弓道の矢おすすめと選び方|初心者の弓力・重さ・素材別に徹底解説

道具、衣装

弓道の矢は、初心者なら丈夫で価格を抑えやすいジュラルミン、中級者以降で矢飛びや重量調整を重視するならカーボン、射礼まで考えるなら竹矢が一つの目安です。

ただし、「男性だから2015」「女性だから1913」と型だけで決めるのではなく、現在の弓力、矢尺、完成した矢の重さ、箆張り、今後どこまで弓力を上げるのかまで考えて選ぶことが大切です。

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  1. 弓道の矢のおすすめと選び方は?初心者は何を基準にすればよい?
  2. 弓道の矢の素材は?ジュラルミン・カーボン・竹の特徴と選び方
    1. ジュラルミン矢の1913・2014・2015は何が違う?
    2. カーボン矢は初心者にもおすすめできる?
    3. 竹矢はどんな人におすすめ?
  3. 弓道矢の重さの選び方は?弓力と矢尺を一緒に考える
    1. 初心者が矢を選ぶ時に押さえるポイント
    2. 初心者におすすめの弓道矢は結局どれ?
  4. 中級者の弓道矢の選び方は?カーボンの重量調整も考える
    1. 矢の重心を前にすると的中は良くなる?
  5. 竹矢の魅力と注意点は?カーボンとの違いと射礼での選び方
    1. 竹矢の羽は黒鷲でもよい?
  6. 弓道の矢選びで失敗しないために何を弓具店へ伝える?
    1. 弓道の矢を買う前に確認したい3つの組み合わせ
  7. 弓道矢のおすすめと選び方をどう考える?私の結論
  8. よくある質問
    1. 弓道初心者に一番おすすめの矢は何ですか?
    2. 弓道の矢は1913と2015のどちらを選べばよいですか?
    3. 弓道の矢で2014はどんな人に向いていますか?
    4. カーボン矢とジュラルミン矢はどちらがおすすめですか?
    5. 弓力14kgなら矢は何gくらいがよいですか?
    6. 弓力を上げないなら軽い矢を使い続けてもよいですか?
    7. 竹矢は何段から必要ですか?
    8. 弓道の矢は何本そろえればよいですか?
    9. 弓道の矢は通販だけで選んでも大丈夫ですか?
    10. 弓道の矢は高価なものほど中りやすいですか?

弓道の矢のおすすめと選び方は?初心者は何を基準にすればよい?

「弓道 矢 おすすめ」「弓道 矢 選び方」と検索している方に最初にお伝えしたいのは、万人に共通する一番おすすめの矢はないということです。

初心者が最初の一組を選ぶなら、価格、丈夫さ、扱いやすさの点からジュラルミン矢が第一候補になります。ただし、本当に大切なのは素材名ではなく、自分の弓に合っているかです。

弓道の矢は、素材だけでなく弓との組み合わせによって使いやすさが変わります。初心者であれば、まず次の順序で考えると選びやすくなります。

  • 現在使っている弓の弓力を確認する
  • 自分の矢尺を確認する
  • 完成矢の重さを見る
  • 弓力に対して箆張りが弱すぎないか確認する
  • ジュラルミン、カーボン、竹から用途に合う素材を選ぶ
  • 初心者なら、傷めても惜しくない価格帯と丈夫さも重視する
  • 今後弓力を上げる予定があるかも考えて購入する

特に大切なのは、矢の「現在への適合」と「将来への余裕」を同時に考えることです。

私が特に大切だと考えているのは、今引いている弓だけではなく、1年後、2年後にどの程度の弓を引いているかを想像して選ぶことです。

初心者のうちは弓力が変わりやすいため、現在だけにぴったり合わせた矢を買うと、弓力を上げた時に箆張りが合わなくなる場合があります。

反対に、将来強い弓を引くつもりだからと最初から重く硬い矢を選びすぎれば、現在の弱い弓では扱いにくくなります。

この「現在と将来の間をどこで取るか」が、弓道の矢選びで最も迷いやすいところです。

素材ごとの大まかなおすすめを整理すると、次のようになります。

矢の種類 向いている人 主な長所 注意点
ジュラルミン矢 初心者、学生、練習量が多い人 丈夫、比較的安価、品質が安定 弱い弓では重くなりやすい
カーボン矢 初心者後半〜中級者、重量を調整したい人 軽く、箆張りを確保しやすく、矢飛びが安定しやすい ジュラルミンより価格が高い
竹矢 中級者以降、射礼や審査も意識する人 自然素材ならではの趣があり、重量調整の幅もある 個体差があり、価格も高く、扱いに慣れが必要

私自身は、最初の練習矢ならジュラルミン、その次の一本としてカーボン、射礼を意識する段階になれば竹矢という順序が、無理の少ない選び方だと考えています。

ここで覚えておきたいのは、「高価な矢ほど初心者に向く」というわけではないことです。

初心者の時期は射そのものが変化しやすく、羽を傷めたり、矢をぶつけたりすることも珍しくありません。その意味では、惜しまず使い込める矢のほうが、結果として良い稽古道具になることがあります。


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弓道の矢の素材は?ジュラルミン・カーボン・竹の特徴と選び方

弓道の矢の素材としては、ジュラルミン、カーボン、竹の主に3種類があります。

アルミカーボンといった複合材料も遠的矢にはありましたが、現在ではあまり見かけなくなりました。

どれが優れているというより、価格、耐久性、重さ、箆張り、用途が異なります。長く弓道を続けていると、用途に応じて複数種類を使い分けるようになる方も少なくありません。

したがって、「弓道の矢でおすすめは何か」という質問は、正確には「自分の弓力と稽古段階に合う素材は何か」と考え直すと答えを見つけやすくなります。

ジュラルミン矢の1913・2014・2015は何が違う?

ジュラルミン矢は、ほとんどの初心者が最初に購入する製品です。

シャフトそのものは1本2千円くらいからで、七面鳥の羽を付けた6本組なら1万5千円から1万8千円ほどが一つの目安になります。ただし価格は販売店、羽、仕上げなどで変わりますので、購入時には弓具店で最新価格を確認してください。

価格を抑えやすく、耐久性があり、品質も安定しているため、高校生や大学生にも広く使われています。

ジュラルミン矢も昔は、男性は2015、女性は1913という選択が一般的でした。

しかし今では、重いほうでは2117、軽いほうでは1813、中間領域では2114、2014などもあり、選択の幅が広がっています。

4桁の数字にはシャフトの太さや肉厚に関係する意味があります。

たとえば20や19という数字はシャフト径に関係し、20ならおよそ8mm、19ならおよそ7.6mmと考えると大まかなイメージがつかめます。後ろの15や13は肉厚に関係します。

直径が大きく、肉厚が厚いほど、一般に箆張りは強くなります。

つまり2015と1913を比較すると、2015のほうがかなり重く、箆張りも強くなります。

箆張りとは、簡単にいえば矢のシャフトの曲がりにくさ、しなりに対する強さです。

弓力が強くなれば、ある程度箆張りの強い矢でなければ矢飛びが安定しにくくなります。

このため、シャフト番号だけを見て「2015のほうが上級者向け」「1913は女性向け」と単純化するのは適切ではありません。

同じ2015でも矢尺が違えば完成重量は変わりますし、同じ弓力でも射手によって適する組み合わせは異なります。

ジュラルミン矢は色の種類も多く、基本的な黒やシルバーに加えて、茶色、バンブー調、赤などがあり、好みに応じて選べます。

一方で欠点もあります。

初心者の弱い弓に対してはやや重くなりやすいこと、振動の減衰が小さいため、条件によっては矢飛びが落ち着きにくいとされることです。

もっとも、後者を初心者が明確な感覚として判別するのは簡単ではありません。

その意味でも、最初の矢では細かな性能差を追うより、丈夫さと価格、弓力との適合を優先したほうがよいと私は考えています。

カーボン矢は初心者にもおすすめできる?

カーボン矢は、予算が許せば初心者にも十分選択肢になります。

私が弓道を始めた頃は、カーボン矢といえばKCカーボンが中心で、とても高価な印象がありました。

その後、イーストンの竹柄カーボンなども導入され、さらに比較的購入しやすいカーボン矢も参入してきたため、以前より身近な存在になりました。

それでもジュラルミンと比べれば、シャフト価格はかなり高くなる場合があります。

カーボンの大きな魅力は、ジュラルミンより軽量に作りながら、強い箆張りを持たせやすいことです。

そのため、さまざまな弓力に対応するシャフトを作りやすくなります。

また、振動の減衰が早く、矢飛びを安定させやすいことも長所です。

材料として見れば、弓道の矢にかなり適した性質を持っていると私は考えています。

特に「弓力はそれなりにあるが、矢を必要以上に重くしたくない」という場合、カーボンの利点が見えやすくなります。

反対に、軽ければ軽いほど良いわけではありません。

欠点としては、仕様によっては軽すぎるため、強い弓では重量調整が必要になること、そしてジュラルミンより価格が高めになることです。

それでも竹矢と比較すれば価格を抑えやすく、通常の練習で破損を過度に心配する必要も少ないため、私はカーボン矢を日常的に使う標準的な選択肢として高く評価しています。

黒鷲など耐久性を考えた羽を付けた完成矢では3万円を超えることもありますが、仕様によって大きく異なります。価格は購入時に弓具店で確認してください。

竹矢はどんな人におすすめ?

竹矢は自然素材です。

軽さがあり、太さや肉厚によって重量を選ぶことができ、振動の減衰も大きいため、適切に調整された竹矢は落ち着いた矢飛びを期待できます。

一方、自然素材ですから、一本一本の重量、箆張り、バランスが完全に同じというわけにはいきません。

ここは工業製品であるジュラルミンやカーボンとは大きく違います。

竹矢を選ぶ時は、「竹矢だから良い」と考えるのではなく、その一組の性質を見てもらい、自分の弓力に合ったものを選ぶことが重要です。

中級者となり射礼を行う機会が増えてくると、節のない一般的なカーボン矢では扱いに不便を感じる場面があります。

カーボン矢に節を描く方法もありますが、射礼を意識する段階になれば竹矢を揃える方も多くなります。

とはいえ、竹矢は破損にも注意が必要です。

そのため私は、普段の練習はカーボン矢を主体にし、審査や射礼の機会が近づいたら竹矢を取り出して練習するという使い分けが現実的だと考えています。

価格については、最低限で揃えても1本1万円を下回るのが難しい場合があり、四矢で6万円程度を考えることもあります。

羽根の種類によっても価格は大きく変わりますので、予算には余裕を見ておいたほうがよいでしょう。

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弓道矢の重さの選び方は?弓力と矢尺を一緒に考える

矢の重さは、弓力だけで決めず、矢尺とシャフトの箆張りまで含めて考えることが大切です。

弓力だけを聞いて「何gが正解」と一つの数字に決めることはできません。同じ弓力でも矢尺が長くなれば矢は重くなり、シャフトの種類によって箆張りも変わるからです。

私が一つの目安としてきたのは、完成矢重量を「弓力+11〜12g程度」で考える方法です。ただし、これは絶対的な規則ではなく、あくまで実用上の目安です。

昔の書物を見れば、もう少し軽い矢を使っていた例もあります。

初心者の平均的な弓力を、仮に男性14kg、女性10kg程度と想定してみます。

この目安を当てはめるなら、

  • 男性14kgの弓なら矢は25〜26g程度
  • 女性10kgの弓なら矢は21〜22g程度

という計算になります。

ここで問題になるのが、ジュラルミン矢の重量です。

男性の矢尺、つまり矢の長さを1mとすると、2015のジュラルミン矢では完成重量が30gを超えることがあります。

30g程度であれば、先ほどの目安で考えると18kg前後の弓に対応する重さになります。

初心者が最初から18kgの弓を引くことは一般的ではありません。

そう考えると、14kg程度の弓に対して2015を選ぶ場合、将来弓力を上げることを見越して、現在は少し重めの矢を使うという判断になります。

そこで2014という選択肢にも意味が出てきます。

仕様によりますが、2014であれば完成重量を28g程度に抑えられることもあり、2015より軽い矢を作りやすくなります。

女性の矢尺を90cmとすれば、1913で23g前後になる場合があります。

そうすると11〜12kgほどの弓に合わせやすくなります。

カーボン矢の場合は、シャフトそのものが軽いため、必要に応じて専用の部品などで重量を調整します。

竹矢でも、注文時に希望する重さを弓具店へ相談できます。

重要なのは、数字だけを見て自分で決め切らないことです。

弓力、矢尺、完成重量、箆張りの4点を弓具店に伝え、組み合わせを相談するのが安全で確実な選び方だと思います。

ここは弓道の矢選びで非常に重要なところです。通販の商品説明だけを見てシャフト番号を決めるより、少なくとも最初の一組は指導者や弓具店に相談するほうが失敗を減らせます。

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初心者が矢を選ぶ時に押さえるポイント

初心者が矢を選ぶ際に悩ましいのは、最初に使う弓の弓力が比較的弱いことです。

弱い弓へジュラルミン矢を合わせようとすると、完成した矢が重くなりすぎる場合があります。

たとえば14kgの弓に30gの2015を使うと、私が目安としている重量から見れば、少し重い組み合わせです。

重量だけを考えれば、1913で26g前後にできるなら、その時点ではこちらのほうが合わせやすいと考えられます。

しかし、ここで考えなければならないことがあります。

その14kgの弓をいつまで使う予定なのかです。

男性の場合、14kgの弓を使い始めても、練習を重ねて2年ほど経つ頃には16kg程度、人によっては18kg近くまで弓力を上げることがあります。

そうなると、1913では箆張りが物足りなくなり、矢飛びが安定しにくくなる場合があります。

そのため、将来弓力を上げる前提なら、最初から2015などを選ぶ考え方にも理由があります。

一方で、最近は少し傾向が変わってきたようにも感じています。

男性であっても、必ずしも強い弓へ移行しない方が増えてきました。

初めは高齢化の影響で、年齢とともに弓力を上げにくくなっているのだろうと考えていました。

ところが、比較的若い方でも無理に弓力を上げず、15kg程度で満足して長く使っている例を見かけます。

全体としても、「必要以上に弓力を上げなくてもよい」という考え方は以前より受け入れられているように感じます。

これは、中高年から弓道を始める方にとって特に大切な視点です。

弓道では強い弓を引くことそのものが目的ではありません。体力に合わない弓力へ急いで進むより、姿勢や射法を崩さず、安定して引ける弓を長く使うほうが稽古を続けやすい場合があります。

この考え方に賛同され、今後も15kg前後の弓を中心に使うのであれば、1913など比較的軽いジュラルミン矢を長く使う選択もあります。

いずれにしても私は、最初の矢はジュラルミンに七面鳥の羽を付け、傷みを恐れすぎず十分に練習に使うのがよいと考えています。

初心者の頃は、特に頬擦り羽、つまり弓側に擦れる羽を傷めやすい射になりがちです。

矢を運ぶ時や取り扱う時にも、慣れないうちはあちこちへぶつけることがあります。

高価な矢を傷めることばかり気にしていては、練習そのものに集中できません。

最初の矢はある程度消耗品と考え、十分に使い込んでから次の段階へ進む。

これは道具の選び方というより、弓道の上達の順序としても大切な考え方だと思っています。

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初心者におすすめの弓道矢は結局どれ?

予算と用途を考えれば、最初の一組にはジュラルミン矢が無難です。

理由は、比較的購入しやすく、寸法と品質が安定しており、初心者が練習中に多少傷めても竹矢ほど心理的な負担になりにくいからです。

ただし、「初心者=2015」と自動的に決める必要はありません。

14〜15kg程度の弓を今後も使う予定なら1913や2014なども含め、弓力と矢尺に対して重すぎない組み合わせを弓具店で相談したほうがよいでしょう。

逆に、数年かけて16〜18kg程度まで弓力を上げる予定なら、将来の箆張りも考えて少し強めのシャフトを選ぶ考え方があります。

ここが「弓道のおすすめ矢」を商品名だけで決められない理由です。

初めて購入する方は、「どの矢が人気か」を調べるより、自分の矢尺で完成させた時に何gになり、今の弓と将来の弓にどこまで対応できるかを確認するほうが実際的です。


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中級者の弓道矢の選び方は?カーボンの重量調整も考える

中級者になる頃には、使う弓の弓力がある程度定まってきます。

そのため、現在の弓力に合った完成重量と箆張りの矢を選び、ジュラルミンかカーボンかは好みや用途で決めるという考え方ができます。

初心者の矢選びが「壊れにくさと将来性」を重視するのに対し、中級者では「自分の射に合わせた調整」という要素が少しずつ大きくなってきます。

ジュラルミン矢は完成後に大きく調整する部分が少ない一方、カーボン矢は仕様によって重量調整の余地があります。

特に弓力が18kg前後になると、カーボン矢は仕様によっては軽すぎると感じることがあります。

その場合は、メーカーが想定する部品などを用いて重量を調整する方法があります。

以前、私は8023系ではM4、7620系ではM3相当の寸法を利用して重量を細かく調整していました。

ただし、矢の内部へメーカー指定外の部品を入れる加工は、シャフトの破損や部品脱落につながるおそれがあります。現在使用している製品で可能かどうかは、必ずメーカーや弓具店に確認してください。

昔から行われてきた工夫と、誰にでも勧められる安全な方法とは分けて考えたほうがよいでしょう。

私自身の一例では、KCカーボン2025を使い、92cmの矢尺で27.5gと28.5gの2種類を揃えていました。

弓力16〜17kg程度では27.5g、17.5kg以上になる頃には28.5gの矢を使うことがありました。

私の場合、弓力が強くなると矢が上へ抜けることが増え、少し重い矢へ替えることで感覚を調整していたのです。

ただし、この結果をそのまま他の方へ当てはめることはできません。

射癖、矢尺、弓の種類、矢の箆張りなどでも結果は変わるからです。

ここで重要なのは、私の27.5gや28.5gという数字そのものではありません。

弓力を変えた時に、矢も含めて全体の組み合わせを見直すという考え方のほうが大切です。

矢の重心を前にすると的中は良くなる?

重量調整では、単に全体を重くするだけでなく、矢じり側に重量を持たせ、重心を前へ移す考え方もあります。

通常、矢の重心は中央より少し前側にあります。

前方へ重心を移すと飛翔姿勢を安定させやすいという考え方があり、アーチェリーでも前方重心を考慮した調整が行われます。

私自身も、以前かなり前方へ重心を移して試したことがありました。

ところが弓道では、射手自身の離れや体の動きによる影響も大きく、私の場合は劇的な効果を感じるほどではありませんでした。

むしろ重くしすぎると、的の手前で落ちるように感じることもありました。

ここから私が学んだのは、道具の微調整は、射がある程度安定してから行ったほうが違いを判断しやすいということです。

射そのものが毎回大きく変わっている段階で1g単位の重量や重心位置を追い込んでも、道具による変化なのか射による変化なのか分からなくなります。

初心者ほど「もっと良い矢なら中るのでは」と考えたくなりますが、道具の高性能化より先に、同じ射を繰り返せることのほうが大切です。

私はこの点を、矢選びで忘れやすい重要な順序だと考えています。

道具は射を助けますが、射そのもののばらつきを完全に消してくれるわけではありません。まず射を整え、そのうえで矢の重さや重心の違いを試すほうが、変化を正しく読み取りやすくなります。

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竹矢の魅力と注意点は?カーボンとの違いと射礼での選び方

中級者になると射礼の練習が占める割合も大きくなり、一手程度は竹矢を揃えたくなる時期が来ます。

これは単なる私の思い込みが入っているかもしれませんが、やはり竹矢を持つ時とカーボン矢を持つ時では、射場で受ける雰囲気がかなり違うように感じます。

五段を受審するあたりになると、射技だけではなく体配を含めた射全体のまとまりを意識するようになります。

その段階では、竹矢を揃えることも一つの選択肢だと私は考えています。

ただし、竹矢は「段位が上がったら必ず必要」と単純に考えるものではありません。

所属道場の指導方針や審査、射礼で求められる扱いも確認しながら選ぶのがよいでしょう。

価格はそれなりに張り、四矢で5万円では収まらない場合もあります。

カーボン矢ではそれほど神経質にならなかった部分でも、竹矢では箆張りを必ず確認して購入することが大切です。

特に強い弓を引く方は注意してください。

弓力に対して箆張りが弱ければ、せっかく高価な竹矢を購入しても矢飛びが不安定になり、扱いに苦労することがあります。

重量については、注文時に弓具店へ相談すれば調整してもらえるはずです。

竹矢を自分で削ったり重量を調整したりするのは、扱いに十分慣れてからでよいと思います。

工業製品の矢に慣れていると、同じ四矢ならすべてが完全に同じ性質であってほしいと考えがちです。

しかし竹矢では、素材そのものの個性を見ながら一組として整えていく考え方が必要になります。私は、そこに竹矢ならではの難しさと面白さの両方があると感じています。

竹矢の羽は黒鷲でもよい?

羽について私は特別な銘柄に強いこだわりを持っていません。

羽を選び始めると価格は大きく上がりますので、実用性を優先するのであれば、黒鷲でも十分だと考えています。

真っ黒な外観が好みでない方には別の選択肢もあります。

以前は白鳥もありましたが、こちらも価格が上がりました。

価格とのバランスを考えるなら花白鳥という選択肢もあります。

花白鳥と呼ばれる羽も、文字から想像するような真っ白な白鳥そのものとは限りませんが、実用品として考えるなら候補になります。

羽は見た目だけではなく、耐久性と価格のバランスで考えると選びやすくなります。

初心者のうちは羽を傷めやすいため、高価な羽を選ぶ必要性はそれほど高くありません。

特に最初の矢では、羽の格よりも「十分に稽古で使えること」を重視したほうがよいでしょう。

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弓道の矢選びで失敗しないために何を弓具店へ伝える?

実際に弓具店で矢を注文する時は、「おすすめの矢をください」だけではなく、自分の条件を具体的に伝えることをおすすめします。

少なくとも次の内容が分かれば、相談しやすくなります。

  • 現在の弓力
  • 普段使う弓の種類
  • 矢尺
  • 現在使っている矢の種類と重さ
  • 今後弓力を上げる予定があるか
  • 練習用か審査・射礼用か
  • ジュラルミン、カーボン、竹の希望
  • 予算
  • 6本組、四矢、一手など必要な本数

特に初心者の方は、自分で「2015にする」「1913にする」と結論を出してから店へ行く必要はありません。

現在の弓力と矢尺を伝えて、候補となるシャフトごとの完成重量と箆張りを確認するほうが合理的です。

また、矢尺は「身長だけ」で決めるものではありません。

実際に必要な長さを道場の先生や弓具店で確認し、安全な余裕を持った長さにすることが大切です。

通販で矢を購入する場合も、以前使っていた矢の長さを何となく測って注文するのではなく、自分の矢尺を正しく確認しておくほうが安心です。

矢は短すぎると安全に関わりますから、「少しでも軽くしたいから短くする」といった考え方で決めるものではありません。

私が行政の仕事をしていた頃から、道具選びに限らず「数字を一つだけ取り出して判断すると、肝心の全体像を見失う」と感じることがよくありました。

弓道の矢も同じです。

弓力だけ、重量だけ、シャフト番号だけで選ばず、弓・矢・射手を一つの組み合わせとして見る。

これが遠回りに見えて、結局は失敗の少ない選び方です。

弓道の矢を買う前に確認したい3つの組み合わせ

弓道の矢選びでは、私は特に次の3つの組み合わせを見ると整理しやすいと考えています。

第一は、弓力と箆張りです。

弓が強いのに矢の箆張りが不足していないかを確認します。

第二は、矢尺と完成重量です。

同じシャフトでも長くなれば重くなるため、商品名やシャフト番号だけでは完成矢の重さを判断できません。

第三は、現在の弓力と将来の弓力です。

今14kgを引いている人が数年後も14〜15kgなのか、それとも16〜18kgへ上げたいのかで、選び方は変わります。

この3つを分けて考えると、「おすすめランキング」を見るだけでは決められない理由がよく分かります。

弓道の矢は単品で性能を競う道具というより、弓と射手との釣り合いの中で選ぶ道具だからです。


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弓道矢のおすすめと選び方をどう考える?私の結論

弓道の矢を購入する時に必要となる知識と、私なりの考え方をまとめてきました。

初心者なら、まずはジュラルミン矢から始めるのが扱いやすいでしょう。

その際も「男性だから2015」「女性だから1913」と決めるのではなく、弓力、矢尺、完成重量、将来の弓力まで含めて判断することが大切です。

中級者になり弓力が固まったら、カーボン矢は非常に使いやすい選択肢です。

軽さと箆張りを両立しやすく、適切な仕様を選べば日常の練習用として長く使えます。

さらに射礼を本格的に学ぶようになれば、竹矢にも目が向いてきます。

竹矢は価格も高く、一本一本に個性がありますが、その違いを理解しながら扱うことも、弓道という伝統文化を学ぶ楽しみの一つではないかと私は感じています。

個人的には、初心者の段階で高価な矢へ急ぐ必要はないと思っています。

頬擦り羽を傷めたり、矢をぶつけたりしながら、丈夫な矢を十分に使い込む。その時間の中で、自分の弓力も射も少しずつ定まってきます。

その後でカーボンや竹矢へ進めば、「軽い」「重い」「箆張りが違う」「矢飛びが落ち着いた」といった違いも、自分の感覚として理解できるようになります。

これは高価な道具を早く手に入れることよりも、大切なことだと私は考えています。

さらに私見を申し上げるなら、これからの弓道では「どこまで強い弓を引けるか」だけを目標にするのではなく、自分が長く安定して引ける弓力と矢の組み合わせを見つけることがますます大切になるのではないでしょうか。

中高年から始める方はもちろん、若い方であっても、無理に弓力を上げる必要はありません。

15kg前後の弓で安定した射を長く続けるなら、その条件に合う1913や2014などを選ぶ考え方も十分に成り立ちます。

反対に、16〜18kgへ移行する予定が明確なら、将来の箆張りまで見越して矢を選ぶ意味があります。

つまり、弓道の矢選びで本当に重要なのは、「どのシャフトが人気か」ではありません。

自分は今どの弓を引き、これからどのような稽古を続けたいのか。

その問いに答えたうえで選んだ矢こそ、その人にとっての「おすすめの矢」になるのだと思います。

買った矢は、できるだけ大切に使ってください。

矢は消耗品でもありますが、日々の稽古を一緒に重ねる道具でもあります。曲がり、羽の傷み、筈や矢尻の状態を時々確認する習慣をつけると、安全に長く使いやすくなります。

特にジュラルミン矢は丈夫だからと安心しきらず、明らかな曲がりや部品の異常がないか確認してください。

カーボン矢や竹矢も、外観だけで判断せず、違和感があれば弓具店や指導者へ相談することをおすすめします。

矢のメンテナンスについては、こちらの記事も参考にしてください。

矢のメンテナンスに関する記事

腕が上がり、羽の交換を考える段階になった時はこちらも参考になると思います。

矢羽に関する記事

弓道一覧はこちら


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よくある質問

弓道初心者に一番おすすめの矢は何ですか?

最初の一組なら、価格、丈夫さ、品質の安定性を考えてジュラルミン矢が選びやすいでしょう。

ただしシャフト番号は一律に決めず、現在の弓力と矢尺、完成重量を弓具店へ伝えて選ぶことをおすすめします。

「初心者向けのおすすめ矢」という言葉だけで選ぶより、自分の条件で完成させた時の重量と箆張りを確認することが大切です。

弓道の矢は1913と2015のどちらを選べばよいですか?

1913は2015より細く軽く、箆張りも弱めになる傾向があります。

弱めの弓を長く使うなら1913が候補になりますが、今後16〜18kg程度まで弓力を上げる予定があるなら、2014や2015などを含めて将来の弓力も考えたほうがよいでしょう。

現在の弓力だけではなく、矢尺と完成重量まで一緒に確認してください。

弓道の矢で2014はどんな人に向いていますか?

2014は、2015では重すぎるものの、1913よりある程度の箆張りを確保したい場合に候補となります。

たとえば14〜15kg前後の弓で、矢尺との組み合わせによって2015の完成重量が重く感じられる場合には、2014を相談する意味があります。

ただし適否は弓力と矢尺によって変わるため、番号だけで決めないようにしてください。

カーボン矢とジュラルミン矢はどちらがおすすめですか?

初心者の最初の練習用ならジュラルミンが扱いやすく、弓力がある程度決まり、軽さや箆張り、重量調整のしやすさを重視する段階ではカーボンが魅力的です。

どちらが上というより、練習段階と予算で選ぶのがよいでしょう。

初心者でも、予算があり、弓力や矢尺に合う仕様を弓具店で選べるのであれば、カーボンを使うこと自体に問題があるわけではありません。

弓力14kgなら矢は何gくらいがよいですか?

私が一つの目安としている「弓力+11〜12g」で考えれば、14kgの弓なら25〜26g程度です。

ただしこれは絶対的な基準ではありません。矢尺、箆張り、弓の種類や射手との相性もあるため、最終的には弓具店や指導者と相談してください。

たとえば矢尺1mの2015では30gを超えることもあるため、「14kgだから必ず25〜26gにしなければならない」と考えるのではなく、将来の弓力も含めて判断します。

弓力を上げないなら軽い矢を使い続けてもよいですか?

現在の弓力に対して重量と箆張りが適切なら、無理に強い弓や重い矢へ替える必要はありません。

弓力を上げること自体を目的にせず、自分が安定して引ける弓と、それに合った矢を長く使うという考え方も十分に成り立ちます。

特に中高年から弓道を始める方にとっては、無理なく稽古を続けられる組み合わせを選ぶことが重要です。

竹矢は何段から必要ですか?

「何段になったら必ず竹矢」という単純な決まりとして考えるより、射礼や審査で必要となる場面、所属道場の指導方針、自分の稽古内容に合わせて考えるのがよいでしょう。

私自身は、五段を意識する頃から竹矢を揃えることに意味を感じますが、これは経験に基づく一つの考え方です。

弓道の矢は何本そろえればよいですか?

初心者では6本組を購入することがよくありますが、必要な本数は道場や練習方法によって異なります。

四矢、一手、6本組などの言葉だけで決めず、普段の稽古で何本必要になるかを指導者に確認するとよいでしょう。

特に最初の一組は羽を傷めることもあるため、日常の稽古で不足しない本数を確保しておくと安心です。

弓道の矢は通販だけで選んでも大丈夫ですか?

すでに自分の矢尺、弓力、適するシャフト、完成重量が分かっている方であれば選びやすくなります。

一方、初めて矢を買う方は、弓力・矢尺・完成重量・箆張りを弓具店や指導者と確認してから購入するほうが失敗を減らせます。

特に矢尺は安全にも関わるため、身長だけから自己判断しないことが大切です。

弓道の矢は高価なものほど中りやすいですか?

価格が高いからといって、それだけで的中が良くなるわけではありません。

高価なカーボン矢や竹矢にもそれぞれ長所がありますが、射が安定していない時期には、道具の微妙な差より射手側の変化のほうが大きく表れることがあります。

初心者のうちは、まず弓に合った丈夫な矢を十分に使い込み、同じ射を繰り返せるようになることを優先したほうがよいと私は考えています。

まとめると、弓道の矢のおすすめは「初心者ならジュラルミン、中級者ではカーボン、射礼を意識する段階では竹矢」が大きな目安です。

ただし、本当に失敗を減らすには、素材やシャフト番号だけで決めず、弓力・矢尺・完成重量・箆張り・将来の弓力を一緒に見ることが欠かせません。

自分の今の射に無理なく合い、十分に稽古へ使える一本を選ぶこと。それが、長く弓道を楽しむための最も確かな矢選びだと私は考えています。

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