弓道の弓を買うときのおすすめの選び方は?

弓道の道具、衣装

弓道の弓を買うときにはいろいろ悩むものです。第一に選び方がわからない。第二に値段が高い。第三に選んだら弓力を変えられない。第四に壊れるかもしれない。

以上のことから私は初心者が弓道の弓を買うのはできるだけ遅く、できれば三段になるまでは何とか借り物で済ますことをおすすめしています。

でも、それぞれ諸事情がありますから、どうしても買わなければならない時期が来ます。

ある程度体制が整った学生弓道なら学校なり顧問なりにお任せするとして、中高年の社会人が取り組むことを想定して弓を購入する場合の注意点をまとめてみます。

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弓道の弓を買う時のスタンス

自分が今どんな立ち位置にあるかを見極めていくことが重要だと思います。自分の弓力が定まらない間は可能な限り道場で備え付けの弓を借りるなど間に合わせで済ますことをお勧めしています。

また、自分の弓力見極め方も紹介していますが、この弓力に合った弓を借りて練習するのがベストの選択です。

理想的に言えば三段受審までは何とか借り物で済ませることが一番良いと考えます。でも、そんな理想的な環境がすべての人に与えられるわけではありません。

私の時も道場の弓を借りて受審することができませんでしたので、初段を受審するときには買うことになりました。

その時はあきらめて買うことになりますが、最初はやはりグラスファイバーの弓を買うのが無難かと思います。

社会人となるとどうしても竹弓が欲しくなるでしょうし、この頃は壊れにくくなったともいわれていますが、どうしても不安が残りますので、一張目はグラスの弓にしてください。

そしてキロ数の判定は、自分の取り回しが自由にできるぐらいです。具体的な方法は次のサイトで紹介しておりますのでご覧ください。

弓道の初心者に適切な弓の強さは?最初は弱めで型の習得を
初心者が弓道教室に入ったとき、どの程度の弓力の弓を使えばいいのでしょうか。人それぞれ体力、腕力が違いますから、本当はその人に合わせて考えなければいけないのです。また、弓を購入する段階になると、強い弓が引きたくなり迷ってしまいます。そこで私なりの考え方を、段階的に説明します。

多分この方法で試した弓力はがっかりするほど低いかもしれません。特に中年の男性はプライドが許さないかもしれませんが、将来のためにここはグッと我慢することです。

そもそもこの段階で弓の強い弱いを自慢しても仕方がありません。自慢するならもっと練習して自由に使えるようになってからにしましょう。

自分の引き尺についても承知のことと思いますが、自分の喉から左手の先までが基本的な引き尺です。これが85㎝までなら並弓、90㎝までなら二寸伸び、それ以上は四寸伸びです。

これに自分の弓力に合ったグラスファイバー弓というのが基本線です。合成弓の特徴もいろいろあるそうですが、私は気にしたことはありません。

というのも、まだまだ弓力も上がっていくでしょうし、中高年の方であればいずれ竹弓に移っていくのですが、これは練習過程と割り切っています。

それから、弓を買うときは必ずわかる人について行ってもらいましょう。自分の引き尺などの勘違いもあるし、引いた時の形なども見てもらえますので。

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グラスファイバー弓とカーボン弓のどちらを買うか

いざ弓具店に行くと目移りします。合成弓といっても大別するとグラスファイバー弓とカーボン弓があります。カーボン弓のほうが軽くて反発力が強いので一般には良い弓とされています。値段も少し高めになります。

ここは、その人の方針によります。

高校生、大学生のように競技中心で進めていく方には、より高性能なカーボン弓に進まれれば良いのです。

しかし、大部分の中高年の社会人にとっては、最終的には竹弓に進んでいくことでしょうから、先ほどの説明でも述べたとおり、安いグラスファイバー弓を練習の過程として使っていくほうが良いと考えております。

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竹弓を買うまでに学んでおくこと

グラスファイバー弓で練習をつんで自分の弓力が十分定まってきて、三段ぐらいまで行ったならいよいよ竹弓に手を出す時期となります。おめでとうございます。

でも竹弓には必ず破損がつきものですので、これに対する対応もある程度わきまえておかねばならないと思います。あまり自慢できないですが、私はこれまで10張りほど竹弓を手に入れました。

そのうち、外竹割れ(いわゆる笄)が3回中間地点で折れたのが1回上関板で折れたのが1回下関板で折れたのが1回ありました。

折れてしまえば基本的にもう使い物になりません。また外竹割れですと最低4万円の出費となりますし、修理前の状態とは違うような感じで帰ってきます。

自分の引き尺が85㎝と並弓でぎりぎりであることも原因のひとつですが、やはり引き方にも問題があるようです。いくつか反省を込めてこんな引き方はやめたほうが良いことを述べておこうと思います。

反動をつけるような引き方は厳禁

例えば、弓が強く感じるときに、エイっと反動をつけて引くようなことは危険だと考えます。あくまでもじわじわと余裕をもって引いていくことが大切です。

こんなこともあって前出の弓力の見極め方も考えるようになったのです。

弓を必要以上にねじらない

角見を効かせるために必要以上に弓をねじっていくと竹の繊維がストレスを受けて縦に切れやすいともいわれています。

特に前に矢が行く人は角見をかけるつもりで、弓をねじっていることが多いのです。弓は角見の押しで自然に効かせるとして必要以上に捩じることはやめたほうが良いかと思います。

弦を張ってすぐに使わない

意外と多くの人がすぐ使っていてはらはらします。毎日のように使っているなら、そうでもないのですが、たまにしか使わない人は、できれば何分かなじませて、巻藁等で準部運動をしてから行射にかかることです。

冬の間は弓が乾燥し硬くなるので特に注意

冬の間は自分の体もこわばっていて引き方に無理が生じるし。弓も硬くなるので特に注意してください。

注意点はこんなところですが、それでもやはり起こるときはあります。

並弓のところを二寸伸びを使えば弓の負担が少なくなるといわれる方もいますが、実際に笄が発生するのは、引き切った時よりも大三ぐらいのときに発生するので、果たしてこれも効果があるかわかりません。

実際私が中折れした弓は二寸伸びでした。

散々脅かしましたが、この頃は弓師さんも壊れる弓はどうも評判が悪そうなので、だんだん出回らなくなりました。私が最近買った弓はとても頑丈で壊れるそぶりも見せません。

むしろ昔の弓は、特に高級と言われている弓は、竹も相当乾燥している材料を使っているので壊れやすかったとも聞いております。今では材料も入手しにくくなったのが幸いしているかもしれません。

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竹弓はどのように買うべきか

以上の注意点を踏まえたうえで、竹弓を購入してみてください。脅しすぎたようですが、この頃はあまり壊れる弓は見かけないので、あまり高級品でない限り大丈夫じゃないでしょうか。

購入するときは、並弓、二寸伸び、四寸伸びを伝えて、弓力を伝えれば何張りか出してくれるでしょう。その中からあまり高級品でないものを選んだほうが良いかと思います。

前にも述べましたように初めての竹弓ですからなるべくリスクを減らしたほうが良いと思います。

昔だったら一燈斎クラスでしたが、これも少し高い部類になってしまいました。

竹弓は貴重品ですから、やたらに触らないように。手に取るときは一言声をかけてからにしてください。肩入れなども必ず断ってください。

また、弽をつけての肩入れなどは断られることもあるので注意してください。

そして、これも同じですが、必ず引き成りを見てもらいましょう。上下のいびつなどは自分ではわかりませんから。

また、弦の成りを見る人がいますが、商品ですので、それなりに入来になっているのが普通だと思います。

そこでも弦の通りがおかしければちょっと怖い感じがします。本当は弦を外してしばらく置いておいて、そののち張ってみればよいのですが、そんなことをすれば怒られますから無理でしょう。

そしてどうしても気に入ったものがなければ無理をする必要はありません。なにしろ高い買い物ですから、義理で買う必要はありません。

弓はすべておなじものはありませんので、出会いは縁です。縁がなかったということで、またの機会でも良いでしょう。

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弓道の弓を買うときのおすすめの選び方のまとめ

弓道の弓を購入するときにどのような点に注意してのぞむべきかを私の経験を踏まえて書いてみました。新しい弓を買うことはそれなりに喜びでもあります。

特に最初の竹弓を買ったときはうれしくて仕方がなかったことを記憶しております。そして残念なことに破損してしまったことも。

でも、これらの経験を踏まえて、弓について深く学んでいくことになります。そうすると次の弓も欲しくなるでしょう。

これは仕方がないことで、ある程度年数を踏まえると、家の中には数張りの竹弓が並んでいることになります。それぞれの弓にはそれぞれの思い出が残ります。大切に思い出を育んでください。

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