日本沈没―希望の人―ドラマ2021第8話あらすじと感想

映画・ドラマ

前回は移民交渉において東山首相がアメリカ政府と秘密裏に約束を取り付けたおかげで、アメリカ政府がこれを既成事実化してしまおうとの思惑から独自発表してしまいます。

同時並行で中国政府との交渉していたことから、中国政府が態度を硬化して、日米両政府を非難する声明を発表します。

その中で、日本列島が近いうちに沈没してしまうとの発表を行うという最悪の展開で終わりました。ここから、どのように巻き返していくのでしょうか。

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東山首相は再び中国との交渉に乗り出すが

東山首相(仲村トオル)は記者発表を行い現在の状況を説明するが、先の見えない説明に記者からも国民からも不満の声が上がってくる。

株は大暴落し、円も大暴落という状況に。こんな中、自暴自棄になっていく国民を見て、やはり何らかの希望を見出さないといけないと感じる天海啓示(小栗旬)でした。

難航する中国との交渉は

中国との再交渉は中国からの厳しい要求を突き付けられます。大手の優良企業5社を名指しして移転するよう要求をされ、絶句する東山首相です。

国内でも反対続きで問題山積

そのため、優良企業5社の一つに指名された常盤医療に了解を取り付けるため、常盤グループの総帥であり、常盤(松山ケンイチ)の父である統一郎(小野武彦)に交渉に臨みますが、中国移転を断られてしまいます。

会社としては社員の働く環境を少しでも良いところにということで政府の言いなりにはならないというものでした。

そして、すべての計画がとん挫した時、天海と常盤そして椎名実梨(杏)は行きつけの居酒屋に出かけるが、店員の愛(与田祐希)が言った言葉「みんなで町ごと移住して暮らせればよいのに」から天海はあるヒントを得ることができるようになる。

企業としてはできるだけ社員には環境の良い先進国へと思うでしょうね。それを政府が勝手に交渉カードに使うものですからたまったものではないでしょう。

こう見えなくなってくると自暴自棄になっていく国民を見て無力感にとらわれるものですね。やはり、どんな微かなものでも未来への希望は必要なのだなと思います。

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天海が考えたグリーンシティ構想とジャパンシティをもとに

関東沈没の時に考えたグリーンシティを企業移住先の地域に作り、そこを中心にジャパンタウンを作る。いわゆる日本人町ですね。

それをネットでつなぎ合わせれば、日本人も海外移転に恐怖感をいだかなくなる。それが国土を失った日本の希望になるのではないか。

なかなか良い提案ですが、どうしても日本人町を想像してしまいます。自国の中に異質の国の地域を作ろうとするのは、かなりハードルが高い提案ですよね。砂漠地帯なら提供してくれるかもしれませんが。

チャイナタウンを引き合いに出して、中国なら受け入れるのではというところは、なんとなく笑ってしまいますが。

この提案を天海は里城副総理(石橋蓮司)と常盤統一郎に行う。中国にとっても、グリーンシティの建設は環境対策がとかく弱点となっている中国にとって環境対策の先進国への仲間入りをすることができるようになる。とのメリットを説明する。

中国との交渉が不調だった里城副総理はしかし交渉には及び腰になるが、里城副総理に引退した楊元国家主席に働きかけていただくよう提案する。

秘密裏に楊元国家主席と会談する里城副総理と天海であるが、中国に移住した日本人は中国人になれるのかという問いに詰まることなる。

しかしながら、天海の日本人としての誇りは失うことができないとの率直な回答に満足する。そして、楊元主席は40年前に里城副総理が中国に工業移転を行ったことへの恩義に報いたいと、現主席への働きかけを了承する。

そして中国からジャパンタウン構想の受け入れを了承されたのを契機に、各国に交渉を開始し、各国からの協力を取り付けていくことに成功する。しかし、今だに1億2千万人にはとどかない。

今回のクライマックスともいえる場面でした。最初は悪役だった里城副総理の何と頼りになるおじさんかと感心しました。そして、里城副総理が中国受け入れの報告をもって、東山首相と抱き合う場面は感動モノです。

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日本沈没をまだ受け入れられない人々は反対活動を始める

政府では急ピッチで移民計画が進んでいくが、地方では日本沈没を受け入れることができない人が多く残ることになる。

天海の母の住む漁村もそんな様子で、どこにも行きたくない、日本に残るなどと現状を受け入れようとはしない。一方、都会では、この計画に反対するグループが反対活動を先鋭化していく。

それはそうですよね。つい先ほどまで政府の中でも日本沈没を受け入れなかったわけですから。ましてや、その兆候もない九州や北海道ではそんなことを受け入れる人はいないでしょう。

だから世論調査でも移転希望なしが大多数になるのでしょう。一部が沈み始めれば慌てて走り回るのが見えていますけどね。

そんな中、椎名は自分でも何かできることはないかと、世界の人々が日本人を待っているというプロモーションを展開する。

このプロモーション映像は良かったですね。世界のいろいろな地域の人が日本人を歓迎する映像ですが、受け入れたやるというのではなく来てくださいですから。思わず涙が出てしまいます。

そして、突然、東山首相と世良教授が滞在するホテルが爆弾テロに襲われる。

ついにテロが始まったようです。来週は最終回ですがいよいよどうなるのでしょう。まだ沈まない奇跡が起こることを願っていますが。

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