弓道入門ガイド:初心者が教室を見つけ、練習を始める方法

弓道の練習方法

この記事は弓道を始めたい方が始めるために初心者のための弓道教室を体験する方法を紹介しています。

弓道を趣味として始めるには年齢を気にする必要はありません。しかも、年齢を問わず体に優しくケガもないので長く続けられます。

でも、町で弓を持った人にやたらに声をかけるわけにはいかないし、施設は目立つところにはないし、生徒募集の案内が出ているわけでもありません。

入ってみたら、とっても面倒なことになるかもしれないと心配したり。とってもお金がかかるのじゃないかと心配したり。そんなことから、一歩が踏み出せない方がいらっしゃるでしょう。

そのため、どこに、どのようにアプローチしたらよいか、どんな感じで教えてくれるのかを経験者の立場から具体例とともに説明します。

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初心者が弓道を始めるには

もう30年ぐらい前のことです、私の例では、新聞に挟んであった市の広報で弓道教室の案内を見かけたのがきっかけです。

実は見たものの申し込むのにしばらく躊躇して、最後は妻に後押しされてやっと出かけたのが実情です。そのあと、引っ越しをして東京に出かけたときもそうでした。

教室は見つけてみたものの、1か月ほどぐずぐずして、最後はまたも妻の一押しでした。どちらも公営の施設です。

公営施設の弓道教室の例

基本的に弓道を練習するところはほとんどが公営で設立されている施設内の弓道場です。個人等私設の弓道場もありますが、見かけることは稀でしょう。

公営の弓道場の場合、毎年春と秋に開催の案内が出ております。全くの初心者の場合はこのほうが良いでしょう。この頃はネットで調べられるようになったので便利になりました。

私が個人的にかかわっている岐阜市の例をあげれば、通常4月~7月、9月~12月に年2回開催されます。通常毎週1回10回程度で終了となります。この1か月前ぐらいに市の広報で募集されています。

同様に東京の大田区の例を紹介すると、5月開始で連続10回の講習になります。これもその1か月前の区の広報に開催の案内が出ます。

公営の場合は、教室の費用といってもタダのところもありますし、あっても10回で数千円程度でしょう。

2020年はいろいろなイベントが中止になっているので、詳しくは問い合わせるしかありませんが。

住んでいる所の弓道教室の見つけ方

公益財団法人全日本弓道連盟のホームページを見ていただくと、各県の弓道連盟の連絡先が載っています。そこに電話をして聞いてみる方法があります。

または、同じホームページに全国の弓道場のWEBサイト、地図、連絡先がありますので、そこに連絡して聞いてみるのが一番簡単です。

むしろ、こちらから近所のところを見つけて手あたり次第聞いてみるほうが手っ取り早いでしょう。

私も海外から日本に帰国したときにどこに練習に行けばわからなかったので、半径10km以内の施設に片っ端から電話をかけて道場の練習条件を聞きに行きました。

公営の弓道場の内部事情

この時注意しなければならないのは、公営の場合、在勤在住者でないと受け入れてくれない施設があります。

公営の施設で活動を行っている手前一定の制約があるので仕方がないかもしれません。

特に、東京などは隣の区の施設の方が近い場合がありますので注意が必要です。

こういうことを最初から言ってくれずに、わざわざ話を聞きに行って、憤慨して帰ってきたこともありました。

私設の弓道場に入るためには

私設の弓道場の場合も、それぞれの事情があります。全くの初心者は受け入れないところ。何らかの紹介状が必要なところ。

教室を開催しているところなど千差万別なのでそれぞれ話を聞いてください。

私のアドヴァイスとしては、私設の弓道場は個性が強いので性格が合えばよろしいのですが、少し心配です。

どちらかというと、練習している間に私設の道場に行っている人と知り合いになって、紹介を経て入門というパターンです。一般に入門費用とか月会費も割高です。

公営なら合わないと思えば、行かなければそのあと何も残らないのですが、私設だとそういうわけにもいかないでしょう。

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弓道教室は決まった時期しか入れないか

千差万別です。一応、初心者教室からスタートするのが筋ですが、比較的指導者に余裕のある弓道場などは、随時受け入れも可能としているところがあります。

私も東京に引っ越した後は飛び込みで弓道教室のお世話になったのが第一歩です。この事情もそれぞれの弓道場に問い合わせて初めて分かることなので、電話でもよいですから聞いてみることです。

経験者だから教える内部事情

指導者といえどもボランティアですから、いつでも道場に居て対応できるわけではありません。地方によっては指導者の数がそろわなくて四苦八苦しているところもあります。

特に、初心者はどのような行動をするかが予測不可能なので、危険防止の意味からもバラバラに行動する多人数の面倒を見るのは不可能なのです。

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弓道教室に入る前の心配事

弓道教室に入る前に、いろいろ心配することがあるかと思います。よくある相談事を説明します。

本当に年齢に関係なく受け入れてくれるか

道場によって中学生以上か、高校生以上かわかれると思いますが、それ以上であれば受け入れてくれます。小学生では身体発達の関係で少し無理があると思われますので、中学生ぐらいまで待ったほうが良いかと思います。

年齢の上の方はおよそ歩いて来られる人なら全く問題ないと思います。

体力がなくても足が不自由でも受け入れてくれるか

今では初心者用の弱い弓が用意されていますので、およそ普通の生活ができる方であれば何の問題もありません。

また、高齢になると膝が曲がらない、座れない等の問題も生じますが、そういう方のための引き方も確立しておりますので、歩いてこられる方なら普通に練習できます。

どんな服装で練習しているか

教室の段階では、基本的にありません。動きやすい恰好であれば十分です。ただし、短パンはやめましょう、トレーニングウエアか動きやすいズボンです。

上はタンクトップではまずいのですが、Tシャツなら結構です。道場では素足を嫌いますので、厚手の靴下が必要です。

道場で必要と言われる可能性があるものとして、右手は鹿皮でできた弽(カケ、手袋のようなものです)を着けます。

その弽を着ける際に、弽が汗で汚れるのを避けるため、手にはめる木綿の下弽(シタガケ)を買ってくださいと言われます。100円~200円ぐらいでしょう。

足袋、女子の胸当て、などは教室を終了してから揃えることでよかったと思います。

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弓道教室の練習内容はどんな様子

たいていの教室は2時間から3時間ぐらいです。

半年程度の教室で学べることは、まずは、弽の付け方、弓の持ち方を学びます。そのあと執弓(トリユミ)の姿勢を覚えます。これは、弓を持って立つ姿勢の基本です。

射法八節と言って、弓を引くための動作を覚える事になります。最初からは足踏み、胴造り、弓構え、打ち起こし、引き分け、会、離れ、残心の八つの動作を繰り返すことになります。

この動作を最初は何もつけずに徒手で、次にゴム弓で、更には弓の素引きで、その次は、

前で最後には矢をつがえて的前で練習することになります。

その他に、射礼の練習として、弓を引くためには、一定の決まりに沿って、多人数で引く順序があります。これのさわりぐらいは教えてくれるでしょう。

経験者だから教える内部事情

集団であれば、全員一緒にこの動作を練習して、そこでまずい部分を修正して教えていけます。

途中参加者がいると、この全員一斉の練習ができずに、その方の、練習につきっきりになることになります。

ということで、全くの初心者を途中で受け入れにくいことも理解できるかもしれません。

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弓道教室が終われば自由に練習できるか

この週1回の半年の練習で射法八節が身につくかというと、まずは無理でしょう。最低この倍ぐらいは練習しなければ自然に身につかないと思います。

他の人がいる場合には最低限の射礼の手順ぐらいは身に着けておかないと、周りから見て予想できない行動となるため、迷惑となります。

場合によっては危険な場合もありますので、その取得にも時間がかかります。

両方合わせれば最低限1年ぐらいはかかるかと思います。

そのため、多くの弓道場では、教室終了者にフォローアップの練習時間、練習区分を作って指導者が指導する機会を設けております。

これらの状況が身についてと考えられるのが初段程度という段階だと考えてください。

施設によっては、初段の認許がされていない人がフリーで練習することを禁じているところもあります。

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弓道で早く上達したいがどうしたらよいか

これは、はっきり言って練習しかありません。例えば練習の機会が週1回に限られているなら、家でゴム弓の練習をしましょう。それも無理なら徒手で型の練習だけでもしておきましょう。

今ではその気になれば練習動画も一杯アップされていますし、DVD付きの本も売っています。

場所もゴム弓なら気になりません。そして与えられた手順をしっかり身に着けることです。

私は、2020年の春、練習場がすべて閉鎖になったときに困って、平日は家で30回、休みの時は100回弓を引いていました。

おかげで、練習場が再開されたときも何の違和感もなく練習再開することができました。

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弓道の始め方。初心者教室の見つけ方と練習内容のまとめ

弓道を始めたい方が第一歩を踏み出す手順と注意点についてまとめてみました。

弓を引く動作は普段に使っている動作と異なるため、どうしてもその動作、動作の手順を取得するのに時間が必要です。

いくら弓力が弱いといっても飛び道具という性格から、事故を極力避けるためにも、練習場にいる人たちで共通の動作、認識が必要だと思います。

一人の空間なら許されることでも多人数と場を同じくする際にはそれなりの手順を取得するのが必要ではないでしょうか。

時々、習い始めたけど、手順がめんどくさいといってやめてしまう方がいますが、ここら辺の認識の仕方、また、指導者の認識のさせ方が十分ではないことによって起こることかもしれません。

弓道は入ってしまえば、末永く楽しめる武道です。人と接触することもないので今の時代にはますますあっているかと思います。

どうかそのことをわきまえて、入っていただければ幸いです。

弓道教室が終了した後の練習については次のページに記載してありますのでご覧ください。

弓道教室終了から初段審査までにやること。考え方と練習の仕方 | 天水仙の蛙奏美(a-so-bi) (tensuisen.com)

また、弓道教室終了後に揃える服装、道具については次のページをご覧ください。

弓道教室終了後に必要な服装、道具は?どの様に揃える | 天水仙の蛙奏美(a-so-bi) (tensuisen.com)

 

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