前回は日本沈没が避けられない状況となったとの田所博士の見解をめぐって、政府の中では、移民の方法を探る関係者と、厳しい現実を見たくないために、田所博士に疑いを向ける人々が描かれていました。最後には、ついに田所博士とDプランズ社の関係にメスが入り東京地検特捜部に捜査されるところまで行きました。いよいよ日本沈没は政治的様相を帯びてきたようです。
田所博士の逮捕で日本沈没のシナリオを誰が検証するか
田所博士(香川照之)の逮捕は移民推進を図る未来推進会議のグループに衝撃を与えました。「今更こんなことをしてどうなるというのだ。」という天海(小栗旬)の言葉が印象的でしたね。
田所博士の抜けた穴をめぐって誰がシナリオを予測するか
田所博士の逮捕により現実を見たくないグループの代表である里城副総理(石橋蓮司)は落ち着き、沈没を前提としない経済復興を目指すことになります。
しかし、肝心のデータ分析ができなければ今後の計画が立てられないと、天海(小栗旬)は失脚した世良教授(國村隼)を復帰させるようにします。しかし、彼の分析も日本沈没を示していると東山総理(仲村トオル)に告げるのでした。
世良教授もすっかり立ち直り、学問の世界に邁進するようになります。そして正しいことは正しいと言えるようになったのです。この辺はさすがに最近まで日本の権威だっただけあって立派でした。
めちゃ仲良え? #日本沈没 pic.twitter.com/z9WdpH9D1v
— 何着てよいか分からない (@mi9da4yo) November 28, 2021
海外では世界的権威のジェンキンス教授が日本沈没を否定する
里城副総理を通じて世界的権威のジェンキンス教授(モーリー・ロバートソン)も日本沈没の予想を否定しているという情報が入ってきます。
そのため、企業の協力も取り付けられなくなり、移住計画は暗礁に乗り上げてしまいます。天海が直接ジェンキンス教授に尋ねようとしますが、椎名実梨(杏)が代わりに行くこととなります。
不思議なことに、田所博士がジェンキンスにデータを送ったことになっているのですが、田所博士は記憶にありません。データはいったい誰が送ったのでしょう。データを送ったのは田所博士の助手で変動が起こる前のデータだったのです。
黒幕は長沼官房長官(杉本哲太)であることがわかります。再検証の結果ジェンキンス教授も日本沈没を予測します。
驚きました。まじめに東山首相を立てていたはずの長沼官房長官が。
もう日本はどこへ行ってもダメだということで、Dプランズ社と結託して海外の土地を買い占めて、日本政府に売りつけようとしていたのです。
それを海外移転計画が進むのを妨害する意味で、日本沈没説を否定させる動きをしたのです。
ここまでしなくても、インドやモンゴルの土地であれば、使い道があるので黙っていればよかったのかもしれません。長沼長官も早く動きすぎて墓穴を掘ったようです。
副総理、疑ってすいませんでした。#日本沈没 pic.twitter.com/4VbUZ9g77d
— hero (@HeroRugby2019) November 28, 2021
政府も本腰を入れて移住計画を推進することに
もう猶予はなくなりました。東山首相はアメリカに、里城副総理は中国に移民計画を推進させようとします。しかし、まだ日本沈没は対外的に伏せながら説明するしかありません。
企業移転を条件にアメリカと中国に交渉を開始する
世界的企業の生島自動車の移転を条件にアメリカと中国を天秤にかける方策を取ることにします。まずこの大物を成功させて一気に全世界の同情を集める作戦です。
とても危険な交渉ですが、なかなか迫力がありました。パニック物のジャンルであるドラマでもこのように政治が絡んでくるととても話が面白くなり。ドキドキしてしまいます。
アメリカについては当初300万人から600万人に、中国については500万人から1000万人に上積みします。
なにしろ世界企業の生島自動車ですが、アメリカはナショナルモータースとの合併が条件になります。中国は国家主席の命令で何としても生島自動車を取れと条件を上積みしてきたのです。
本来ならここで中国に決まりなのですが、ここで問題が発生してしまうのです。東山総理が日米の同盟国を重視するあまり、アメリカのキング大統領と必ず交渉をまとめると約束してしまうのです。
ここら辺の交渉も本当に迫力があって面白かったです。生島自動車をトヨタ自動車、ナショナルモータースをGMと考えれば理解し易いでしょう。東山総理の日米重視が大変な結果になるぞと、里城副総理が脅すところはなかなか良い演技でした。
えー😱
アメリカと中国を天秤にかけるように進言したのはあなたですよ…😟#日本沈没 pic.twitter.com/YL96rNT6Q3— けつのすけ (@ketsunosuke) November 28, 2021
アメリカと中国の冷酷な争いの中に投げ込まれる移民計画
そんな時、アメリカ大統領のキングがナショナルモータースと生島自動車の合併をフライングで発表してしまいます。これは、アメリカが既成事実を作ってしまい、交渉を有利に展開し、中国を出し抜く作戦だったのです。
中国はこのアメリカの声明を強く非難します。そして日米両国に猛烈な抗議を表明します。中国は日本の窮状を考えて1000万人の受け入れを提供しているのにとの声明です。そして、ついに日本列島が沈没することが世界に知らされてしまいます。
国際間の交渉とはこんなものなのでしょう。最近ありましたオーストラリアの潜水艦の購入問題でアメリカとフランスが大いにもめた事件がありましたが、似たようなものです。日本沈没はもっと規模は大きいのですが。
#日本沈没 似てる人を使ってきたな(笑) pic.twitter.com/Vga5uMJqND
— darrellmay(ダレルメイ) (@architecturemay) November 28, 2021
日本沈没―希望の人―ドラマ2021第7話あらすじと感想のまとめ
最悪だ!!日本国内が混乱する。というのが未来推進会議の最期の言葉でした。世界のパワーバランスの中に巻き込まれた、移民計画はどのようになるのでしょうか。
今回はとても見どころが多い1時間でした。しかし、こんな状況で日本の未来に筋道が付けられるのでしょうか。
それとも、奇跡が起きて日本の沈没が止まるのでしょうか。それとも、大きな移転先が。次回がとても楽しみです。
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