『ツルネ』2期第1話の「狙い」は、弓と的の見え方だけでなく、自分の矢筋を確かめる大切さを描いた場面です。
『ツルネ -つながりの一射-』は、風舞高校弓道部の活躍と成長を描いた作品です。弓道経験者が見ても興味深い技術や用語が随所に登場し、第1話では山之内遼平とコーチの滝川雅貴とのやり取りを通して、弓道の「狙い」について考えるきっかけが示されていました。
この記事では、その場面を入り口として、両眼で的を見る理由、右眼を主体とする考え方、半月・新月・満月の違い、そして実際に自分の狙いを確かめる方法まで、弓道初心者にも分かるように詳しく解説します。
ツルネ2期第1話の弓道の狙いとは?
『ツルネ -つながりの一射-』第1話では、風舞高校弓道部の山之内遼平が、コーチの滝川雅貴に自分の狙いを確かめてもらう場面があります。
弓道を始めた方なら、「的を見ているのだから、自分で狙いくらい分かるのではないか」と思われるかもしれません。しかし、実際にはここが弓道の少し不思議なところです。
自分から見えている的の位置と、実際に矢が向いている方向とは、必ずしも同じではありません。
そのため、最初に狙いを定めるときには、指導者などに後方から矢の方向を確認してもらい、矢が正しく的へ向いた状態で、自分には的と弓がどのように見えているのかを覚えることが重要になります。
遼平と滝川雅貴のやり取りは、単なるアニメ上の細かな説明ではなく、弓道を学び始めた人が実際に経験する問題を取り上げているのです。
『ツルネ -つながりの一射-』第1話の題名は「夏への矢声」です。物語では、県大会優勝を果たした風舞高校弓道部のその後が描かれています。
鳴宮湊は調子を取り戻したばかりで、弓を引く感覚を身体に覚え込ませたいという気持ちを強く持っています。ところが、校内ではスポーツ大会が始まり、部活動は一斉休止となります。
そんな中、山之内遼平、小野木海斗、如月七緒、竹早静弥たちは、聞き覚えのある「弦音(ツルネ)」を耳にします。
作品全体としては青春と人間関係を描いていますが、こうした物語の中に、弓道を実際に行う人なら立ち止まって考えたくなる技術的な題材が自然に盛り込まれています。
第2期は2023年1月4日から順次放送が始まりました。当時、『ツルネ』公式Xでは2023年1月21日に、第1話がバンダイチャンネルやU-NEXTで無料配信されていることも案内されていました。
『ツルネ』公式Xの2023年1月21日の投稿
現在の配信状況は当時とは異なる可能性がありますので、視聴する場合には各配信サービスの最新情報を確認してください。
私が『ツルネ』を興味深く感じる理由の一つは、こうした初心者なら一度は疑問に思う弓道の細部を、物語の流れの中で考えさせてくれることです。
狙いも、その代表的なテーマでしょう。
弓道の狙いはなぜ両眼で見る?右眼主体の考え方
弓道の狙いは、基本的には両眼を開けた状態で的を見ることになります。
ここで初心者を悩ませるのが、「両眼で見ているのに、どちらの眼を基準にすればよいのか」という問題です。
一般的には右眼を主体として的を見る考え方があります。ただし、人には利き目の違いがあり、顔の形、眼の位置、物見の深さなどにも個人差がありますので、全員にまったく同じ見え方が生じるわけではありません。
なぜ右眼が重要になるのでしょうか。
右眼から的を見ると、射手と的との間に弓が入ります。そのため、弓と的との位置関係を一つの目安にすることができます。
反対に左眼だけを主体として見た場合、左眼は的を比較的直接見る位置になりますので、的が弓体から左側へ離れて見えやすくなります。
弓体から的が大きく離れてしまうと、「弓のどこに対して的を置けばよいのか」という基準が作りにくくなります。
右眼を主体として見る場合には、的が弓体に隠れたり、半分ほど重なったりするため、弓に対する的の位置を再現する目安を持ちやすくなるのです。
ただし、両眼を開いて見ることには独特の難しさもあります。
人によっては弓の像がぼやけて見えたり、弓が二重になったように感じたり、的と弓の位置関係が安定しなかったりします。
これは初心者に限った話ではありません。
私自身も弓道を続ける中で、狙いとは単純に「的をよく見れば解決する」というものではないと感じてきました。
弓道の場合、眼だけで狙いを作るのではありません。
足踏み、胴造り、物見、引分け、頬付け、会の位置などが安定したうえで、初めて毎回同じ景色を作ることができます。
つまり、狙いは視力だけの問題ではなく、射全体の再現性の問題でもあるのです。
ここは『ツルネ』の場面からもう一歩踏み込んで考えておきたいところです。
「今日は半月に見えたから大丈夫」と考えるだけでは十分ではありません。身体の位置そのものが前回と違えば、同じ半月に見えるよう無意識に弓や顔を動かしてしまうことも考えられるからです。
狙いとは、最後に帳尻を合わせる作業ではありません。
正しい射を組み立てた結果として現れる「景色」を確認するもの、と考えたほうが初心者には分かりやすいでしょう。
半月・新月・満月とは?ツルネから考える狙いのつけ方
弓道では、弓と的がどのように重なって見えるかを表す言葉として、半月・新月(闇)・満月などが使われます。
代表的な見え方を整理すると、次のようになります。
狙いの呼び方 的と弓のおおよその見え方 覚え方
半月の狙い 的が弓の左側に半分ほど見える 半分の月のように見える
新月・闇の狙い 的が弓体に隠れるように見える 月が隠れた状態をイメージ
満月の狙い 的が弓の左側に離れて見える 的全体が見える状態
全日本弓道連盟の弓道用語辞典でも、「半月の狙い」は的を矢摺籐の左側に付けて狙うこととされています。
ただし、大切なのは「半月に見えれば必ず正しい」という意味ではないことです。
人によって顔の幅も眼の位置も違います。物見の深さも同じではありません。
そのため、矢を本当に的へ向けたとき、ある人には半月に見え、別の人には新月に近く見えるということも起こり得ます。
ここを理解せず、形だけ「半月」に合わせようとすると、かえって矢の方向を変えてしまう可能性があります。
したがって、最初に行うべきことは、自分で見た目を決めてしまうことではありません。
矢がどこを向いているかを第三者に確認してもらうことです。
基本的には、射手の後方から指導者などに矢の方向を見てもらいます。
矢が的の方向へ正しく向いていることを確認したうえで、そのとき射手自身には的が弓のどの位置に見えているのかを覚えます。
これが、自分自身の狙いになります。
弓道では、この矢の方向を見ることを「矢のりを見る」などと表現することがあります。
一人で的と弓の重なりだけを見ていると、「これくらいだろう」と考えてしまいます。しかし、その景色が実際の矢の方向と一致している保証はありません。
ですから、初心者のうちは特に、先生や経験者に確認してもらう意味が大きいのです。
そして狙いを確認するときには、単に「半月です」「新月です」と大まかに覚えるだけではなく、もう少し細かく見る必要があります。
近的では、的まで28mあります。
28m先にある的は、射手の眼にはかなり小さく見えます。
その小さな的を弓体との位置関係で判断するのですから、わずかな違いでも矢の向きには差が生じます。
たとえば同じ新月の狙いであっても、
- 的が弓の左端に接するような位置なのか
- 的が弓体のもう少し内側に入っているのか
- さらに弓の中央近くまで入っているのか
によって、矢が向いている方向は同じではありません。
元の記事で「的は弓体の幅に3個ほど入るはず」と書いたのは、この微妙な違いを意識してほしいためです。
遠くから見ると数ミリにも満たないような視覚上の違いでも、28m先では的一つ分に近い差となって表れることがあります。
したがって、狙いは「半月だから完成」というほど大雑把なものではありません。
自分の射で矢が正しく的へ向いたときの、より細かな位置関係を覚えていくことが大切なのです。
ここに弓道の面白さがあります。
的をじっと見つめるという単純な行為の中に、姿勢、顔向け、眼の使い方、矢筋、弓の位置という多くの要素が重なっているのです。
実際の弓道の狙いはどう確認する?矢のりを見る意味
実際の稽古では、他の人の矢がどの方向へ向いているのかを見ることがあります。
これを「矢のりを見る」と表現します。
ただし、ここで一つ大切なことがあります。
他人の射を無断で後方からのぞき込んだり、本人が求めてもいないのに狙いを指摘したりするのは避けるべきです。
道場にはそれぞれ指導の秩序があります。
特に初心者の場合、複数の人から違うことを言われると混乱してしまいますので、基本的には指導者や本人の了承のもとで確認するのがよいでしょう。
私が道場で経験してきた範囲では、矢のりを見てみると、矢が的の中心へ正確に向いていないことは決して珍しくありません。
かなり後ろ側へ向けている方を見かけることもあります。
むしろ、いつ見ても矢がきちんと的の方向へついている人は、それだけ射の再現性が高いとも言えるでしょう。
では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
初心者の頃は、角見を十分に働かせることを含め、弓手側の働きがまだ安定しません。
その結果、狙ったところと実際の矢所にずれが生じることがあります。
たとえば、正しく狙っているつもりなのに、矢がいつも的の前側へ飛んでしまうとします。
すると人間は自然に学習します。
「もう少し後ろを狙えば中るのではないか」と考えるのです。
そして少しずつ狙いを後ろへ動かしていきます。
的中だけを見れば、それで一時的に中ることもあるでしょう。
特に試合に出場することを考えると、現在の自分の射で中る位置に狙いを合わせたくなる気持ちはよく分かります。
元の記事でも、弓道を始めて数年ほどはこうした状態が続くことがあり、その段階で試合に出るなら、自分の矢飛びに応じた狙いを使うこともあるだろうと書きました。
しかし、ここには一つ難しい問題があります。
射の欠点を狙いによって補ってしまうと、射そのものが変化したときに、今度はその補正が過剰になる可能性があるのです。
たとえば稽古を続け、弓手の働きが改善してきたとします。
以前は前へ飛んでいた矢が、本来の方向へ飛ぶようになってきたにもかかわらず、狙いだけは以前の「後ろを狙う癖」のままなら、今度は矢が後ろへ集まり始めるでしょう。
そこでさらに射をいじると、問題が複雑になってしまいます。
私は、ここが初心者にとって非常に大切な点だと考えています。
「中る狙い」と「矢が正しく的へ向いている狙い」は、必ずしも同じとは限らないのです。
的中はもちろん弓道の大きな楽しみです。
しかし、自分の射を長い目で育てたいのであれば、「今どこを狙えば中るか」だけでなく、「自分の矢は実際にどちらを向いているのか」を時々確かめることにも意味があります。
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狙いが合っているのに中らないのはなぜ?
ここでもう一つ、初めて弓道を学ぶ方が戸惑いやすい問題を考えてみます。
「矢を的へ向けているのなら、そのまま離せば中るのではないか」という疑問です。
理屈だけで考えればもっともです。
ところが、実際の弓道ではそう簡単ではありません。
矢の方向が正しくても、離れの瞬間に身体や弓が動けば、矢は狙った方向とは違うところへ飛びます。
弓手が押し負けたり、馬手が緩んだり、離れで手先が動いたりすれば、それぞれ矢飛びに影響します。
さらに、弓そのものにも幅があります。
矢は弓の中心を貫通して飛び出すわけではありません。和弓では矢は弓の右側に番えられていますので、発射の瞬間には弓や弦、矢のしなりなどが複雑に関係します。
そこで必要になるのが角見をはじめとする弓手の働きです。
つまり、狙いとは「矢をどちらへ向けるか」という静的な問題である一方、的中は「離れの瞬間までその射をどう働かせるか」という動的な問題でもあります。
ここを分けて考えると、狙いが合っているのに中らない理由が少し理解しやすくなります。
初心者の頃には、矢が外れるとすぐ狙いを変えたくなるものです。
一本前に外れれば後ろへ狙い、次に後ろへ外れれば前へ戻す。これを繰り返していると、毎回違う狙いになってしまいます。
それでは何が原因で外れたのか分からなくなります。
狙いが確認できているなら、まず一定に保つ。
そのうえで、矢所の傾向と射の内容を見ていく。
私はこの順序が大切だと考えています。
これは、年齢を重ねてから弓道を始めた方にもぜひ覚えていただきたいところです。
若い頃ほど身体が自在に動かないと感じることがあっても、狙いや射を一つずつ確認する力は、むしろ経験を積んだ人ほど丁寧に育てることができます。
焦って一本ごとに答えを変えるより、「同じことをして結果を見る」ほうが、自分の射について多くを教えてくれます。
ツルネの狙いから考える弓道とアーチェリーの違い
『ツルネ』の狙いについて考えていくと、同じように弓矢を扱うアーチェリーとの違いも興味深く感じます。
私自身、このテーマを調べていく中で、アーチェリーでは必ずしも「矢そのものを的の中心へ向ける」という考え方だけではないことを知り、驚いたことがあります。
もちろん、弓道とアーチェリーでは弓の構造も射法も照準方法も異なりますので、単純に優劣を比較することはできません。
アーチェリーにはサイトなどの照準装置を用いる種目もあり、一定した射によって同じ場所へ矢を運ぶことを前提として、照準を調整していくことができます。
考えてみれば、毎回まったく同じ方向へ矢を飛ばせるのであれば、矢軸そのものが幾何学的に的の中心を向いている必要はありません。
再現可能な矢飛びと照準との関係が一定であれば、狙った場所へ矢を集められるからです。
これは私にとって非常に面白い気づきでした。
一方、弓道には競技スポーツであると同時に、武道として射を見る文化があります。
そのため、単に「どうすれば中るか」だけではなく、矢筋、矢のり、身体の構え、射法八節のつながりなども大切にされます。
だからこそ、矢がどこを向いているのかという問題にも関心が向くのでしょう。
私はここに、同じ弓矢を使う競技でありながら、弓道独特の奥行きがあると感じています。
ただし、ここから「狙いを補正して中てることは間違いだ」と単純化するべきではありません。
弓道にも体格差、弓具の違い、射手それぞれの射の特徴があります。
狙いは一人ひとり確認して決める必要があります。
大切なのは、自分がなぜその位置を狙っているのかを理解していることではないでしょうか。
先生に「ここを狙いなさい」と言われた位置をただ暗記するのと、「この位置では矢が的へ正しく向いている」と理解したうえで狙うのとでは、稽古の質が変わります。
『ツルネ』で遼平が狙いを確認している場面は、その意味でも印象深いものです。
技術を身につけるとは、言葉だけを覚えることではありません。
自分の身体で再現できる基準を一つずつ作っていくことなのだと思います。
ツルネ2期第1話の「狙い」をどう見る?私なりの考察
『ツルネ』は風舞高校弓道部を舞台にしていますから、弓道の用語、稽古方法、射の考え方などが物語の中に自然に登場します。
こうした一つひとつのテーマを拾い出して考えるだけでも、弓道を学ぶ人には大変よい勉強になります。
今回取り上げた「狙い」は、特に奥の深いテーマです。
初心者のうちは、「的を狙う」という言葉から、単純に弓を的へ向ければよいと思いがちです。
しかし実際には、自分の眼から見える景色、矢が現実に向いている方向、離れた後に矢が飛んでいく方向という三つは、同じものではありません。
私は、この三つを分けて考えることが狙いを理解する一つの鍵になると考えています。
まず「景色」があります。
これは半月、新月、満月など、自分に弓と的がどう見えているかです。
次に「矢の方向」があります。
これは第三者が後方から矢のりを見ることで確認できます。
そして最後に「矢所」があります。
これは実際に離した矢が的のどこへ到達したかという結果です。
初心者が迷いやすいのは、この三つを一緒にしてしまうからでしょう。
たとえば矢が前へ外れたとき、「狙いが前だった」と考えがちです。
しかし、実際には矢は正しく的についていて、離れの働きによって前へ飛んだのかもしれません。
反対に、射そのものは比較的安定しているのに、矢が最初から前を向いていた可能性もあります。
原因によって直す場所はまったく違います。
だからこそ、経験ある指導者に見てもらう価値があります。
自分では見ることのできない「外から見た射」を教えてもらい、それと自分の内側の感覚を結び付けていくのです。
これは弓道という稽古の大きな特徴でもあると思います。
また、狙いは一度決めれば永久に同じとは限りません。
稽古を重ねて姿勢が変わり、物見が安定し、頬付けや会の位置が変化すれば、見える景色も変わる可能性があります。
以前に確認した狙いだけを何年も守り続けるのではなく、射が大きく変化したときには、改めて信頼できる指導者に矢のりを見てもらうことも一つの方法です。
一方で、一本外れるたびに狙いを変えるのもおすすめできません。
狙いを頻繁に動かしてしまえば、自分の射の変化を判断する基準そのものが失われてしまいます。
決めた狙いを一定期間保ち、矢所と射を観察する。必要があれば第三者に確認してもらう。
この繰り返しが、遠回りに見えても確実な方法だと私は考えています。
弓道では、「中てたい」という気持ちは決して悪いものではありません。
的がある以上、中りは大切です。
しかし、中らなかった一本にも情報があります。
その一本を「失敗」とだけ考えるのではなく、狙い、矢のり、射の働きを確かめる材料として見れば、稽古の意味はずいぶん変わってきます。
『ツルネ』の魅力も、ただ試合の勝敗を描くだけではなく、こうした弓道の繊細な部分まで物語の中に織り込んでいるところにあるのでしょう。
ツルネ2期第1話と弓道の狙いについてのまとめ
『ツルネ -つながりの一射-』第1話では、山之内遼平が滝川雅貴に狙いを確認してもらう場面から、弓道における「狙い」について考えることができます。
弓道では基本的に両眼で的を見ながら、右眼を主体とした見え方を一つの基準として考えます。
弓と的の位置関係には、半月、新月・闇、満月などの呼び方があります。しかし、顔の形や眼の位置、物見などには個人差がありますから、名前だけを覚えて「半月なら正しい」と判断するのは十分ではありません。
大切なのは、実際に矢が正しく的へ向いている状態を指導者などに確認してもらい、そのとき自分にはどのように見えるのかを覚えることです。
さらに、矢が的へ向いていることと、実際に矢が的中することも別問題です。
狙い、矢のり、離れた後の矢所を分けて考えることで、自分の射のどこを見直せばよいのかが分かりやすくなります。
今回のテーマを掘り下げる中で、私は改めて、弓道の狙いは単なる照準技術ではないと感じました。
自分から見える景色と、外から見た矢筋と、実際に起こった結果。この三つを少しずつ一致させていく作業そのものが、弓道の稽古なのかもしれません。
そして、同じ矢を扱うアーチェリーと比較してみても、武道として矢のりや射のあり方を重視する弓道には独特の考え方があります。
『ツルネ』の一場面をきっかけに、このようなところまで考えてみると、作品を見る楽しみも、実際に弓を引く楽しみもさらに深まるのではないでしょうか。
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よくある質問
弓道の狙いは半月にすれば正しいのでしょうか?
半月は代表的な狙いの一つですが、すべての人が半月になれば正しいという意味ではありません。
顔の幅、眼の位置、物見などによって、矢が正しく的へ向いたときの見え方には個人差があります。最初は指導者などに矢のりを確認してもらい、その状態で自分にどう見えるかを覚えることが大切です。
弓道では片目を閉じて狙ってはいけませんか?
一般には両眼を開けて的を見る方法が基本になります。
両眼で見ると弓や的が二重に感じられることもありますが、自己判断で片目だけに変えるのではなく、まず先生や指導者に相談しながら、自分の眼の使い方を確認することをおすすめします。
狙いが合っているのに矢が外れるのはなぜですか?
狙いが正しくても、離れの瞬間の弓手や馬手の働き、身体の動きなどによって矢所は変化します。
そのため、矢が外れるたびに狙いを変更するのではなく、まず矢のりが正しいかを確認し、そのうえで射全体を見直すことが重要です。狙いと射を分けて考えると、原因を整理しやすくなります。
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