ツルネ―つながりの一射―は風舞高校の弓道部の活躍、成長を描いたアニメですが、場面の中に数々の弓道のテーマがちりばめられております。この記事ではその中に起きたことからテーマを見つけて解説します。第一回は弓道の狙いです。
風舞高校弓道部の山之内遼平がコーチの滝川雅貴に弓道の狙いを確かめていました。そこで滝川コーチが解説をしていましたね。その解説と内容を御紹介しておきましょう。
ツルネアニメの2期第1話から弓道の狙いの考え方
弓道の狙いは基本両眼で見ることになります。その時の眼は右眼を主体としてみることを基本としています。それでも人によって変わってきますが。
なぜ右眼かというと、左眼が主体となると左眼はどう考えても的を直視しますので、必ず弓体から左側に離れたところに見えることになってしまいます。すると弓体から離れているため、拠り所がなくて難しい感じになるのです。
右眼が主体ととなると、弓体に隠れたり、弓体に半分かかったりで、弓体に対してどの位置かが見当がつきやすいことになるのです。ただ、右眼ですと、像がぼやけたり、像がいくつか見えたりという弊害が生じたりする欠点があります。
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ツルネアニメの2期第1話から弓道の狙いのつけ方
弓道の狙いをつけるのは、基本、一人ではできないのです。後ろから矢がどの方向に向いているか、矢の先が的に向いている位置を基本とします。その時の射手から的がどのように見えるかが大切なのです。
その時の状態で、的が弓に半分かかるのを半月の狙い、的にかかる状態を新月の狙い又は闇の狙い、的が弓の左側に見えるのを満月の狙いと称しているのです。
しかしこれでも結構大雑把なのです。28m離れたところから見ると、的はかなり小さいのです。的は弓体の幅に3個ほど入るはずなのです。同じ新月の狙いでも、弓の左側に接しているか、弓の中心にあるかによって、的ひとつ矢の着地点が違ってくるのです。ここまで精密に狙いを決めていくことが大切なのです。
ツルネアニメの2期第1話から実際の狙いは
決して無断でやってはいけないのですが、道場で弓を引いている方の矢の向きを見ることがあります。これは矢のりを見ると言っています。
こうすると、かなりの方が、的の後ろについていらっしゃいます。むしろ正しく的についている人の方が少ないくらいです。
これは、最初の頃はどうしても角見を効かせるような引き方にならないので、狙った方向より前の方に飛んでいくことが多いのです。初めて数年以上はこんな状態が続くので、どうしても、後ろに付けるようになるのでしょう。ましてや、その段階で試合に出ようとすれば、自分の感覚で後ろに付けていなければ、試合にならないでしょう。
ツルネアニメの2期第1話から弓道の狙いについての感想のまとめ
ツルネは風舞高校の弓道部が舞台ですから、弓道の用語とか弓道の練習方法、開設などが話題に出てきます。ここの中で出てきたテーマを拾い出すだけでも、大変良い勉強になります。
今回のテーマは弓道の狙いなのですが、とても興味深い内容ですので、研究されると面白いと思います。特に、このテーマを勉強していったときに、同様のアーチェリーが矢が的についていないことを知ってびっくりしました。
確かに、正確に同じ場所に飛ぶことがわかれば、何も矢を的に向ける必要はないのでしょうが、良い驚きだったと思います。
しかしながら、弓道は武道という側面があるために、どうしても矢のりにこだわるところがあります。そんなところが、同じ矢を扱う競技でも違っているのですね。
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