弓道の矢番え動作を完全解説|座射の手順・目使い・審査の注意点

審査準備

弓道の矢番え動作は、座射で弓を立て、弦を返し、甲矢を番え、乙矢を打ち込むまでを、姿勢・目使い・呼吸とともに整えて行う一連の所作です。

とくに審査では、矢を弦に番えることだけに気を取られず、弦の位置、左肘、左膝、矢羽、目線まで含めて落ち着いて行うことが大切です。最初は複雑に感じますが、一つずつ順序を確認すると、矢番えは決して覚えにくい動作ではありません。

弓道を始めたばかりの頃は、矢のつがえ方そのものに慣れていないため、どうしても矢番えの所作がぎこちなく見えるものです。

また、審査では矢番え動作について、目の付け所や一つひとつの動作を丁寧に行うことが求められます。そこで今回は、私自身が稽古や講習の中で繰り返し確認してきた内容をもとに、座射における矢番えの一連の流れを順番に振り返ってみたいと思います。

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弓道の矢番え動作とは?座射ではどこから始まるのか

矢番え動作を理解するには、射位で開き足を行い、脇正面を向いたところから順番に確認するのが分かりやすいです。

この記事では主として座射の場合を取り上げます。立射では身体の扱いが異なる部分がありますので、まずは座射に絞って説明します。

たとえば5人立ちで射位に入り、開き足をして脇正面に向いたとします。ここから矢番えに向かう準備が始まります。

1.弓を円弧を描くように立てる

まず弓を立てます。

このとき、急に弓を起こすのではなく、徐々に円弧を描くように立てていくことを意識します。

そして、とても大切なのが、弦を自分の身体の正中線、つまり身体の真ん中に置くことです。

一人で練習していると、それほど気にならないかもしれません。しかし5人立ちを正面から見ると、5人の弦の位置が揃っているかどうかは意外なほどよく分かります。

矢番えは自分の手元だけを整えればよい動作ではありません。

複数の射手が並んだときに、それぞれの姿勢や弓の位置が調和して見えることにも意味があります。弓道の体配では、この「自分一人だけではない」という感覚が大切だと私は考えています。

2.姿勢を正し、左膝を生かす

弓を立てたら姿勢を正し、左膝を生かします。

左膝を十分に生かさないまま次の動作へ進む人を見かけることがありますが、これは袴を着けていても正面から見ると案外分かるものです。

「袴で隠れているから目立たないだろう」と考えないほうがよいでしょう。

このあたりの動作は立ちの全員で共通していますので、日頃の稽古から丁寧に行っていれば、自然と周囲とも調和してきます。

3.左肘を張り、目線を前方へ置く

次に注意したいのが左肘です。

弓を持っている左手の肘を適度に張り、だらりと下げないようにします。

緊張感が薄れると肘が下がりやすくなります。矢番えに意識を取られていると、こうした身体の形が崩れていても本人はなかなか気づきません。

そして目線は、自分の前方およそ2mあたりに置く意識でいます。

二番以降の射手であれば、前の人の背板あたりを見るような感覚になるでしょう。

ここで大切なのは、必要もないのに視線をあちこち動かさないことです。矢番えは手だけの手順ではなく、姿勢・目使い・弓・矢を一体として行う所作だからです。

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弓道の矢番え動作で弦を返すには?二段階で考えると分かりやすい

弦を返す動作は、弦の位置を正中線付近に保ちながら、最初に弓を身体側へ寄せ、その後に弓を左へ移す、と二段階で覚えると理解しやすくなります。

次は弓の弦を返す動作です。

慣れてしまえば自然にできるようになりますが、初心者にとっては、ここが矢番えの中でも少し難しく感じられるところかもしれません。

右手で弦を持つ位置

右手で弦を持つ位置は、本弭から40cmくらい上、小反節と乙腰節の間あたりを一つの目安として考えます。

名称だけでは分かりにくい場合は、座った姿勢で右手を腰の位置から自然に伸ばしたあたり、と考えると感覚をつかみやすいでしょう。

ただし、身体の大きさや指導を受けている流派・道場による扱いの違いもありますので、最終的には指導者の教えを優先してください。

第一段階は弦を前へ、弓を身体側へ

弦は自分の正中線の位置を大きく外さず、若干前へ押すような感覚で扱います。

そうすると、正面から見た弦の位置を大きく変えずに、弓のほうが身体側へ寄ってきます。

結果として、正面から見ると弦と弓がほぼ重なるような関係になります。これが第一段階です。

初心者のうちは「弓をどう動かそうか」と考えがちですが、むしろ弦の位置を基準にして弓を動かすと考えたほうが整理しやすいでしょう。

第二段階で弓を左へ移す

次に、弦の位置を大きく動かさないようにしながら、弓を自分から見て左側へ移します。

これが第二段階です。

つまり、練習するときには、

  • まず弦の位置を意識しながら弓を身体側へ寄せる
  • 次に弦を基準として弓を左側へ移す

という二つに分けて覚えるとよいでしょう。

最初のうちはどうしてもぎくしゃくします。

しかし何度も繰り返していくと、二つの動作がつながり、ほとんど一続きの動きとして行えるようになります。

弦を返すときは矢羽にも注意する

ここで見落としやすいのが、右手に持っている矢です。

弓と弦の扱いに気を取られて、矢の羽が床を擦っていないでしょうか。

本人は弦を上手に返せたつもりでも、矢羽が床に触れていたのでは、所作全体としては落ち着きがありません。

私が稽古するときには、弦を返す間も、できるだけ矢を床面と平行に保つことを意識しています。

さらに目線にも注意します。

弦をつまむときには当然そこを見る必要がありますが、その必要な確認が終わった後まで視線を手元に残さないようにします。再び前方へ目を戻し、前述したおよそ2m先を見る感覚を保ちます。

ここでも「目だけ先に動かす」「手だけ先に動かす」と考えるのではなく、動作に応じて目使いを整えることが大切です。

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弓道の矢番え動作の手順|甲矢を弦に番えるまで

甲矢を番えるときは、矢を左手で受け、甲矢と乙矢を見定め、乙矢を分け、甲矢の筈を弦まで運んでから筈を弦に入れます。

弦が無事に返ったら、いよいよ実際の矢番え動作へ入ります。

ここでの説明は私が学んできた礼射系の所作を基準にしています。武者系では一部の手順が異なりますので、その点は注意してください。

1.右手を弓の外側へ運び、左手で矢を受ける

まず、矢を持った右手を動かします。

右肘の内側が弦のところへ来るくらいまで、一動作で右手を弓の外側へ運びます。

感覚としては、弓を抱きかかえるように右手を回していくと分かりやすいでしょう。

そして、弓を持っている左手の人差し指と中指で矢を挟みます。

このときは、すぐに矢を見ようとせず、まずは目線を正面に保つようにします。

初心者の頃には、手が動き出す前に目だけが先に矢へ向いてしまうことがあります。目使いと身体の動作を分けて稽古しておくと、この癖を直しやすくなります。

2.目線を矢羽へ移し、甲矢を確認する

矢を左手で受けたら、ここで目線を矢羽のほうへ移し、甲矢を見定めます。

甲矢・乙矢の詳しい見分け方そのものについては、ここでは深入りしません。

ただし、射場へ入る前の段階で、甲矢と乙矢を自分が迷わず分かる状態にしておくことが重要です。

私の場合も、あらかじめ甲矢が下、乙矢が上になるように持つことを基本としてきました。そうしておけば、矢番えの途中で「どちらだっただろう」と迷う必要がありません。

審査の場では、ごく小さな迷いでも、その人自身には大きな焦りとなります。

だからこそ、射場へ入ってから何とかするのではなく、入場前の準備で迷う要素を減らしておくことが大切なのです。

3.乙矢を右手に取る

甲矢を確認したら、目線はそのままにして、甲矢を残し、乙矢を右手に取ります。

乙矢を取ることができたら、目線を正面へ戻します。

ここは動作そのものより、目使いを丁寧に行うことがポイントになります。

「見るべきときに見る。用が済んだら正面へ戻す」という単純なことですが、緊張すると意外に崩れやすいものです。

4.乙矢を甲矢の筈まで運ぶ

次に、乙矢を甲矢と平行にしながら、甲矢の筈のところまで運びます。

このときは、目線も右手とともに移動させていきます。

私の場合は、右手が甲矢の筈のところへ来るまでは、乙矢を基本的に床面と平行にして運ぶようにしてきました。

ただし、ここは学んだ道場や系統によって扱いに違いがあり、途中で乙矢を下げる形も見かけます。

弓道の体配には、すべてを自分の経験だけで「これしかない」と決めつけないほうがよい部分があります。所属する道場や指導者から教えられている作法がある場合は、その教えを確認してください。

5.甲矢の筈を弦のところまで運ぶ

乙矢を甲矢の筈のところで一度床面と垂直にし、右手で甲矢の筈をつかみ、一動作で甲矢の筈を弦の位置まで運びます。

私が学んだ礼射系では一動作で行いますが、武者系ではこの部分を二動作で行う違いがあります。

このときの目線は右手に置きます。

ここで初心者の方が迷いやすいのが、筈の溝と弦の向きが合っていない場合です。

筈の位置が弦に合わないときは、まず筈そのものを弦の位置までまっすぐ運びます。

その後で、筈の溝が弦に合うように矢を回します。

私はここを非常に大切なポイントだと考えています。

弦のところまで運んでいる途中から筈を回してしまうと、右手の軌道が乱れ、矢番え全体が落ち着かなく見えやすくなるからです。

以前には右手で甲矢の筈を取った段階で矢を回すやり方を見かけることもありましたが、私の周囲では近年あまり目にしなくなりました。

6.筈を弦に入れる

いよいよ甲矢を番えます。

右手の人差し指と中指で、正面から筈が見えないように扱いながら、筈を弦に入れます。

ここで意識したいのは、「弦を筈へ入れる」のではなく、「筈を弦へ入れる」という考え方です。

言葉だけ見ると細かな違いのようですが、身体の使い方として考えると大きく異なります。

弦を右へ左へ探しながら筈に合わせるのではありません。弓と弦の位置を保ち、そこへ筈を運んで番えます。

矢番えが安定しない方は、「どちらを動かしているか」を一度確認してみるとよいでしょう。

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弓道の矢番えで乙矢を打ち込む方法は?羽の向きまで確認する

甲矢を番えた後は、乙矢をいったん垂直にし、甲矢の下側へ打ち込み、左手の薬指と小指の間に挟みます。礼射系と武者系では挟む指が異なる点にも注意します。

甲矢を弦に番えたら、次は乙矢の打ち込みです。

まず、右手に持っている乙矢を一度床に対して垂直にします。

この動作を5人全員で厳密に合わせる必要はないともいわれますが、審査ではここで一呼吸置くような落ち着いた運行をすることが多いものです。

ただし、立ち全体の流れを止めてまで待つものでもありません。

体配では「合わせる」という意識が強すぎても不自然になります。自分の動きを急がず、かといって周囲を必要以上に待たせない。その中間にある自然な間合いを身につけることが大切だと思います。

乙矢は甲矢の下側へ打ち込む

乙矢は、甲矢の下側へ打ち込みます。

そして礼射系では、左手の薬指と小指の間に乙矢を挟みます。

一方、私が承知している武者系では、左手の中指と薬指の間に挟む点が異なります。

こうした違いは、自分がどの系統の所作を学んでいるのかを曖昧にせず、普段から指導者に確認しておくことが大切です。

乙矢は羽の位置にも注意する

このとき、もう一つ忘れてはいけないのが羽の向きです。

乙矢は、走り羽が下になるように扱います。

そのため、私が矢の向きを確認するときには節の位置も手掛かりにしてきました。

射付節は走り羽と同じ向き、箆中節は走り羽と反対方向にありますので、その関係を理解しておけば、乙矢を打ち込むときの向きを確認しやすくなります。

ジュラルミン矢やカーボン矢では、竹矢と比べて節を目印にできません。

そのため私は、必要に応じて乙矢に射付節や箆中節に相当する位置を確認できる目印を付けておくのも一つの方法だと考えています。

もちろん、審査や競技で使用する矢については所属団体や指導者の方針もありますので、目印を付ける場合は確認したうえで行うと安心です。

乙矢を左手に収めることができたら、右手を腰の位置へ戻します。

これで一連の矢番え動作が完了します。

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矢番え動作を審査で落ち着いて行うには?目使いと呼吸が重要

審査で矢番えを安定させるには、手順を暗記するだけでなく、目使いと呼吸まで含めて無意識に近い状態でできるほど反復しておくことが重要です。

矢番えの手順そのものは、順序を覚えれば誰でも少しずつできるようになります。

ところが、審査になると普段できている人でも突然ぎこちなくなることがあります。

なぜでしょうか。

私はその理由の一つが、「間違えないようにしよう」という意識が強くなりすぎることにあると考えています。

「左膝を生かさなければ」「弦を中央へ」「次は目線」「乙矢はどうするのだったか」と、一つひとつ頭の中で確認していると、身体の動きが途切れてしまいます。

さらに矢番えに意識を使い切ってしまい、その後の射法八節へ移ったときに集中が薄れてしまうこともあります。

講習会で注意された点を審査直前だけ修正しようとすると、この状態に陥りやすいものです。

だからこそ普段の稽古から、「今日は審査ではないから適当でよい」と考えず、毎回同じ手順で行うことが大切です。

矢番えで初心者が確認したいポイント

一連の動作を振り返ると、主な確認点は次のようになります。

  • 弓を立てるとき、弦を身体の正中線付近に置く
  • 姿勢を正し、左膝を生かす
  • 左肘をだらりと下げず、適度に張る
  • 必要のないときは目線をむやみに手元へ落とさない
  • 弦を返す間も矢羽で床を擦らない
  • 甲矢・乙矢を射場へ入る前から迷わないよう整理しておく
  • 甲矢の筈はまず弦まで運び、その後に必要なら向きを合わせる
  • 弦を筈へ動かすのではなく、筈を弦へ入れる
  • 乙矢の打ち込みでは羽の向きを確認する
  • 最後まで慌てず、呼吸と動作を結びつける

これらを一度に全部直そうとすると、かえって身体が固まります。

私がおすすめしたいのは、稽古ごとに「今日は目使い」「今日は弦を返すところ」というようにテーマを一つ決め、その部分を重点的に確認する方法です。

中高年になってから弓道を始めた方の場合、とくに「一度で全部覚えなければ」と焦る必要はありません。

身体で覚える所作は、本を読んだだけで完成するものではなく、同じ動作を静かに繰り返した時間そのものが技術になるからです。

目使いは「どこを見るか」だけではない

矢番えで「目線はどこですか」と聞かれることがあります。

もちろん視線を置く場所は大切ですが、それと同じくらい重要なのが、いつ見るか、いつ戻すかです。

たとえば弦をつまむときには弦を見る必要があります。

甲矢を見定めるときには矢を見る必要があります。

筈を弦へ運ぶときにも、右手を見る場面があります。

問題は「手元を見てはいけない」ということではありません。

必要なところを必要な時間だけ確認し、その役割が終わったら視線を適切な位置へ戻すことが大切なのです。

私は、弓道の目使いとは単なる視線の方向ではなく、気持ちをどこに置くかを外から表したものでもあると感じています。

手元をいつまでも見ていると、身体も気持ちも小さく縮まりやすくなります。目線を整えることで、姿勢や呼吸まで落ち着くことがあります。

呼吸と矢番えを別々にしない

そしてもう一つ忘れたくないのが呼吸です。

私が習ってきた中では、吸う息を使いながら動作へ入ることを基本として稽古してきました。

ただし、呼吸は機械的に「ここで何秒吸う」と決めるものではありません。

最初のうちは動作を覚えることで精いっぱいですから、まず正しい順序を身につけ、その後で一つひとつの動作と呼吸を結びつけていくとよいでしょう。

目使いがある程度身についたら、次は呼吸を確認する。

呼吸が整ってきたら、今度は立ち全体との間合いを見る。

このように段階を追って練習すると、矢番えは少しずつ「覚えた動作」から「自然な体配」へ変わっていきます。


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矢番えは射法八節の前準備ではなく、射そのものにつながる

ここからは私見ですが、矢番えを単なる「矢を弦につける準備作業」と考えないほうが、弓道全体は上達しやすいのではないかと思います。

矢番えの段階で身体が前後左右に揺れ、目線が落ち着かず、呼吸が乱れている状態から、足踏みや胴造りに入った瞬間だけ急に整えるのは難しいからです。

反対に、矢番えの段階から正中線を意識し、左肘を張り、目使いを静かに保ち、呼吸を乱さずにいれば、その落ち着きが次の動作へつながります。

つまり、矢番えは射法八節の外側にある雑務ではなく、良い射を始めるための土台だと私は考えています。

審査を控えると、どうしても「減点されない矢番えをしよう」と考えてしまいがちです。

しかし本当に目指したいのは、審査員に見せるためだけに形を整えることではないでしょう。

普段から自然な動作として身につけ、その結果として審査でも同じ所作ができる状態が理想です。

講習会で注意された点をその日のうちにノートへ書き、一度にすべて直そうとせず、何週間かかけて一つずつ身体へ落とし込む。

年齢を重ねてからの稽古では、そのような進み方のほうがかえって確実だと私は感じています。


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弓道の矢番え動作まとめ

弓道の矢番え動作は、最初の頃にはなかなか難しく感じます。

しかし、弓を立てる、弦を返す、甲矢と乙矢を分ける、甲矢を番える、乙矢を打ち込む、という流れを一つずつ分けて練習すれば、少しずつ身体に入ってきます。

とくに注意したいのは、弦の位置、左膝、左肘、矢羽、目使い、呼吸です。

練習のときに矢番えをいい加減に済ませていると、審査前だけ意識してもなかなか自然な動作にはなりません。

さらに、矢番えばかりを気にして肝心の射がおろそかになってしまっては本末転倒です。

矢番えを意識しなくても落ち着いて行えるくらいまで、普段から繰り返すことが大切です。

ここでは手順を中心に説明しましたが、稽古が進んできたら、目の付け所と呼吸についても丁寧に考えてみてください。

一つひとつの呼吸を確かめながら体配を繰り返していくと、以前は複雑に感じていた矢番えが、やがて一連の静かな動作としてつながってくるはずです。

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よくある質問

弓道の矢番えとはどの動作を指しますか?

この記事でいう矢番えは、座射で弓を立てて弦を返し、甲矢と乙矢を扱いながら、甲矢の筈を弦に番え、乙矢を左手へ収めるまでの一連の動作を中心に指しています。

単に筈を弦へ入れる瞬間だけでなく、その前後の姿勢・目使い・矢の扱いまで含めて練習すると理解しやすくなります。

矢番え動作で目線はずっと前方2mを見ればよいですか?

いいえ。基本的には前方へ目を置きますが、弦をつまむ、甲矢を確認する、筈を弦へ運ぶなど、確認のために手元を見る必要がある場面があります。

大切なのは手元を一切見ないことではなく、必要なところを見た後、いつまでも視線を残さず適切な位置へ戻すことです。

矢の筈と弦の向きが合わないときはどうしますか?

筈を弦まで運ぶ途中で矢を回し続けるのではなく、まず筈を弦の位置までまっすぐ運び、その後で筈溝が弦に合うように調整すると動作を整理しやすくなります。

ただし、細かな所作には所属する流派や道場による違いがありますので、最終的には指導者の教えを優先してください。

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