環境生活局環境問題対策課の39歳の若き優秀な官僚という設定です。

強引な手法でも構わずに進める仕事中毒でやがては政治家になろうという野心家であり上昇志向の人間として描かれています。

高校までは四国の漁村で素直に育ったようで、今は亡くなっている父の世の中の人に役に立つ役人になってくれという思いを根底には抱いているようです。

家庭では同窓の妻と娘がいましたが、あまりに家庭をなおざりにしたため、現在は別居中です。

環境省の官僚にはよくあるタイプで仕事に積極的に邁進していくタイプです。環境省は本来は調整官庁ですが、かなりの人が環境至上主義の方もいるようです。

違和感があるのは政治家を目指して環境省に入ったということです。日本ではこれは現実的ではありません。やはり財源、権限、事業の広がりがある官庁の方が政治家になり易いのが現実的です。

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松山ケンイチ演ずる常盤紘一の設定は経済産業省の官僚

常盤紘一は主人公の天海啓示の大学時代の同級生。東京大学で水泳部という設定のようです。

こちらは天海と違って、父親は一部上場企業の社長の息子ということになっています。その出自から経済界、政界についてもかなりの方と知り合いになっているという点がメリットです。

常盤は経済産業省の方に入り順調に出世してきております。万事そつなくスマートにこなしていける官僚という設定でしょう。

この手のタイプは官僚社会には多くいらっしゃいます。家も比較的裕福で官僚世界、政治世界、経済界にも通じており、万事行動方式も妥当な官僚ですので将来が嘱望されているタイプでしょう。

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椎名実梨を演ずる杏の設定は週刊サンデー毎朝の記者

週刊誌サンデー毎朝の記者という設定になっております。

本来は毎朝新聞の政治部の記者であったが正義感丸出しで積極すぎる取材姿勢、批判過剰な記事ということで週刊誌に追いやられた経緯があるということになっています。

このため大きなスクープを狙って取材活動を続けています。環境ビジネスDプランの取材を通じて天海と知り合いになる。

よくドラマに出てくるマスコミのタイプですね。積極果敢な取材姿勢、場面によっては強引すぎるところも出てくるでしょう。

このドラマでは天海に目を付けたところから、事件にどんどん深みに入っていきます。やがて天海と共闘することから、どんな関係になった行くことやら。このドラマのヒロインですから。

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香川照之演ずる田所雄介の設定は異端の地震学者

日本での地球物理学会の異端児という設定です。とにかく研究一筋で研究のためには経費も流用してしまうという過去から大学を追われてしまいます。

研究業績は素晴らしく日本では評価されないが、海外からは評価されるというタイプです。

温暖化物質を地球の内部に閉じ込めるCOMSプロジェクトにより、日本の伊豆沖のプレートにゆがみが生じたことを発見し、関東沈没を予言して世間の注目を集めるが、既存の学界からは胡散臭く見られている。

香川照之が変人学者のキャラクターを描いていてとても面白いです。この日本沈没には映画にしろ、ドラマにしろ変人の地球物理学者が必ず登場するのですが、今回の田所博士もなかなか面白い設定で楽しめますね。

それにしても日本では評価されないが、海外で評価される設定は、現実に起こっているようで、ここら辺が日本の大問題とも言えますね。横道にそれましたが。

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仲村トオル演じる東山栄一の設定は内閣総理大臣

東山栄一内閣総理大臣の設定です。丁寧で分かりやすく国民に寄り添った政治を行おうとする姿勢です。このため国民の支持を得やすく人気も高いという設定です。

しかし党内では弱小派閥に属するため、守旧派の大派閥の意向を尊重しないと政権が維持できないという欠陥があります。この首相発案で各省からエリートを選抜し日本未来推進会議を発足させています。

とても好感が持てるキャラクターですがやはりひ弱な感じは否めません。いつも副総理の意向を気にしながら政策を進めて、時にはものすごい勢いで我慢を続ける気の毒な総理です。

キャラクター的には、少しひ弱な小泉首相とか、細川首相のようなイメージを持ってしまいます。

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石橋蓮司演ずる里城弦の設定は副総理兼財務大臣

副総理兼財務大臣の設定です。与党の最大派閥を率いる守旧派のドンという設定です。

財界にも広く通じており、日本の発展には大企業の発展が重要と考えており、国民本位の東山首相とはいつもそりが合わない感じとなっています。

このため、過激な政策、意見などについては警戒心を持って迎えいます。

このドラマのはまり役とも言えるキャラクターです。

ドラマの中でもこの人の一言で東山首相が切れそうになるのがとても見どころです。日本の守旧派の代表格のようなドラマの中での活躍がとても面白いと思います。

例えとしては適切かどうかしらませんがA副総理のイメージとダブって見えてしまいます。

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日本沈没―希望の人―ドラマのキャストの設定はのまとめ

日本沈没に出演する主要キャスト5人の設定と現実の世界とのギャップについて考えてみました。

実際の官庁の役割とか働きを考えるといくつか違和感があるところがありますが、これもフィクションですからそれなりに割り切ってみていただけたらと思います。

しかし、このドラマはかなり現実に近い設定となっているのが見どころです。

ただ、主人公、天海にしても常盤にしても現実と比較すると10歳ぐらい若すぎる感じがするのが実情です。

おじさん、おばさんばかりが出て来てはドラマになりませし、華もありませんから、そこらのところは勘弁しましょう。

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