弓道場の弓の貸し出しサービスで心地よい練習環境を手に入れよう

弓道の道具、衣装

主に初めて弓道を練習される方はどのような道具を揃えればよいのか不安に思う方が多いと思います。たいていは最初に習うときに指導者の方に尋ねるのが一番手っ取り早いのですが、その機会もない場合もあるでしょう。

特に弓については買えば値の張るものですし、結論から言えば可能な限り、数年間は借りておいた方が良いと考えられます。本記事では特に弓について貸し出しサービスを受ける場合の考え方をご紹介します。

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弓道場の弓の貸し出しサービスのメリットとは?

弓道の道具の中で弓は最も値の張るものです。初心者用の安いものでも3、4万円はしてしまいます。しかも初心者の間は型の修練をしていかないと身につかないことから、弱い弓で練習する方が上達が早いのです。そして、徐々に弓力を上げていくというのが理想の練習形態です。

そんなことから、可能な限り備え付けの弓を借りていくのが望ましいのです。これは決して恥ずかしいことではありません。弓道を始めて数年間はこんな状態になるのが普通です。貸し出しというと普通は費用を節約するためと考えてしまいますが、後で使わなくなる弓を数張も購入するほどもったいないことはないのです。

ズバリ、メリットをまとめると。

1.はじめは弱い弓から始めて、射法八節と言われている型の修練がスムーズにできるようになります。

2.型がある程度できてから、徐々に弓力を上げることができます。そのため、初心者の段階で変な癖をつけることを避けることができます。

3.基本的に道場の備品ですからタダですので、費用の節約にもなります。

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貸し出し弓の利用方法: ステップバイステップガイド

弓道場においては多くの場合初心者用の弓が揃えてあります。ほとんどは初心者用と言われているグラスファイバー製の弓になります。たまには所属の部員の寄付などでカーボン弓が置かれている場合があります。極稀には竹弓が置かれていたりもします。

初心者はその場合どのような弓を持つべきなのでしょうか。ほとんどは初心者というとあなたはこれと言って渡される場合が多いのですが、これはこんなメカニズムになっています。

まずは、引く方の体格を見てみます。身長165㎝以下だと引き尺は85㎝以下になりますので、大抵は並弓という長さ221㎝の弓を渡されます。

それ以上の方は伸び弓と言って226㎝の弓を渡されます。これは並弓が引き尺85㎝以下を想定しており、それ以上引くと不具合が生じる場合があるために決めています。

その他でも並寸よりも短い三寸詰、伸弓よりも長い四寸伸もありますが、まだ道場にはあまりおいていないようですので、どちらかを使うことになります。

それでは壊れるのではと思うでしょうが、グラスファイバー弓、カーボン弓は強いのでそれほど心配しなくて良いでしょう。

後は弓力です。大抵は道場の弓には㎏数が書かれています。弱いものでは7㎏、8㎏強いものでも12㎏、13㎏ぐらいではないでしょうか。

ここで気を付けていただきたいのは可能な限り弱い弓を持っていただきたいということです。初期の段階で力自慢をしても仕方がないのです。それよりも型を習得するのが大切なのです。

初めて弓道の型を覚えると今までとは違った筋肉を使うため、どうしてもいびつな格好になってしまいます。本当はエアでやって2,3か月、十分型ができてから、次にゴム弓で2,3か月かけて型ができてからとしていただきたいのですが、こんなにやったら飽きて辞めてしまうので、弓を持たせているのです。

こんなことを理解して、最初は一番弱いところから、それが十分できてから、2、3か月かけて㎏数を上げていくのが正解なのです。

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弓道場で試す弓の選び方

貸し出される弓について最低限の情報をお知らせしたいと思います。弓には、グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓、竹弓の三種類があります。中には竹弓にカーボンを内蔵したものもありますが、詳細は省きます。そのうち貸し出しているのはグラスファイバー弓とカーボンファイバー弓です。

どちらも見た感じは変わりませんし、そこそこ耐久性があるので、初心者が扱っても壊れる心配もないでしょう。本当はグラスファイバーとカーボンの違いも見ただけでは、カーボンの表示かなければわからないかもしれません。

特徴としては、グラスファイバー弓に比べてカーボン弓はその重量が軽いことです。更に、弓の反発も強くなります。このため反動も強くなるので、手の内が作りにくいなどという欠点があるのです。

もうお分かりでしょう。最初の段階で使うのはグラスファイバー弓です。カーボン弓の方が軽いからと言って使いやすいわけではないのです。カーボン弓は矢飛びを気にするようになってからで十分です。

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弓の貸し出しでの安全対策とマナーのポイント

道場によって弓を貸し出す範囲は異なってきますので注意が必要です。その道場内での利用はほとんどですが、中には外の審査にも使うことを許可してくれることもあります。これは本当にありがたいことです。

例えば熱心に練習すれば1年ぐらいで審査を受けることになります。その段階で弓を買うのはやはり早いと考えられます。理想としては3年ぐらいは借りる状態で過ごしたいものです。

それでも道場の取り決めで外への持ち出しが許されないと自分で買うか誰かに借りるしかありません。

道場の弓でも誰かの弓を借りるにしてもある程度のマナーは必要です。

1.弦はなるべく自分で用意すべきです。道場備え付けの弦もありますが、正直言ってあまり整備されたものではありません。弦はある意味消耗品ですので、可能な限り自分で用意すべきでしょう。と言って高い弦を買う必要はないと思います。一本数百円も出せば十分でしょう。

2.弦を買ったら自分が使う矢に合った中仕掛けを作ってもらってください。よく初心者教室でお手伝いさせていただくのですが、道場備え付けの弦では、自分が使う矢に合わないため、はまらなかったり、途中で外れたりで、それだけでストレスになります。

3.これはほとんどの人がやっていないのですが、弓を使い終わったら、乾いた布で乾拭きしてください。これまでの汚れが取れて、少しはきれいになるはずですし、これまでの汚れでビックリするくらい布が汚れるはずです。。そして弦を外して、備え付けの弦をつけて戻してください。

4.弓を外に持ち出す場合は必ず弓巻を巻くか、弓袋に入れてください。弦は外した状態で持ち歩いてください。当然ですが、乱雑な扱いとか上下を間違えないようにしてください。

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弓道場の弓の貸し出しサービスで心地よい練習環境をのまとめ

弓道場の備え付けの弓を借りる際の注意点を解説してきました。初心者の段階で弓を借りることは本当にありがたいことです。7㎏、8㎏の弓などは成人男子であれば経験を積めば使わない種類のものです。

しかしながら、そんな成人男子でも始めたばかりの頃は筋肉の使い方がわからないせいか、この程度でも姿勢がねじれたり、人によっては十分に引けなかったりと散々な結果になってしまいます。

どうか、借り物かと考えずに初期段階の用具として活用していただければ幸いです。

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